節足雑踏イケタライク

日々思った事や、書籍・映画・その他の感想なんかを呟きます。あまりマジメではございません。

お化け屋敷に入った事がない

お化け屋敷に入った事がない。

 

全く入った事がない。一歩たりとも入った事がない。ホーンテッド・マンションレベルの物ですら入った事がない。何故か。それはね、怖いからさ。残穢の記事でも少し書いたけれど。

 

zattomushi.hatenablog.com

 

とはいえ、それは子供の頃の話。流石に、20歳を超えて暫く経った俺がホーンテッド・マンションレベルでちびるほどビビるとは思えない。多分、「ヒィ」と小さく悲鳴を上げるくらいを想定しておけば問題は無いだろう。それくらいなら、まぁ、いける。

 

いけるが。自分1人だけで行こうとは思わない。ディズニーランドに1人で行くのは休みを2日(人混みで疲れるので翌日が仕事だと厳しい)と少しの金(全額自腹だと多分他の事をしたくなる。3割くらいは負担して欲しい)をいただければ全然大丈夫だが、1人でホーンテッド・マンションに行く気は全く起こらない。行けと言われれば行く。出す金の割合は増やしてくれ。

 

だって、行ったらしばらく並ぶし……その間俺は1人だし……スマホの充電とか有限なので並ぶアトラクションは選びたいし……そうなるとホーンテッド・マンションの優先度は……。お化け屋敷全体、「別に怖くない」はまぁ、雰囲気からわかる事もあるんですけれども……「楽しそう」なのはまるで伝わってこないので……。

 

そしてここからが重要な点で、俺が「別に怖くない」と、「まぁ、入ってもいいか」と思えるような物は……同年代からすると「子供騙し」になってしまうので……友人に誘われてお化け屋敷に連れて行かれると……すげーレベルの物に行く事になってしまうのさ!やめろ!俺はレベル0だ!

 

 

 

というか最近のお化け屋敷、おかしくなっていませんか?

 

片道1時間くらいかかるお化け屋敷があると聞く。

 

1時間もお化け屋敷にいるんじゃないよ。お化けさんサイドにもご迷惑でしょうが。人様の家に土足で踏み入って「怖〜い」する行為だけでも迷惑なのに、それに1時間もかけるんじゃない。テンポよく怖がれ。

 

ちなみにマジ心霊スポットの恐怖1位もその土地の権利者さんだそうです。まぁ、侵入者が10割で悪いからね。そこの責任は取らないと。

 

殺人鬼の住む家に閉じ込められ、脱出を目指すお化け屋敷があると聞く。

 

もうお化け屋敷じゃないじゃんそれは。ただの「容疑者宅」じゃないですか。いや確実に人殺してる(設定)だから「容疑者宅」ではないな。「犯人宅」だな。

 

この世で確実に「犯人宅」である物件に入って良いのは、警察と、百歩譲って大島てるさんだけだよ。そして大島てるさんも犯人が中に居る時には行かないでしょ。ましてやセルフで「閉じ込められる」未来が確定している場所には行かないでしょ。

 

もっと普通ので良いです。20分(じっくり見ないで走れば10分切る)くらいのスケールのお化け屋敷を紹介してください。

 

 

 

……と仮に紹介していただいたところで。また「子供騙し問題」が復活するのがジレンマですね。

 

男1人でスイーツパラダイス、とかはね、まだハードルが高いですが、越えられなくはありませんよ。先週だか先々週だかのハンチョウもそんな話でしたでしょ。アレはまぁ、男3人でしたけど。俺も3人いりゃあ大抵の場所には行けるな。

 

しかし1人で「子供騙し(と一般にはされているが多分俺には適切な怖さの)お化け屋敷」の列に並ぶのは、キツい。周囲の目が。歩いている間もずっと後ろの人とか気にしちゃうね。ただでさえ普通に怖いのに。

 

となれば解決方法としては俺が3人くらいに分身出来る様になる事ですか。うん、それが良さそうだ。

 

分身出来るようになったら、お化け屋敷に行きましょう。

 

もっと怖い最近の奴のは多重影分身が出来る様になったらで。多重影分身できるならアレ自分にやりたい。ハーレムの術。……いややっぱりイイや。3秒で虚しくなりそうだから。

倫理信じて「忍者と極道」を勧めよう

……「倫理」になんかセンスの良いルビを振りたかったが……俺には無理だったぜ……。モラルとかだとちょっと固いですよね。

 

「忍者と極道」。ごく簡単に言うのであれば、忍者と極道が戦う話である。次に発売する3巻の帯が「クソデカ忍法帖」だそうだが、その通りだ。強い忍者は特異体質で戦い、強い極道は極道技巧(ごくどうスキル)を使う。

 

本作の忍者は「ダークヒーロー」だ。裏社会で悪事をする極道を襲う、何者にも縛られない、己の法にのみ忠実な戦士である。様々な特異体質と研鑽された技術で、罪なき人々を影ながら守護する。

 

一方の極道にも言い分はある。曰く彼らは「孤独な者」なのだと。

 

「古来 極道とは世の外れ物の集合体ーー 社会から孤立し居場所がない… そんな人々に生きる場を与えてきた」

「その極道が今 忍者によって滅びつつある “孤独な者”の居場所が再び奪われる…!!」

(1巻 1話)

 

……極道は忍者に比べれば確かに弱い。だが、彼らには「群」の力がある。仲間達と協力し、支え合い、自分たちの居場所を守るために戦うのだ。

 

誰かが言った。あらゆる戦争に善悪は無いと。互いに自分を正義だと、相手を悪だと決めつけて行動するのみ。それこそが戦争であり、人の愚かさだと。

 

ならばこの戦いも同様なのか。

 

 

決めようか…。忍者と極道、何方が生存るか死滅るか!!トラウマから笑えない少年、忍者(しのは)。表向きはエリート会社員ながら裏では組を牛耳る極道(きわみ)。そんな2人が出会った時、300年に渡る忍者と極道の殺し合いの炎が熱く燃え盛る!(カバー裏より)

 

以下、ネタバレ注意。

 

 

 

「組長(オトン)も忍者に殺された! 女子供10人ぽっち拷問しただけで…血も涙もねえ!!」

(1巻 3話)

 

「国会議員かなんかの一家拉致ってブッ殺していたあの倉庫でよォ…」

(2巻 8話)

 

「(中略)金曜夜(ハナキン)の歌舞伎町1丁目ほぼ全域が崩落…」

「犠牲者は“8万人(ハチマン)”超える見込みだとさ 事故っつか“災害”だね…」

(2巻 16話)

 

 

……まぁ……極道が悪いよ。

 

 本作の極道は凶悪だ。断っておくが、1巻2巻は多分、全然マシな方なんですよ?初めに出てくる「破壊の八極道」……夢澤恒星さんは極道屈指の「良い人」ですから。堅気の人間には殺さないし、部下にも優しい。歌舞伎町地下崩落はやったの夢澤さんじゃないし。

 

「“殺しは二十歳(ハタチ)になってから” …竹本の組長(オヤジ)直伝の“極道教典(ルール)”だぜ」

「未成年はまだ…手を汚しちゃいけねえよ!」

(1巻 7話)

 

……断るまでもなく、極道比においての善人ですけれども。一般的には大悪人。

 

そんな極道の「凶悪さ」について、本作はツッコミをこちらにほとんど任せてくる。戦う忍者は極道と300年くらい戦っているから今更そこについてどうこう言う余地はなく、罪なき民衆は文句の一つも言う暇もなく哀れな被害者となるばかりである。

 

加えて、そんな極道を*1「カッコよく」書く事に余念は無く、また確かに「孤独な者」としての哀しさも*2しっかりと持ち合わせている。*3どこまでも情に厚い極道の姿に*4共感し、*5感動する者もあるだろう。

 

……ツッコまない事であのテンポを成立させているんだな。お見事。

 

これは読者の「一般的な倫理観」を信じていないと出来ないことで、信じられたのならばそれを裏切るわけにもいかない。読んでいる最中は倫理を適度に棚上げして楽しみ、終わったらちゃんと棚から降ろしましょう。降ろした後改めて読み直すのも面白いからさ。

 

俺もなんだかんだで夢澤さんが“長”も認める超絶チート忍者と戦うってなった時は心配したし、その後の「奴は最も最弱構文」……に続く熱い表現にはテンション上がったので、読んでいるとのめり込んじゃいますね。

 

ただの色物漫画ではなく真面目に面白い。相手を「倒すべき相手」だと知らないままに交流する多仲忍者と輝村極道の関係や……3巻以降でメインの敵となる暴走族神(ゾクガミ)の殺島飛露鬼は一人称が「神(オレ)」の、カリスマに溢れた良いキャラである。道を極めし極道技巧は「銃弾舞踏会(ピストルディスコ)」!跳弾すらも操る銃のスペシャリストである。

 

個人的には忍者の“長”……神賽惨蔵が好きですね。特異体質は「全姿全能」!自身の身体を変化させ、様々な人物になりすまし、ほかの忍者の特異体質すらもコピーする!複数同時コピーで合体技も作り出す!遠慮のない暴れっぷりで好みです。正義漢ではあるが、同時に愉悦部のケもある、人生エンジョイ勢の超長生き爺さんだ。

 

まだまだたくさん見どころはあるけれど、絵面のパワーが凄い作品なのでこれ以上は実際に読んでいただきたい。台詞の字面の面白さや強さにばかり注目されがちだけれども、無言だったり言葉少ないコマの「表情」なんかもかなりのものですよ。

 

毎週月曜、「先週」の分が無料で読めるのでそこからでも。課金すれば「今週」の分も読める。あと今なら1話と2話が無料で読める。将来的に読めなくなる可能性はある。気をつけるべし。

 

忍者と極道、その戦いの行末はどうなるのか。最新刊の3巻発売は10/14!「名作漫画のお約束」であるところの野球回(前半)も収録だ!

 

 

……単行本のカバー裏がとにかく不穏なんだよな。アレは電子書籍だとどうなるのかね。明らかにミーム系オブジェクトの作成者なんだよな……。

*1:見様によっては

*2:一部のキャラは

*3:あくまでも身内に対しては

*4:被害に一瞬だけ目を瞑りながら

*5:冷静に考えたら絶対やめといた方が良いけれど

第9回「突発好きな物図鑑」まとめ 設計思想として軸がブレているその他

 

真面目で強い子。だからあんまり悪人に向いていない。使う武器(毒薬・毒虫)が悪っぽいだけ。主人公に諭された後ならば、それなりに幸福な道もあっただろう。

 

だがそうはならなかった。ならなかったんだよ、ロック。だから……この話はここでお終いなんだ。

 

「その矜恃を取り戻すのがあと1日早ければ〜」の下りとかめちゃくちゃ好きなんだけれどねー。結果、ああなっちゃった。残念。でも、良い死に様でした。南無。

 

傷付けた相手を精神支配する「喪月之夜」を使いこなすには非道さと軍才が足りず、強力な魅了作用を持つ自我持つ魔剣「七殺天凌」に身を任せるには根が真面目過ぎる。ガチャ運は凄まじい物があったけれども、引いたのを使いこなせるかはまた別なんですよ。無課金初心者カルデアがスカディを引いちゃったみたいな物です。大神宣言を掛ける相手にロクなのがいない。システムも満足に作れない。育成するために見たことない素材が必要だ。残念無念。最近は案外イベント報酬でなんとかなるらしいけど。

 

過去編の劇場版、「西幽玹歌」にもチラッと登場。毒虫に術を掛けて料理に見せかけ、食べさせようとしていた。本編でもこの方向で暗躍していればワンチャンあったけれども(実際もう少しで食う所だった)本編では七殺さんが「私を使え」って言うから……。毒を食らえば気功の達人でも回復に長い時間と薬を要する辺り、弱い訳では断じて無いのです。

 

……ただ「暗殺」ならワンチャンあっても、「殺して剣を全部強奪する」は難易度急上昇するので……それでも巻物奪う所まではいったし2本は取れただけ凄いんだけれども……でも不患さん高確率で死亡時発動の何か仕掛けてるし……何が悪いかといえば「出撃時点の目標設定」に落ち着きそうなのが無常な所。もっと言えば、「職場選び」から。悪い事はするもんじゃないね。

 

最も、向いてないなりに頑張って、あそこまで忠義を貫こうとするその姿勢は勿論好きなのですが。

 

 

前科1342犯のギネス級犯罪者。……コイツがネウロに狙われなかった理由、タイミングもあるけれど謎が「正体隠蔽系」じゃないからじゃないかな……。「誰が犯人かは一目で解るけれど(こんな事が出来るのは葛西くらい)どうしてこんなに被害が大きくなるのかは解らない」というか。それだとネウロ的にあんまり旨味無いのよね。

 

そしてコレは血族全体に言える事で、ネウロが魔力消費の収支に後半苦しめられた遠因かもしれない。そしてコレは原作にちゃんと書かれていた事かもしれない。手元に無いとコレが怖い。

 

火炎属性は強すぎるから不遇なのよな。刃牙のロシア人・ムエタイのポジションだ。いや葛西さんは別に不遇では無いけれど。ネウロと直接対峙したわけでは無いが、出した被害はかなりのものだ。結局彼自身の「目的」はキチンとクリアしているあたり、ある意味では一番の勝ち組かもしれない。

 

血族の中では唯一、その「技術継承」に成功している何気に凄い人でもある。自然と行き着いたのか?勿論スケールとしては超超超劣化版だけれども。でもコストは安いし、まぁ、完全下位互換とまでは言わない。案外その辺りの経験が「血族の真相」に気付くきっかけになったのかなぁと思わなくも無い。コレも原作に記述あったっけ?

 

パチンコ屋で格好つけながら長台詞で主人公を挑発し、その上でパチンコに負けているシーンが好きです。パチンコ屋行ったことないけれども、あんなカジュアルに隣から借りて良いもんなの?

 

 

今日強くなれるなら明日はいらない。……格闘漫画で「ドーピング」を主軸にしたキャラクターって凄い挑戦だよな……いや案外いるのかな……結局、刃牙シリーズしか格闘漫画読んだことないからな……。そして刃牙は絶対にスタンダードではないからな……。

 

なんだかんだと名勝負製造機ではあると思うんですよ。ガーレン戦に渋川戦、そこからの刃牙戦でしょ。シコルスキー戦でしょ。アライJr戦でしょ。ピクル戦でしょ。……本部だろ。……ほらどれも「面白い」。そりゃあベクトルは色々だけれども。色々言われているピクル戦も俺は好きですよ。2戦目はまぁ確かに少しアレだけれども。

 

多分、作者の思想と食い合わせが悪い。それは「巨漢は不利な特徴なのにどんどんデカくなる」みたいな表面的な事では無くて……「強さとは我儘を通す力」の段階から。寿命と引き換えにした戦闘スタイルは、叶えられる我儘の総数がどうしても減らざるを得ないので……でも安易に天命を全うさせる訳にもいかないので……じゃあどう表現するか、となると、「なんだか運悪く」負けまくってしまうのだなぁ。

 

だから負けまくる事にはそんなに「なんでだよ」とはならない。ジャックの場合、下手に勝たせるとドーピング賛美みたいになるし……。

 

ただ本部戦はお前もう少し負け方あっただろ、とは思う。「服の上から噛むと歯全部持っていかれる事があるよ」は目標であり最大の敵である父親からの、ほとんど唯一の教えじゃないですか!お前そこはもう少し覚えとけよ。

 

そうは思うが、まぁ負けたものはしゃあねえな。公園からちゃんと回収されたかね。心配。回収する人が。本部、ちゃんとそこまでやれよ。

 

 

ウナコーワクールのキャラクターにちょっと似ている。コツさえ掴めば案外楽に勝てるんだけれども、怖いね。

 

まずローラーが武器っていうのが怖いじゃないですか。普通に生きてきて敵と戦う必要が生じた際に、「よし、手足にデカいローラーつけて相手を轢き潰そう」って言う発想、なかなか出ないじゃないですか。DIOが最終決戦で似たような事やろうとしたけれども、あれも他所から持ってきただけだからね。

 

自分の手足を轢殺特化の形にしよう、というのは、DIO以上の異次元の発想なんですね。だから本来は異次元にいる、とか言われても納得できる。

 

「集団ヒステリーの幻覚めいた存在で本来は実在しないのではないか」なんて説はマジで唱えられてますからね。原作で。よくわからんけど怖いやっちゃ。

 

ローラーを壊すと逃げ惑う。ゲキニガを浴びせると茄子みたいなフォルムになる。可愛い。

 

3で同族(?)がまさかのラスボス化。

 

 

「分身する弾丸!?面白そう!買おう!」

「分身すると重心が変わるので当然真っ直ぐに飛んでいかない」

「コツを掴んだと思い少しズラすと、想定外のタイミングで分身して結局当たらない」

「たまに分身しない事もある」

 

なんなんでしょうねコレは。こういうコンセプトが「正答」からズレている物は、好きです。当時は少ない小遣いでコレ買ったからそこそこ悲しかったけれど。経験を積みコレも風情があって良いと思えるようになりました。

 

ズレたコンセプトに騙され続けてきただけでは。

 

はい。トライピオとかね。良いよね。最大外径のベイブレードダウンフォースによる強力な持久力がウリなんですよ。大嘘だけど。最大外径だからすぐスタジアムに擦るんだ。

 

というかまず「必殺球」という概念が良いよね。「ビー玉を発射する」でずっとやってきた競技を盛り上げるためにどうするか、で「もうビー玉じゃ無くて良いや」は異端の発想。

 

縦にラバーが入り、高速スピンが掛かる「ドライブ弾」、スパイクが入り同様の効果がある「スパイク弾」、半分メタル素材で出来ていて不規則な軌道を生み出す「ランダム弾」あたりも好み。

 

インパクト弾、スピード弾、メタル弾あたりは遊び心が足りねえな。「特殊素材のビー玉」からもう一歩進みたい。

 

……「ドライブ弾」と「スパイク弾」は方向に気をつけて装弾しなきゃいけないし……「ランダム弾」は言わずもがなの使いにくさなので……結局「そういう事」なんですがね。

 

 

 

というか俺はそもそも「設計思想」が好きで、このキャラクターはこういう思いで作った、みたいなのが明かされている設定資料集とかがあるとつい嬉しくなってしまう。

 

コレについてはまた何かで触れるかもしれない。

 

そんな設計思想がぶれているのであれば……予算を出すスポンサーだとか、作業をする現場の人には、本当に悪いけれど、余計に面白いので。案外興行的には成功する事も多いし許せ。

長い前起きが【本】題だ『第2図書係補佐』

……紹介する本の内容を思えば……記事のタイトル、意図せず洒落を言ったみたいになっちゃったな……。

 

変えようかな……上手くはあると思うんだけれどな……でも別に今、上手さ求めて無いんだよな……けれども、まぁ……惜しいな……。

 

……ええか。このままで行きます。

 

……やっぱり【】で強調しとこ。上手さは別に求めていないけれども、さりげなさというか……美意識やスマートさみたいな物はさらに求めていない。それはね、諦めた。中3で。

 

 

 

このブログのメインコンテンツは何か、と聞かれれば、数分黙考した後に「……本の感想?」と答えることになると思う現状で、では参考になるのかなと色々書評ブログやそういう色々を見てみることがあり、その中でこんな本を読みました。

 

 

僕の役割は本の解説や批評ではありません。(略)自分の生活の傍らに常に本という存在があることを書こうと思いましたーー(本書はじめにより)。お笑い界きっての本読み、ピース又吉が尾崎放也、太宰治江戸川乱歩などの作品紹介を通じて自身を綴る、胸を揺さぶられるパーソナル・エッセイ集。巻末には芥川賞作家、中村文則氏との対談も収録。(カバー裏より引用)

 

という事でネタバレ注意……本筋があるような作品じゃないけれども。

 

 

 

芥川賞を受賞した、芸人さんの書いた書評集!これは参考になりそうだ。いやレベル高すぎてかえって参考にならねえかな、そんなことを考えながら読んでいたら、まず『はじめに』でこんな事が書かれていました。

 

僕の役割は本の開設や批評ではありません。僕にそんな能力はありません。心血注いで書かれた作家様や、その作品に対して命を懸け心中覚悟で批評する書評家の皆様にも失礼だと思います。 だから、僕は自分の生活の傍らに本という存在があることを書こうと思いました。本を読んだから思い出せたこと。本を読んだから思い付いたこと。本を読んだから救われたこと。(5p)

 

まず書評集ではなかったんですね。そこから間違えていた。本人の口から否定されえしまってはこちらは「……そっすか……」としか言えません。

 

そしてこのスタンスは良いなぁ!俺も感想書いているときは常に「お前は何様なんだ」と自分の中の誰かに言われています。怖いねぇ。俺もこのスタンス真似しようか、そう考えたんですけれども、あのね、これは真似したらダメ。できない。実はこの記事このスタンスで書こうとした時期もあったんですよ。やめたけれども。

 

 例えば。古井由吉著、「杳子(杳子・妻隠より)」の文(p27-30)なんかは、まさに『はじめに』の『自らの傍らに本という存在があること』だろう。まさにこの本を貸した、その人との思い出の話なので。

 

もちろんその人が実在し、本当にこんなやり取りがあったかは解らないが、ひとまず俺には捏造すら出来ない。

 

 例えば。パトリック・ジュースキント著、「香水 ある人殺しの物語」の文(p97-100)なんかは、まさに『本を読んだから思いついたこと』だろう。鼻血が出やすいのは現実かもしれないが、そこから流血量保存の法則を唱える占い師が登場する下りは明らかにフィクションだ。

 

そんなフィクションの真似は、俺に出来ない。

 

実際本の紹介として見ると、かなり怪しい部分もある。

 

俺がたまたま読んだ事がある本がいくつか紹介されていたが、京極夏彦巷説百物語」(p77-80)にデカいキョロちゃんは出てこないし、島田荘司「異邦の騎士」(p151-154)は間違っても平和を愛する妖怪が全力疾走する話では無い。

 

森見登美彦夜は短し歩けよ乙女」(p172-175)には確かに不思議な女の子が出てくるが、ここまででは無い。コレに関しては「不思議度」で原作に勝ってしまっている。世間にはすげぇのがいるなぁ。

 

……こんな調子だから、多分「読んだ後に見たら『おっ』となる」みたいな展開は無い。全然関係ない前置きから、少しだけ本の事が触れられて終わりである。むしろその前置きが本題だと言うのは、この事だ。

 

しかし読んでみると何故だかいくつか気になる本は出てくる。その本についてはほとんど解らないというのに。

 

この辺りの秘密を明らかにし、身につければ相当の武器となり得るが……まぁ、やめておいた方が無難でしょうね。

 

参考にはならなかったが、それでも普通に面白い。読書のネタに困ったら読んでみると良いんじゃないでしょうか。何か気になる本がきっと見つかるだろう。当ブログは慢性的にネタ不足だ。そこを助けてくれるだけでも歓迎よ。

お休み15分駄文 お題「ご飯のお供」

今週はお休みだよ。

 

実は記事自体は書いてあったんだ。20分くらいで削除したけれども。1人アクセスした人がいるらしいです。誰かは知らんが君の運を無駄に使わせたな。スマン。でも多分大した量じゃないと思うから許せ。心配なら近くの神社に5円くらい投げとけ。色々調べて頭痛がしだして、政治の話によくわからない内に乗っかるべきじゃねえなと反省して、消しました。

 

一応、意見は出した。「こう頻繁に税率変更が議論されるようになった現状では税別表示の需要も前回の調査当時とは変わったんじゃないですかねー、税率は品物や売場で変わるのに表示は全商品全売場で一律総額ってどうなんですかねー」みたいな事を丁寧な言い方にして送った。あとはしばらく「見」に回る。違和感を覚えたら「凝」を怠るな。しかし無作為に「凝」をするのも下策。疲れた所をヒソカの意識誘導とかに狩られてしまう。ヒソカが俺程度に意識誘導を使うか。

 

で、反省はしたけれどもそれはそれとして、割と時間を掛けて書いた記事を消して「んあー……」ってなってるので、もう今週は寝ます。お休み。

 

……しかし週一更新は続けたいので、15分駄文でお茶を濁す。2度目ですね。推敲や改行なしで15分、お題に沿って「わーっ」と書きます。そして、寝る。今週のお題は「ご飯のお供」だ。公開時点では多分先週だけど。

 

 

 

お題「ごはんのお供」

 

そんなものしょっぱ辛い物ならなんでも合うだろと思いますが直近の話をすると、母が買ってきたイカ明太的な物がやや辛すぎたそうです。俺にはちょうど良かったんだけれども。しかしこういうところの塩分から気を使っていかねばいけない。俺ももう若くは無いのだから。体が資本ですよ本当に。

 

あとごはんのお供という話題の時にこの話をするのは微妙かもしれないんだけど、丼ものって「ごはんのお供」で良いんですかね。それだったらこの間あった話を聞いてくれ。いやこの間ラーメン屋の新規開拓をしたんですけれどもね?

 

そのラーメン屋さんがなんだ、小ちゃい丼ものをサービスで付けてくれるところだったんです。俺は適当なラーメンと、「ミニチャーシュー丼」を注文したんですよ。

 

そしたら運ばれてきたチャーシュー丼、そこそこの厚みのあるチャーシューが数枚タレと一緒にご飯に乗っかっている……というスタイルでは無かったんですよ。なんと、バラバラにほぐしてあったんですね。

 

しかも味付けもチャーシューの漬け汁というのか、茶色いタレじゃなかったんですよ。味付けはね、アレは多分、塩。産地とかはわからん。モンゴルの方の良い感じの岩塩だったのかもしれない。けどまぁ、塩化ナトリウムでした。

 

一瞬「塩素」って書くか迷ったけどね。塩って塩素だっけ?という勘違いは、一瞬しちゃう。塩素味のご飯は、それはもう毒物だから。コレは化学の知識不足。今毒メシというのがトレンドらしいですね。俺は唐揚げが好きだよ。だからあの騒動に関してはただ鼻で笑うに留めるよ。

 

まぁなんでも良いんですけど。とにかく俺のイメージしていたチャーシュー丼とは違って、「塩豚そぼろ丼」だったんですよ。でもまぁ写真とかねえし、俺の勘違いかって諦めて食うじゃ無いですか。

 

そしたら美味えの。普通のタレチャーシュー丼より好きかもしれないですね。何が良いって最後の一口まで「肉」が食えるんですよ。ブロック薄切りだとやっぱりそれ単品で食っちゃって、最終的にはタレご飯になるからさ。いやタレご飯もうまいんだけど。

 

いやあ見た目で判断しちゃいけないな、と感心しながら食うじゃ無いですか。注意深く味わうとね、結構凝ってるんですよ。なんだか薬味の風味もする。ニンニク?しょうが?ネギ?塩だけだと勘違いしたのは俺がイメージとのギャップになんだろう、適当な目で見てしまっていたからだったんだ、と考えていたそのタイミングで、俺は気付いてしまったんですね。

 

コレ、餃子の中身だ、と。

 

見れば見るほど、食えば食うほど餃子なんですよ。多少ご飯用にアレンジはしてあるのかもしれないが、しかし元は間違いなく餃子でしたねアレは。

 

じゃあ旨いけどやっぱり「チャーシュー丼」じゃあねえな、とそういう話になるんですね。ミルクボーイのネタみたいですが、しかしコレの名称は間違いなく「チャーシュー丼」なんですよ。

 

そんな店が日本のどこかにあるとしたら、そこは私の家のそこそこ近くなので、まぁ、探さないでくださいね。何が怖いって特定だよな。

 

 

 

時間終了。……こんなところか。

 

話はフェイクかもしれないし、リアルかもしれない。信じるか信じないかは貴方次第。アンビリーバボー。

 

アンビリーバボーじゃねえよ。ハローバイバイ関だよ。

推しの生存率50%(1巻だけで)「異修羅 新魔王戦争」

ちゃんと大量のサンプルを用意して統計をとったわけでも、「ひぐらしになく頃に」の正答率が「1%」だったその理由みたいな話でもないです。

 

「異修羅」の1巻を読んで、俺が好きになった(戦闘開始の際に心の中で「お、頑張れよー」した)キャラが4人居て。そのうちの2人が、死んだ。

 

ただ、それだけの話です。

 

 

 

50%……さて、これが高いのか低いのか。貴方が読んで好きになるキャラクター達の生存率は何%でしょうか?悲しいお知らせになるかもしれないが、0%は難しい。この作品で複数のキャラクターを好きになっておいて、みんなで楽しく生きました、なんてそんな甘い考えは。

 

現にまだ「本戦」も始まっていないのに、俺の生存率は50%だ。コレからまだまだキャラクターがどんどん出てくるのだろう。他のキャラの見せ場もあるだろう。生き残った2人の危機もあるだろう。俺はそのうちの何人を好きになってしまうのか。生き残れるのは何人なのか。

 

恐ろしいなりに楽しみではある。「嫌い」や「苦手」なキャラクターは1人も居なかったし、「普通」の一言で終わるようなキャラクターもいなかった。読めば最低でも1人は刺さるだろう。ソイツが生き残れるかどうかは、保証しない。出来ない。俺は半数死んだからよ。

 

 

【あらすじ】

魔王が殺された後の世界。そこには魔王さえも殺しうる修羅達が残った。一目で相手の殺し方を見出す異世界の剣豪、音すら置き去りにする神速の槍兵、伝説の武器を三本の腕で同時に扱う鳥竜の冒険者、一言で全てを実現する全能の詞術士、不可知でありながら即死を司る天使の暗殺者……。ありとあらゆる種族、能力の頂点を極めた修羅達はさらなる強敵を、”本物の勇者”という栄光を求め、新たな闘争の火種を生み出す。全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。”本物”を決める激闘が、今、幕を開ける――



 

ネタバレにならない程度に登場するキャラクター、「修羅」を中心に感想を書く。基本的には登場順……「紹介された順」に。それからどの4人が俺の推しだったのかは解らないように書いておく。ネタバレになるし。「この4人の内2人死ぬのか……」となるし。受け身などとらせるものか。あと配慮はするが、ネタバレ注意。

 

 

 

柳の剣のソウジロウ

 

「……ウィ。経験上な。なんでも、何にもなくなってからがいい。どこ行くのも何やんのも、テメェの勝手でできる。……いいもんだぞ」

(p18)

 

我々読者の前に初めてその姿を現す「修羅」だ。あまりの「規格外」であるが故に本来住む世界から追放されてしまった「客人」である。わかりやすさを優先すれば「異世界転生者」だ。この辺りの表現は1巻だけだとそう言い切って良いものか迷うけれど。どうも「それだけ」では無いような気もする。

 

柳の剣のソウジロウの「修羅」たる所以はなんといってもその……ソウジロウだけでも本文を引用しようか。

 

それは単独の真剣のみで、史上最大の機魔を撃破する事ができる。

それは遍く伝説をただの事実へと堕する、頂点の剣技を振るう。

それは全生命の致死の急所を理解する、殺戮の本能を持つ。

世界現実に留め置くことすらできぬ、最後の剣豪である。

 

剣豪。人間。

 

柳の剣のソウジロウ。

(p41)

 

たまらねえな。共通のフォーマットがある詠唱とかが好きな人はマストでチェックですよ。コレ、今から紹介する全員分あるからな!引用はソウジロウしかやらないので他のが気になる人は買うが良い。

 

その剣技と観察眼……否、本能からは何者も逃れる事はできず、ただ見られた通りに切られるのみ。先述の通り「史上最大の機魔」……ナガン迷宮機魔でさえ、それは例外ではなく。右肩内奥の刻印を破壊され、死んだ。

 

一番初めに出てきた所からのイメージかもしれないが、基本的には群像劇である本作の主人公を敢えて1人に絞るなら、彼……か、彼と行動を共にする「遠い鉤爪のユノ」になるのかな、と思う。ユノちゃんは良いですよ。良い具合に後ろ向きなのが良い。

 

 

 

 星馳せアルス

 

「中央山脈の棘沼の盾とか……カイディヘイで拾った鞭……魔弾だって、たくさんあるから……」

(p82)

 

様々な武器やマジックアイテムを持ち、使いこなす事ができる鳥竜(ワイバーン)だ。異形の「3本の腕」を持ち、「対応できる状況の幅」で言えば修羅の中でもトップクラスだろう。数々の迷宮から財宝を奪ってきた、「冒険者」の腕は伊達ではない。

 

「常に全種のアイテムを持ち歩いているシレン(LV100、プレイヤーの腕も最上級)」みたいな表現……でも足りないか。なにせアルスの持っている財宝とくれば、それ一つでも戦況を左右しうるほど強力なもの揃いなのだから。ただの「おにぎり」とか「棍棒」じゃないんですよ。全部「秘剣カブラステギ」とか、「サトリの盾」とか、そのあたりのピーキー具合だ。

 

そんな凄腕の「冒険者」である彼だがその口調はどこかダウナー気味、そして唯一この鳥竜が尊敬する相手は、同僚のほとんどから下に見られている、そして実際「読んでいると応援したくなるけれども同僚だったら近くにはいたくないなぁ……」なオジさんで……この辺りの関係性もすごくよかった。異種族同士の交流はいつ見ても良いものですね。

 

 

 

鵲のダカイ

 

「何故か……けほっ、分かってくれる奴がいないんだけどさ」

 

ダカイは、手の内で魔剣を回転させた。敵は既に眼前。

 

「俺、盗賊なんだよなあ。……本当は剣士でも医者でもないんだ」

(p327)

 

絶対先手の効果を持つ魔剣、「ラズコートの罰の魔剣」を操る剣士……ならぬ盗賊である。世界より追放された「客人」の中において、折り紙付きの無法者だ。涼やかに軽口をたたきつつ、暴力の行使を躊躇わない。そして、どんな時でもキザな台詞を忘れない。

 

盗賊の技術で迷宮から財宝を盗み出し、そして魔剣を操る……と紹介すれば(ソウジロウ+アルス)÷2というように思われてしまうかもしれないが、実際にはこの2人とは全く別の魅力があるキャラクターであり、特に「ソウジロウとの違い」はしっかりと描写されるので必見である。

 

 

 

夕喗の翼レグネジィ

 

(……クズどもを導く。僕は群れから逃げるものか。真に強き者は、率いる者。より多くの命に責任を負う者だ)

(p109)

 

「数の暴力」は現実において最も強力な「力」の一つであり、そして同時にフィクションにおいて軽視されがちな「力」である。有名な所だとストーム・トルーパー効果。

 

レグネジィはそんなフィクションの住人でありながら、「鳥竜の空軍」を取り仕切るコマンダーである。冷徹に部下たちを統率し、勝手な行動を「軍規違反」として厳しく罰する。数の暴力を見せてやる!

 

「空軍」はどこまでも「軍隊」であり、そこに本来の鳥竜が持つ野性の自由さの様な物は無い。それを完全に奪ってしまうのが、レグネジィなのだ。「軍隊」と化した自身の群れを、彼はまとめあげ、そして運用する。

 

翼持つ群れは、果たしてどこまで修羅に通用するのか。部下達を適度に捨て駒にしつつ、相手の力量を推し量る。

 

盲目の少女と仲が良かったり、一人称が「僕」だったり、ところどころであざとい。異種族同士の交流はいつ見ても良いものですね。

 

 

 

世界詩のキア

 

「もしもあたしが『死ね』って言えば……そんな奴ら、みんな死んじゃうんだから!」

(p134)

 

「言った事が本当にそうなる」……そんなエルフの女の子です。

 

なんか今までとジャンルが違うぞ!

 

実在すら疑問視される「世界詩」の能力は正に全能。無機物への命令や、天候操作すらも可能とする、今時の表現をするならチート能力である。というか世界観設定的にもかなりギリギリの線の気が。詞術……の設定がまだ頭に入りきっていないが、原義でチートなんじゃないか?

 

そんな少女と行動を共にするのは、独自の目的を持って動く黄都二十九官……赤き紙箋のエレア。正直謀略目的でフル活用されたらたまったものじゃない能力だけれど……この2人の危うい関係もどうなるか先が読めなかった。

 

とにもかくにも他の修羅とは一味違う能力を持つ少女。もし戦闘になってしまったら……定石では「なにかを言われる前に終わらせる」、超速攻か知覚外からの不意打ちで対処すべきか……と、思うじゃん?

 

 

 

海たるヒグアレ

 

「また一つ学習できました。ありがとうございます」

(p 276)

 

個人的に、見た目だけなら一番「異」っぽい修羅。でっかい根っこのマンドレイクだ。うぞうぞ。

 

元々は見世物として戦う奴隷剣闘士……その余興の「やられ役」として収穫されたところ、盛り上げるためだとゴロツキが、うっかり短剣の握り方を彼に教えてしまう。それがヒグアレの常勝街道の第一歩だ。

 

従順に学習を重ね、次々と組まれる理不尽な戦いに対応し続ける。そして生まれた42本の「腕」による高速斬撃と、身体中に蓄えられた致死の毒。奴隷なのに強いのではない。奴隷だから強いのだ。

 

機械的な口調がキュート。

 

 

 

通り禍のクゼ

 

「どうすれば……皆が救われるんだ?」

(p 373)

 

強者ならば皆が皆、好戦的というわけではない。教団所属のクゼさんは、とても優しい聖職者だ。……最強で不死身の始末屋ではあるが。

 

しかしどうもそうは見えない。見た目は冴えない中年男性で、武器の一つも持っていない。持っている者といえば、大きな盾くらいのものだ。

 

しかし戦えば不思議なことに、相手が勝手に死んでいく。クゼには傷の一つもないままに、ただ相手だけが倒れていく。

 

……通り禍のクゼ自身は修羅に非ず。だがクゼは、絶対致死の権能を持つ、不可視の天使に守られている。クゼを傷付ける者は許されず、「死の運命」に襲われるのみ。

 

通り禍のクゼ、改め、静かに歌うナスティー

 

 

 

濫回凌礫ニヒロ

 

「ふふふふ!ふふ……体が軽い!」

(中略)

「自由、自由だ……ああ。自由は、いいなあ!」

(p245-246)

 

 

異修羅がゲーム化するでしょう。……冗談でなくそれくらいのポテンシャルは全然ある作品なので、いずれするとしましょう。その際に「絶対戦いたくない」修羅。

 

  • 体力バーがすごく長い。不死身とも。
  • 物理攻撃を99%カットする『埋葬のヘルネテン』に騎乗する
  • 戦場を高速で移動し、またその移動自体に攻撃判定がある
  • 遠隔攻撃手段にも優れる

 

なまじ数値設定だけで再現率が高く出来そうな分、戦いたくない。もっと「強い」キャラクターは他にいるかもしれないが、それよりも戦いたくない。確実に「楽しくない長期戦」になる。「高倍率のダメカ」と「超HP」を同じキャラクターに持たせるとこうなるのだ。その分攻撃力を低くしてバランスを……みたいな気遣いは無く、普通に高い。街を少し移動しただけで壊滅状態だ。

 

そしてこんな「戦いたくない」相手なのにビジュアルが最高。「ゴツい多脚歩行戦車に乗ったゾンビ少女」ですよ。是非お相手したい。恵まれたキャラ選択画面からのとんでもないクソゲーを強いられる事になるけれども。

 

「既にパイロットが死んでいるので高速移動の衝撃などを考えなくて良い」という悪趣味かつ合理的な設計思想が見事。

 

 

 

……ん、アレ?……(再読中)……そうか、この基準だと出てこないのか……修羅じゃない?……そんな事は無いと思うけれど……でも締めにも……うーん?

 

 

 

……この様な強者がぶつかり合うのが「異修羅」である。加えてこれは第1巻。まだまだ魅力的なキャラが登場するのだろう。名前だけなら何人か出ている。名前だけでも格好良いんだ。二つ名大好き!

 

強者である修羅以外(ここにクゼが入るかどうかが微妙)も魅力的で、「警めのタレン」は気高さと優しさを併せ持ち、「月嵐のラナ」はその立場に翻弄され続け、「静寂のハルゲント」はハルゲントで、そして「遠い鍵爪のユノ」は弱者でありながら、『その言葉』を口にする。

 

「私と、戦え」

(p 338)

 

強者と強者、そして「そうではない者」、「そうなれなかった者」の関係性が非常に濃密に描かれた本作はとてもお勧めである。俺は「このラノ2021」の投票先に選びました。2巻3巻、そしてその続きが楽しみだ。

 

 

 

(以下推し4人について。読了後反転推奨)

 

ちなみに俺の推しはヒグアレ、クゼ、ニヒロ、シャルクでした。この記事だけだと「シャルクって誰だよ!」となってしまうのは俺も予想外だった。まだ「え?構文見逃した?」と半信半疑。2巻以降で本格的な出番あるのかな。

 

気になるか。読め。登場は割と前半だよ。……あ。「気になる」って事は読まずに反転したな。メッ!

俺は「チェンソーマン」を楽しみにして寝たんだ

【9/8 83話を読んだ感想を最後に付け加えました。それに伴い、題名を「じゃあ俺「チェンソーマン」を楽しみにして寝るから」から「俺は「チェンソーマン」を楽しみにして寝たんだ」に変更しました】

 

チェンソーマンという漫画について書くタイミングを逃し続けてきた。

 

このブログが始まったのが2019年11月で、その2ヶ月後に5巻が発売した。

 

 

5巻。いいじゃん。主人公デンジとその仲間の仇であるサムライソードとの戦いに決着のつく巻であり、最強の大会が開かれる巻であり、人気投票で上位のキャラクター、レゼが初登場する巻である。見どころは盛りだくさんだ。

 

ここで5巻までの感想を書いておけばよかったが、それはしなかった。

 

理由は大きく2つあって、1つは見どころが盛りだくさんだったからだ。

 

どの点でまとめたものか、ブログを始めたばかりの自分には判断が難しかった。特に「最強の大会」と「レゼ」を同じ記事でまとめるのに難儀した記憶がある。「最強の大会」は選手2人のそこに至るまでの関係性を考えるに非常に趣深い「論理」の名シーンであり、「レゼ」はすべてのかつて思春期だった者の青春の記憶を捻じ曲げにかかる「感覚」の名キャラクターである。正反対のこれをまとめることに難儀した結果、やらなかったのだろう。

 

あともう1つ、これは本当に反省すべきことなのだけれど、開設当初のこの頃は、「メジャー作品」を取り上げる事についてちょっとした抵抗があったから、「このマンガがすごい!2020 オトコ編第4位」を受賞したこの作品についてもそれが働いてしまった。今はそんな感覚は無いです。全く。

 

当時のこの感覚を「抵抗」と表現するのはちょっと間違っていると思うのだけれど……要するに「俺がやらんでええやろ」という感覚で、すでに話題になっているものをなんだかんだというよりは、俺が新たにトレンドを発見してやるぜ!とそういう意識が当時の俺にあったんだと思います。あほな事に。

 

本当にあほで、開設したばかりのブログに(もちろん現在に至るまで)そんなトレンドを作るだけの影響力はないし、そんなスタンスでやっていたらお前話題にする作品作品に全部「俺はマイナーだとおもうよ」のレッテルを張ることになるんだぞとなってしまうので、当時の俺には猛省を促したいところなのですが。俺のアンテナに引っかかった時点でたぶんどっかしらで話題になってるんだよ。本屋の目立つところで見つけた作品なんだから。

 

ちなみに現状のスタンスはこの記事に詳しいです。記事というか、本というか。

 

 

zattomushi.hatenablog.com

 

ともかくここでタイミングを逃したのを皮切りに、ここまで逃し続けてきた。月曜更新だから書き溜めをして「今週分まだ読んでないけど仕事中に更新だ!えーい!」したらエラいことになりかねないのも大きい。特に世界ハンター編の真っ最中は、その週で注目して熱く語ったキャラクターが死んでたとか全然あり得る。

 

で、今週(2020/8/31 83話)だ。

 

やる気が出たのでやるよ。タイミングとして適切かどうかは知らんけど。主人公デンジの周囲の環境についてまとめていく。話題が飛んだら飛ぶに任せる。ネタバレ注意。配慮はする。単行本(8巻)になっていないところは書かない。

 

 

ドン底期(〜1話)

 

1話、またはその以前の話である。物語のスタート開始時点だ。父親の借金によりヤクザに飼われ、ひとしきりの臓器を売った上でデビルハンターとして働かされていた。

 

悪魔を殺せば大体30万の金が貰える。人外との危険な戦いの報酬としてコレが適正額かどうかがまず怪しいところだが、もちろんここから色々差っ引かれる。

 

今回は「トマトの悪魔」を倒して40万を貰ったが、借金・利子・仲介手数料とその他諸々を差っ引けば7万円。水道代と他の所の借金を返せば1800円になる。社会保険料や年金がない辺りはさすが雇用主がヤクザなだけはある。

 

芸としてタバコを食わされては100円を貰い、「3日は食える」と言うその姿から、日頃の生活が想像できると言うものだろう。描写されてる日だけでも食パン1枚を1日の食事とし、眠る場所は廃屋だ。健康状態も当然よろしくない。深夜に喀血で目を覚ます。そのまま呼ばれて仕事に直行だ。

 

生活環境というのは個々スタートの差が大きく、目指すべきゴールの差も大きく、加えて重視する点も異なる物であるから、簡単に上下を定めることは出来ないが、少なくともデンジのこの段階での生活環境は、多くの人から見て「下」だと言えるだろう。

 

もし「俺の方が下だぞ!」という方がいたら、俺のブログなんか見ている場合ではないので弁護士なり行政なりに相談してください。確かにこのご時世色々と難しいかもしれないが、その状況で「ど素人のブログ読むかぁ!」はあまりにも悪手。多分無意識でヤケになっている。絶対にもっといい手はある。

 

マズローの5段階欲求(最近はケンリックのピラミッドが主流だそうだがそれを知ったのがひとしきり書いた後だったので許してくれ)で言うならば一番下の「生理的欲求」すらも満たされていない。そんな状況から1話でのゴタゴタを経て、次に進む。

 

 

 

就職期(1話〜28話)

 

1話のゴタゴタでデンジは何を失い、何を得たか。

 

それを「現在の状況」を知っている身から語ると非常に混み入った話になるので単純化すると、デンジは人間としての身体を失い、不死身の身体を得て、公安所属となった。

 

公安所属となり得た物の1つは顔の良い上司である。マキマという名のこの女上司は顔が良い。とても。読み返してみれば2話の時点で主人公に安楽死を仄かしてくるような奴ではあるけれども。……俺は今も好きですよ。いや変な意味じゃなくて。普通にキャラとして。

 

公安所属となり得た物の1つは安定した給料である。有給は多く、福利厚生も充実している。先輩の早川アキ宅に住む事になったデンジの毎日は、非常に充実している。

 

食パンには何種類でもジャムを塗ることが出来る。

 

風呂に長く入り、歌う事も出来る。

 

洋式の水洗トイレだって使い放題だ。

 

いずれもアキはすげぇ嫌そうな顔をするけれども。

 

結局のところココの変化が一番大きい。とりあえずは安心して眠れる場所が手に入り、飯も食える。顔の良い女上司も近くにいる。今までの生活からすれば夢のようだ。本人の認識からしても。

 

「ふう…! 俺ぁ今日はじめてウドン食ったぜ…… フランクフルトもな…」

 

「はじめて人並みの扱いされたしはじめてメシ食わせてもらった 俺にとっちゃ夢みたいな生活だ」

 

「俺は軽〜い気持ちでデビルハンターになったけどよぉ この生活続ける為だったら死んでもいいぜ」

*1

 

そんなデンジではあるが、周囲の人と自分を比較して、何かが足りていない事に気づく。低すぎるスタートラインのせいで現状に満足していたが、自分にも何か「目標」のようなものがあった方がいいんじゃないのか?そんな事を考えることが出来る様になったのは、やはり「余裕」が出来たからだろう。

 

考えた末に「短期的な目標」と……少し遅れて「長期的な目標」を見つけ出すのだが、そこは実際読んで欲しい。間に「夢バトル」が入るよ。夢バトルはねえ、本当に良いんですよ。他の人の色んな夢を「偉い」と認めた、その上でどうするのか、という……あそこにパワーの夢も入っているのが良いよね。

 

パワーの話をしなければならない。

 

パワーはそういう名前の同僚である。女だ。血の魔人でもある。自分の血と、少しなら他人の血を操る事ができる。弱くはない。顔も良い。しかし。

 

(パワーは今でもたまに俺を殺そうとするし ナルシストで自己中で虚言癖持ちで差別主義者だろ)

*2

 

そういう事です。もう少し酷い表現もやろうと思えばできる。

 

話数を見て欲しいんですけどね、ある程度長く付き合ってこの表現をされるんだから、出会ったばかりのこの頃は大変です。具体的にいうと、頻繁にデンジを殺そうとする。あと回を進めれば丸くなるのかと言うと、そんな事は全然無い。忘れた頃にやらかす。そこも楽しい。

 

良い先輩であるアキ、良い性格をしているバディのパワーを初めとした人間関係が、この時期のデンジに起きた一番の変化になるのかもしれない。単なる生活環境に留まらない、内面にまで、そして自分以外にまで深く影響を及ぼす、という意味では。生活環境といえばパワーも一緒に住む事になるし。

 

「風呂はたまにしか入らん派じゃ!(パワー)」

「入れ!(アキ)」

「クセえんだよ!!(デンジ)」

 

「トイレ? 糞はたまにしか流さん派じゃ!(パ)」

「流せ!(ア)」

「クセえんだよ!(デ)」

*3

 

……デンジ君は普通に良い子だったんだなぁ。

 

 

進展期(29話~52話)

 

そんなデンジと周囲の環境に、ある大きな変化が訪れる。

 

先輩の先輩。アキのバディである姫野の死である。デンジとも関わりのある女性だった。初めてのキスの相手だった。忘れられない思い出である。

 

死んだのは姫野だけではない。たくさんの人が銃の前に犠牲になった。マキマも撃たれた。無事だったが退職した者もいる。マキマはなんか生きてた。良かったね!

 

悲劇の前に、デンジはさらに力を得る必要に迫られる。アキや姫野のさらに上、岸辺隊長から直々にご指導を受けることになる。パワーと一緒に隊長相手に戦うが、隊長は強い。弱点はアルコールで頭がダメになっているくらいである。それでも努力の末になんとか及第点はもらえた。

 

アキも新たな力を手に入れて、姫野先輩の敵討ちだ。対するは刀の悪魔、サムライソード。変身方法がダサいが全体のデザインはイカしている。それだけに変身方法はもう少しどうにかならなかったのか。手首をキュポッと抜くって。

 

サムライソードとその仲間たちを倒した後に、「最強の大会」は開かれる。最強の大会はイイですよ。世にも爽快なスポーツ対決だ。この大会を経てデンジとアキの相互理解がより深まったように思う。

 

2人とも悪魔との向き合い方や復讐へのスタンスは真逆なんだが。

 

「仲間が死んでどう思った?(岸辺)」

「別に~?(デンジ)」「死んだ!と思った!(パワー)」

 

「敵に復讐したいか?(岸)」

「復讐とか暗くて嫌いだね(デ)」「ワシも!(パ)」

 

「お前達は人と悪魔どっちの味方だ?(岸)」

「俺を面倒みてくれる方(デ)」「勝ってる方(パ)」

*4

 

「俺の家族は全員目の前で悪魔に殺された」

 

「(中略)俺は悪魔をできるだけ苦しむように殺してやりたいぜ」

 

「お前(注・デンジ)は悪魔と仲良しにでもなりたいのか?」

*5

 

「家族を殺した奴も…」「バディを殺した奴もまだ生きてる」

 

「なのになんでやめれるんですか…?」

 

*6

 

この大会以降は互いのその姿勢はそのままに、「こいつの考えはこうで、それは別に悪い事ではない」という具合に落ち着いた、かのように見える。しかしこういうの俺の感覚に過ぎないし、何よりあんまり説明するのも野暮なので、ご自身で彼らの「表情」を見るのが一番です。

 

パワーは雑魚を掃除してたよ。

 

アキとの関係が深まった次は、マキマとの関係が進展する。映画館デートを経て、自分のマキマに対する思いを確かめたデンジ……の前に、ある1人の少女が現れる。

 

その名はレゼ。喫茶店でバイトをする少女である。

 

レゼちゃんは本当に良いキャラクターで……あんまり熱く語ると「臭み」が生じて気持ち悪くなるから最小限にしますが、何が良いって「表情」なんですよね。特にセリフの無い、少ないコマでもその魅力を際立たせてくる。

 

この娘はデンジ君の現在の状況に疑問を投げかける。国民の義務である教育も受けずに国に仕える、その状況は確かに不思議ではある。夜に2人で学校へ行ったり、夏祭りへ行ったりしたその後に、彼女は言う。

 

「いろいろ考えたんだけどさ やっぱり今のデンジ君の状況おかしいよ」

 

「16歳で学校にも行かせないで悪魔と殺し合いさせるなんて 国が許していい事じゃない」

 

「仕事やめて……私と一緒に逃げない?」

*7

 

魅力的な誘いではある。聞けばこのレゼという少女、「絶対に公安に見つからない場所」を知っているという。やがては普通に学校にも通うことができるようになるだろう。だが、デンジは即答出来ずに、悩む。

 

「最近仕事が認められてきてさ… 監視がなくても遠くにいけるようになったし…」

 

「糞みたいな性格んバディの扱い方もだんだんわかってきた …それにイヤ~な先輩ともやっと仲良くなってきたんだ」

 

「仕事の目標みてえなモンも見つけてさ だんだん楽しくなってきてんだ今……」

 

「ここで仕事続けながら レゼと…会うのじゃダメなの?」

*8

 

……これがこの時期の、デンジの周囲の環境を現したセリフになるだろう。「眠れる」「三食食べられる」だけで満足していたかつてとは違う。そこからさらに発展して、「楽しくなってきた」。そしてその楽しさは、少なくともレゼの誘いを断る理由にはなる。

 

……実はこの後もう一段階進んだ……可能性もあったのですが、そこはご自身でご覧ください。デンジとレゼの関係は、52話で終わりを遂げる。この回の題名は、「失恋、花、チェーンソー」。

 

マキマしか知らなかったデンジの前に、現れたレゼという少女。すでに終わったこの関係が、この後のデンジにどのような影響を及ぼすのか……は、実はまだ俺もよく知らない。影響が無い、というわけではないと思うのだけれど。

 

 

 

そして……(53話~70話)

 

マキマとの江ノ島旅行に誘われる早川家(アキ、デンジ、パワー)。……ファンが作った概念じゃなくて、ここでマキマさんが言ってたのか……。

 

だがチェンソーの悪魔となり暴れまわるデンジの姿がTVに放映されたことで、世界中のデビルハンターにデンジが狙われることになる。

 

アメリカからは自分たちを「不死身」と称する三兄弟。

 

ロシアからは無表情な青年トーリカとその師匠。

 

中国からは殴り合いで世界最強の女、クァンシとその女たち。

 

ドイツからは「悪魔を使われたら終わり」の……サンタクロース。

 

彼ら彼女らを皆倒すまで、江ノ島旅行はお預けだ。果たしてデンジたちはこの強敵とどう戦うのか……というのがちょうど8巻最終話(70話)で一区切りする。

 

ここでは詳しく書かないが、この戦い……そして単行本未収録の本誌の範囲でも、デンジの周囲の環境はまた一変することになる。

 

チェンソーマンの魅力である「バトル」については書かなかったことも多いので、まだ読んだことがない人は一度試してみてはいかがだろうか。1話ならジャンプ+で読めたと思う。

 

 

……さて、こうしてデンジやチェンソーマン自体について考える時間を無理やり増やしたうえで……この記事が9/7の0時に更新されるように予約投稿を行い、俺は情報を仕入れないように気を付けながら昼とか夕方にコンビニでジャンプを買う。

 

たぶんそれが一番楽しい読み方ですね。脳への衝撃や感情をセルフで強くすることができるかどうか。これはその実験も兼ねている。興奮して眠れないかもしれないな。安眠グッズでも使うとしよう。

 

 

9/8追記分 83話

といってもそんなには書かないですけれどもね。単行本7巻、8巻に配慮しているのにジャンプの最新話にそれ以上の配慮をしないわけにはいかないでしょう。

 

でもねー……初期の頃にタイミングを逃した自分としては、連載中に書くのであれば、これは最後のチャンスだったかもしれないな、と読んで思いました。たぶんあと3巻分くらいは今週以上の「環境の変化」は起こらないだろうし……その頃に「今だ!」と書くのであればまた3巻分くらい話題になっていて、「俺がやらんでいいやろ」度合が増えちゃうんじゃないかなと。

 

なので個人的にはこの記事はベストなタイミングでかけたなと、それだけは備忘録も兼ねて書いておきます。……3週間後くらいに「全然環境めちゃくちゃ変わったぞ!」となるフラグのような気もするけれども、それもまたオツなものだ。

 

あとパワーの「死んだ!と思った!」の台詞がアキの台詞になっていたのでそこを修正しました。このメンタルだったら色々楽だったけれども、まぁ台無しですよね。

*1: 1巻 第3話

*2: 5巻 第43話

*3: 2巻 第11話

*4: 4巻 第29話

*5: 1巻 第4話

*6: 4巻 30話

*7:5巻 第43話

*8: 6巻 第44話