節足雑踏イケタライク

日々思った事や、書籍・映画・その他の感想なんかを呟きます。あまりマジメではございません。

妄想と浪漫。そして、怪獣。「シン・ウルトラマン」

ウルトラマンかい。

 

…………ダメだな。「ゆうえんち」のなんちゃって文体(文体模写と言うのはあまりにも烏滸がましい)が抜けていない。ナチュラルにこれで書き出してしまった。焦った。

 

……ま、そのうち抜けるだろ。

 

俺とウルトラマンの縁はまず、平成三部作からだ。

 

当時子供向け番組として放映されていたそれを、子供だから見ていたわけだ。至極単純な論理である。

 

それを、一緒になって父親も見ていた。これもよくある光景であろう。どちらかといえば平和な、心温まる光景と言える。

 

……で、そのタイミングで、なんか父親が昭和のウルトラマンTSUTAYAでレンタルしてきたんですよね、当時だからビデオ……VHSか。

 

……なんでやろなぁ……。

 

当時に父親の年齢……にはまだ遠いけれども、それでも近づいたなりに考えてみると……やはり「見せたくなった」になるのかなぁ、と思う。子供がウルトラマンの新作に興味を示している。俺も見てみる。なるほど。これが楽しめるのであれば昭和もイケるだろ。おら!見ろ!

 

……そんなノリだったんじゃないですかね……。いや、視聴を強制されたことはないけれども。俺も割とノリノリで見ていたし。セブンが好きだったかな。

 

ウルトラマンセブン、と言う度に「『ウルトラセブン』な」と訂正された記憶がある。

 

……やはりどちらかと言うと悪いオタクだったのではー?……まぁ、可愛いモンですがね、その程度。

 

そんなだから平成三部作をメインで見ている割には、妙に昭和のウルトラマンに詳しい園児でしたよ。特に怪獣が色々好みで。うむ。主にやられ役としてな。

 

で、やられ役としての怪獣を色々調べて行ったら、特撮の色々がああなって、で、ある程度以上でこうなったタイミングで、コスモスとかネクサスとかメビウスとかマックスがああなって、諸々ネットで調べて行って…………最終的にはこんな感じだ。子供にサブカル作品を勧める際には後の影響まで注意せんとな。いやまぁ、気持ちは解らんでもないが。

 

そこまでドミノが続いた原因はどう考えてもお前本人の資質、と言われれば、「はい」と答えるしかないね。若干照れながらの「はい」ですわ。間に10年単位のネットサーフィンをさりげなく挟み込むな。その責はどう考えても我にのみ。実際そんなに後悔もないのでまぁ別にどうでもええんですが。

 

オーブ以降のはあんまり見れてなかったり(Zは諸々のタイミングが良く見れたけど)、あと上記の過程で「俺程度で『マニア』を名乗るのはあまりにも烏滸がましい」という意識が芽生えたりしたので、そこまでどハマりしたと豪語することはできませんが。ワタシウルトラマンノ怪獣チョットワカル。

 

そんな自分がシン・ウルトラマンを見てきました。

 

以下、見る前の予想。

 

  1. ハヤタとの出会いは改変され、ウルトラマンの過失が減る&事態をちゃんと説明するようにする
  2. 監督繋がりでジラースとかプリズ魔が出ると見せかけて出ない
  3. 最後に出てくる怪獣はゼットンではない

 

(視聴後追記 3だけ反転しときましょう。……ま、そういう事です)

 

一応それぞれに補足というか、そう考えた理由みたいなモノを。

 

1について。

 

ありゃあどう贔屓目に見ても「交通事故」だもんよ……。

 

ベーターカプセルを渡した後の事後対応もまぁ、なんというか、いかにも怪しげというか……一応よく言われるあの言葉の前に、大意は説明しとるんですが、それでも「お前、これ使ったらどうなんの?」という点に関しての説明はアレですからね。もうちょいどうにかならんか。

 

2について。

 

これに関してはまずジラースとプリズ魔についての説明が必要か。

 

ジラースはアレよ。某超有名怪獣にエリマキを付けて「これはジラースという怪獣で某超有名怪獣とは別物です」と言い張る事に成功した怪獣だよ。ウルトラマンに登場する。戦闘開始直後にエリマキをむしり取られるぞ。

 

某超有名怪獣+エリマキ=ジラース

ならば

ジラース−エリマキ=???

その解は、きっと出してはいけない……。いやまぁ有名な話なので言っちゃいますが、うん、コイツ、ゴジラなんだよ。いやジラースなんですけどね。

 

プリズ魔は「ありとあらゆる物を光子化して吸収する」という性質を持った怪獣で、「帰ってきたウルトラマン」に登場する。

 

かなりの強敵でしてねぇ、「ウルトラマンがわざと光線を浴びて半ば吸収された状態で内部から光線を浴びせ続け、それと同時に人間が体表を極度冷却することで温度差によって割断する」という……ウルトラマンをして「ぎりぎりの賭け」に出ないと勝てないような奴だったんですが、コイツのデザインは後の使徒ラミエルに影響を与えたとされています。

 

3について。

 

……知らなかったのでこんな事を考えていた、という記録なりな。

 

いや、キャッチコピーとかで出そうな気配はあるけれども、裏を書いて、という奴ですね……。もし出るならば原作再現として、恐らくその倒し方はああいう形になるのですが、「ああいう形」が成立するためには2時間の積み重ねではやや弱いのでは、と考えたため、こういう予想となりました。

 

じゃあ最後はどうなるんや、という話になり、地球原産で「シンプルな強さ」のゴモラ辺りも面白そうではあるんですが……ここまで事前情報に「初代ウルトラマン」の情報が出そろっているのは、フリなのではないかと考えてしまいますね……。

 

つまり、こうだ。グリーザ

 

グリーザはねぇ、アイツは、確か監督だかキャラデザの人だか脚本の人だかが「初代ウルトラマンゼットンに対するトラウマ」みたいなものを具現化した存在だったと思うので……たしかどっかの何かのインタビュー的な何かで見たような……。つまり「初代ウルトラマンゼットン役」として登場する文脈は存在する!

 

……まぁああなったんですけどね

 

さて結果はどうなるかな。見てみましょう。上映中の作品なので反転多めだ!しかしそれでもネタバレ注意!

 

【あらすじ】

次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】があらわれ、その存在が日常となった日本。通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室専従班】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。班長・田村君男(西島秀俊)作戦立案担当官・神永新二(斎藤工)非粒子物理学者・滝明久(有岡大貴)汎用生物学者・船縁由美(早見あかり)が選ばれ、任務に当たっていた。禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。禍特対には、巨人対策のために分析官・浅見弘子(長澤まさみ)が新たに配属され、神永とバディを組むことに。浅見による報告書に書かれていたのは…【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。

(シン・ウルトラマン公式サイト ストーリーから引用)

 

 

 

ああ、楽しかったですね。「ゆうえんち」もそうでしたがね、やはり見た後に、「面白かった」よりも先に、「楽しかった」が出てくるお話は、なんというか、理想的なのですよ。エンタテインメントとして。

 

お話の流れはシンプルです。なんというか、初代ウルトラマンを知っている人間に「出てくる怪獣・宇宙人」を見せれば、「ザラブ……?じゃあウルトラマンが出てくるんだな」であるとか、「メフィラスが出てくるのであれば、女の人巨大化するんじゃないかな」であるとか、そういう「要素」は当てられると思います。しかし、それでも、その要素による「予想」をさらに超えていく!

 

そして!ついに「アイツ」が現われる!なんだお前は!いや……「要素」……は、知っているけれども……!

 

……そんな風に、存分に楽しめる映画でした。【当時】を思い出しながら、怪獣にフォーカスを当てて物語を見ていこう。そうしよう。……実は本作の敵は「怪獣」じゃねんだけど、まぁそこはわかりやすさ優先で。

 

ネロンガ

 

電気を食べて透明になるステルス怪獣。ただし居場所は土煙でバレバレだ。Z個体はサーモグラフィーすらごまかしていたが、今回はそれは無理っぽい?

 

「透明化の意味ないじゃん!」は良かったな。満腹状態だと姿を現す→万全な状態では周囲への威嚇を優先しているのでは、という理由付けも良かった。あくまでもステルス機能は「不調・不利を隠すため」のモノであって、いつでも透明な状態で動いているわけではないんだよ、というのは、まぁそれはその通りだ。昆虫みたいな小さい奴だと常に擬態もありでしょうがねぇ。そもそもがあの図体だからねえ。

 

さてそんなネロンガと人間の戦闘中に、赤い球が飛来したわけだが、おう、まぁ、そりゃあ、その高度からその速度で来れば、おう、そうなるわな。ガイアの土煙がどうとか、そういうレベルの話ではないのである。おそらく真面目に計算した場合は被害がもっとえげつないことになるので、まぁ作劇の「嘘」は含まれているだろうが……いや、十分ですよ。あんなもんで。

 

戦闘自体は割とアッサリ目で終了。まぁ、本来ネロンガはあんなもんですよ。アイツ、ウルトラマンにおいては江戸時代に武士に負けとるからな。……これに関してはおそらくその武士がめちゃくちゃだっただけですが。

 

ガボラ

 

地底を掘り進みウランを食べる。ドリル状の開閉可能な頭部が特徴だ。

 

ネロンガ共々上映前からのソフビ発売組。まぁなんといいますか、正直、両者に対して「……華がねぇなぁ……」と、若干の無礼(ナメ)た態度をとってはいましたが……いやぁ、君、強いねぇ!

 

そうか……脚部、下半身も回転するのか……いや冷静に考えてみれば頭がドリルになったとしても「掘り進んだ土をどう退かすのか」という問題があったな……。……もう一段階冷静になると「……そこが回ったからどうなるんだ?」という部分に思い当ってしまうが、思い当たらんことにするよ。なんというか、「シールドマシンを知った頭のいい小学生が自由帳に書く怪獣(ただし実在のシールドマシンの構造は無視するものとする)」味があった。

 

……もちろん褒めているのですよ?ほかならぬ俺がそういうモノばかり書いてきたからなぁ!俺の言うこれはまちがいなく誉め言葉なのだ。割と最上級の。

 

こちらも戦闘自体は割とアッサリ目。耐久力に若干の難があるのでは、と思わなくもないけれど、まぁあの部位は日ごろ隠してるだけあってかなりの急所だったのだろうよ。あるいは意識を一時的に失っただけで、処理は改めてアッチの方でやってくれたのかもしれない。

 

処理に迷った怪獣をアッチにああするのは、割とシリーズ恒例だったり……本当に厄介な奴はああできないので、酷い意味でバランスが取れている。

 

……あの白大福をあの状態で持ち上げてポイっとした場合、最終的に地球がポイっとされてしまうのだろうか。……「持ち上げた」だけでおそらく相当不味いことになるな。というかアレは持ち上げられるものなのか?……触れはするんだけどねぇ……。

 

ザラブ星人(ウルトラマン

 

上映が始まってから見に行くまでにネタバレを踏んでしまった宇宙人1号。悔しいので同志を増やさんためにも反転しておくが、文面全体で配慮する気はないのでまだ見てないのに感想だけよんでいる奴は帰れ。見ろ。

 

いやまぁ、「どういう奴か」は知っていたので、ネタバレを食らっていなくても登場して名乗ったその瞬間にはもう「こいつが何をするのか」は全部わかったと思いますが。実際大体その通りだ。

 

そのデザインに関してはずいぶんと独創的なアレンジが為されている。二次元的、というか、モロに二次元、というか……倉庫で場所を取らなくていいんじゃないでしょうか。マジで大変そうだからな、スーツの保管事情……。

 

正体を明かし戦闘となればペラペラとした体躯で飛び回るその様は、なんだか光線で吹き飛ばしても爽快感がなさそうで、果たしてどう倒したものかと思っていたけれども……おお、「それ」があったか!ウルトラスラッシュは放映時から存在する別名で、八つ裂き光輪という名称があまりにもアレだから変更されたというのはデマだぞ!

 

いやアレな名称だなぁとは思いますけれども。八つ裂きにしてるの見たことないし。

 

CV.津田健次郎。「人を下に見ているのがあからさまに解る演技だった」というような感想を見たけれども、俺にとって津田健次郎の声は海馬社長の高圧的なやつだったからか、「……そうか?」となるなど。いや、海場社長の演技とは全然違いましたが。声優さんってすごいね。

 

そしてまぁ、「変身」ですが……上手になったねぇ……。これに関しては以前が下手すぎたとも言える。もっとちゃんとチェックしてほしい。なんだお前その表情は。

 

……実際パッと見ではほとんど違いがわからなかったんですが、ちょっと目がツッてたりしました?爪先は見えなかったんだよな……。

 

メフィラス星人

 

上映が始まってから見に行くまでにネタバレを踏んでしまった宇宙人2号。悔しいので同志を増やさんためにも反転しておくが、文面全体で配慮する気はないのでまだ見てないのに感想だけよんでいる奴は帰れ。見ろ。

 

いやぁ……怪演!人間の体なのにどこまでも異質!俳優さんにはあまり詳しくありませんが、いやぁ、俳優ってすごいね。

 

それにしてもずいぶんと計画の頭が良くなった。とても一般人の子供に「地球をあげます、と言え!」と迫っていた奴だとは思えん。……アイツの知能がこの計画に穴がないと判断したのであれば、星間的な常識で考えれば一般人の宣言でも星全体を挙げた宣言と同等に扱われる、ということなのだろうな……。宇宙人とは迂闊に会話も出来んね。「あの程度」だと「脅迫されて無理矢理……」にもならないようだし。酷い話だ。

 

いや「その星の愛星心を確かめるための遊戯に過ぎない」みたいな考え方もまぁわかるっちゃあわかるんですが……遊戯にしては割と早い段階で子供に手ェ出してたぞ……?「あれは我々でいうところのガチャ爆死スクショツイートとか台パンくらいの意味合い」だとしても……それをやるならもう紳士的とか理性的とかは名乗れなくなってしまうと思うんですが……。まぁ、考え方は色々あっていいさね。

 

今回は露骨に偉い人を狙ってくれたのでむしろ助かったといえるかもしれない。地球人にもわかりやすい形で自分たちを認めさせる必要があったので、その必然性もあったわけだが。

 

日本に長く滞在し、その文化にもある程度以上に精通している。口癖もあってか、こいつが「卑怯もラッキョウもあるものか!」と言ったり、異種族の話になるが「お釈迦様でもご存じあるめぇ!」だの「勝負はまだ一回の表だ!」だのと言うのは違和感が無い……いや、それでもまだ違和感がある。語彙のINTに差がありすぎる。お前らは俗な地球に染まりすぎだ。

 

「勝負はまだ一回の表だ!」に関しては、コイツ、悪事が全部バレて後は巨大化して戦闘するだけ、というその段階で言いましたからね。この番組においてその段階は9回の裏だよ。

 

ちなみに戦闘があんな感じで終わったのは、まぁ、原作再現というやつです。いや理由とか細かい部分は違うけど。でもちょっとやった戦闘は今回の映画で一番好きだったかも。攻撃エフェクトがなんというか、「最近のウルトラマン」然としていてよかったです。変身アイテムもそう見えるといえば見えるか。

 

 

 

アイツ

 

……どっちの名前を書くか、迷ったんですよね……直接やらかしたアイツか、最後に戦ったアイツか……でまぁ、こういう書き方に。これに関してはマジでなんのネタバレも踏んでいなかったので、まぁネタバレ配慮のためにもな。文面全体で配慮する気はないのでまだ見てないのに感想だけよんでいる奴は帰れ。見ろ。

 

いやー……何から手をつけたものかね。ええと……「なんでアイツがアイツを連れてくるんだ!」というところからにします?あの……話の都合による改変、かもしれないけれども、そうではない、それでは済まない、という可能性もあって……。

 

……ちゃんとした情報元、ソースに乏しいので、このブログでは「アイツ(連れてきた方)の『シン・ウルトラマン劇中で呼ばれていた名称』で検索してみよう!」……というに留めます。たぶん詳しい人が言及してると思う……「シン・ウルトラマン上映以前」のページすら見つかる可能性はあるだろう。俺も上映以前から知っている程度には、そこそこ有名なネタのはずだ。

 

……とんでもないところからネタを引っ張ってくるな、庵野……。……仮にも公式があのネタを拾うのかよ……。

 

で、まぁ、あれですよね、アイツ(連れてこられた方)ですよね。

 

……まぁ、来るとはねぇ……。

 

アイツだけはもう、元ネタである「ウルトラマンの怪獣」の姿・設定から大幅に姿を変え、引き継いだのは「技だけ」という潔さなのですが、いやぁ……圧倒的!

 

バリアがちゃんと「シャッター」のエフェクトだったのも良かったんですが、1番はまぁ、アレよ。「温度」よ。

 

「あの温度、とんでもねー事にならねー?」というのは当時から「大きなお友達」に言われていただろうし……「実際とんでもねー事になるよ」というのを、俺は上映前から知っていたのだ……空想科学読本で……!

 

実際庵野が「アレ」から着想を得たのかについては、俺はなんとも言えませんが、まぁ劇場で「被害想定」を聞いた段階で思い出したのは、どうしたって「アレ」だったのですわ。……仮にも公式がそのネタを拾うのかよ……。

 

で、「今回のコイツはこういう設定だけど、この強さは確かにこの名前しかないよなぁ」と思っていたら、お前、脚が……!腰も……!……そうなるのか。そうか。好きにしろ。

 

決着が「人間の手」によるものだったのは原作再現といえば原作再現なのですが、原作が「ウルトラマンでも倒せなかった相手に超強力な爆弾を使ったら勝てた」だったのに対し、結局ウルトラマンの力自体は必要だった、とするのは、個人的には良かったのではないかと思う。

 

超強力な爆弾、強すぎねえ?というのは子供の頃、当時から思っていた事ではあるし、ギエロン星獣のアレとかと繋げるとアレだし……「貧者の薔薇」みたいで、「これはこれでアリ」とも思うのですが……「力を合わせれば一旦退ける(倒せるではない)事自体は出来る(ただしその過程でウルトラマンは死ぬかもしれない。その後に地球を守っていくのは誰なのか)」という落とし所は、映画として良い塩梅だったのでは、と思います。

 

……本当に人類単独でアイツをなんとか出来てしまうと、「ヤベェよアイツら……」度が跳ね上がってしまうしな……多分、もっととんでもねぇのがくる。まだまだ色々居るんだぜ。いや、流石に単発火力で「温度」を超えるのは一握りだろうが。いないわけではないです。

 

 

 

総評としては「見たかったモノ」は「見たかった(けれども公式がやるのは無理だろうなと半ば無自覚に諦めていた)モノ」まで含めて見ることが出来たので、もしも点数をつけるなら満点以外にはないかな、と思います。

 

いや、まぁ、予想は盛大に外してしまったけれども……冷静に考えれば俺の予想は全部別の作品を見ればそれで良い物なので……あんな「アイツ」を作品として見せてくれたのであれば、むしろ「外してくれてありがとう」だろうよ。

 

実際、俺は開始数分、画面一面のマーブル模様が「シン・ゴジラ」に変化→「シン・ウルトラマン」に変化→「……Qだこれ……」の段階で、ううむ……90点は超えてたからねぇ。「カイゲル……?初めて聞く名だな……」と思っていたら、あいつ没の名前だったんですね。いや「没にならなかった」名前も知らなかったが。まだまだ修行が足らんわ。

 

だから「ウルトラマンを全然知らん」人が見に行った場合どうなるか、は、俺は解らん。この辺りも「ゆうえんち」と同質の問題であろうな。知らんで見に行った人、どうでしたか?楽しかったなら良いのですが。

 

「知らんで見に行った人」に対しての心配があるとするならば……ところどころで「『ウルトラマン』のカットを再現したかのような演出」が見られるのだけど、それを「再現」と知らずに見た場合、なんというか古くさい、安っぽい感じがしてしまうかもしれないな、とは思う。いや俺も実際「ここは○話のあのシーンの再現!」とか具体的な事は言えませんが。「どこかで見たような気がする演出」はあったよ。イコールで「よくある演出」なのかもしれんが。

 

まぁけど多分大丈夫だろ。「シン・ゴジラ」も「オタク向け過ぎないか……?」と思っていたら大ヒットしたし。実際興行収入とかえらい事になっているらしいし。人類は割とみんなオタクなんだ。

 

「あの世界観でアイツが出てくる話を見たい!」みたいなのも割とあるようで、造像の余地もある、良い映画でしたよ。ジャミラとかウーとかもそりゃあ面白いは面白いでしょうが、でもあの世界の「怪獣」って、つまりアレだしなぁ……人間が、っていうのは、その、ねぇ……。定番宇宙人としてバルタン星人を、というのもわかるんですが、……「母艦」の処理がなぁ……。

 

続編とか全然見たいので、これからも応援していきたいですね。次はセブンか。

 

……有名どころからエレキング、キングジョー……「宇宙人」枠でメトロンとベガッサ……「アイツ」枠でノンマルト……いや、より「アイツ」度を高めてスペル星人だな。うん。……こうしてみるとやはりネロンガガボラというセレクトが絶妙だな……「有名どころ」を出さない?昨今の視聴者は主人公の無能描写に厳しいから、変身アイテムを盗まれる話はやらない方がいいだろうし、そうなるとエレキング回は改変が必要か。

 

……マジで俺の趣味だけで選ぶとアイアンロックスとかになるんですが、まぁ、その、見た目が完全に「戦艦大和」なんだよなぁ……「戦艦大和」……。……恐竜戦車は良いんじゃないか?作りやすそうな造形だし。

 

つまるところ何が言いたいかというと、妄想膨らむ良い映画でした、ということさ。

 

皆様もぜひ!

 

 

 

終わり方がちょっと唐突な感じはするけれども、それはそれで「ああ、本当に死んだんだな」感があって好きなんですよね。精神世界でちょっと話したりもしない、できないというか……そこに米津がさぁ!米津がさぁ!

 

マジでキリがないんでこの辺でやめときましょう。

よそう。これ以上は無意味だ。