節足雑踏イケタライク

日々思った事や、書籍・映画・その他の感想なんかを呟きます。あまりマジメではございません。

一蘭は美味しいから食べましょう

先日、一蘭のラーメンを初めて食べました。

美味しかったです。

 

俺は「感染対策がすげぇしっかりしているラーメン屋」としか知らなかったのですが、調べてみると中々に変わったお店ですね。

 

まず俺が「感染対策」だと認識していたカウンター及び仕切り板は、正式名称を「味集中システム(カウンター)」と言い、コロナとは無関係に、それ以前から行われていたとか。

 

ラーメンを喰うのに交感神経と副交感神経の切り替えを意識する事がありますか?一蘭はココに目をつけた。コレは凄い事だ。

 

公式サイトにある誕生秘話も良いですね。大将が作ったラーメンと、アルバイトの自分(後の代表!)が作ったラーメンは同じ味に思えるが、お客様からの評判は異なる。コレは自分の実力不足か。

 

……いや。常連に「大将が作った」と言いながら自分の作ったラーメンを出したら、旨い旨いと食べている。味はどうやら同じ様だ。

 

成程。人は「誰が作ったか」で味の感じ方が変わるのだ!

 

ココに気付いて、ヘソを曲げる様な奴は、【会長】には成れないのでしょうかねぇ。「んだよー、同じ味じゃねーかよー」で終わらず、「実は作ったの俺でした!」なインスタント・スカッとジャパンもやらず、粛々と成長していった末に「作り手の雰囲気、自分以外の客の視線を排除して、ラーメンの味にのみ集中してもらおう」となるのが、会長の会長たる所以なのだ。

 

……いや、雰囲気はめちゃくちゃあったけれどもね。閉じられた暖簾が開き、向こうからラーメンだけがスッと差し出されるのは、下手をすれば今まで行ったラーメン屋の中で一番「雰囲気」にあふれていたが、野暮な事は言うまい。

 

作っているのが「森の中」というのも凄い。福岡県糸島半島、東京ドーム2個分の「一蘭の森」にて、一蘭の味は守られているのだ。

 

普通の中華料理屋の様な厨房では無く、さりとて一般的な外食チェーンの様な工場でも無い。今後のトレンドは「森」である。

 

また情報管理も徹底されている。「麺」の製造に携わる者は「スープ」の製造区域に立ち入る事を許されず、逆もまた然り。全貌を知る事ができないので、この工場でどれだけ長期に渡って働いても、他所で再現するのは不可能、とまでされている。

 

……ヤバい情報系オブジェクトの管理方法じゃん。O5、もしくはクリアランスレベル4以上じゃないとその全てが解らないやつじゃん。

 

食べたらまた食べたくなる。SafeかAnomalousか……Explained、というセンもあるか。いずれにせよ「鍵のかかるロッカー」で充分だが、しまっておくのも勿体無い。みんなで早く、伸びないうちに食べましょう。美味しいから。

 

 

 

…………あ。コレ、ヤベぇやつだな?

 

食べるけど。美味しいから。また行きます。