節足雑踏イケタライク

日々思った事や、書籍・映画・その他の感想なんかを呟きます。あまりマジメではございません。

パルデア新ポケ連中ああだこうだ

パルデアのポケモン図鑑を読んでみよう。「読み物」としてポケモン図鑑を読むことは結局クリアするまで無かったので、新鮮ではある。

 

一応現時点なので、まだ捕まえていない連中については何とも言えない……と言いたいところではあるが、まぁ正直「見た目」についてはもうだいたい知ってしまっているので、今更検索縛りをするのもどうなんだろうな、とは思いますが、まぁとりあえずスカーレットの捕まえた連中をメインでやっていきましょう。気になるようならバイオレット版を調べたり、そういう事をしよう。

 

ミニーブ系統

 

ミニーブのオイルは非食用(毒ではないようだがエグ味が非常に強い)だが、進化系のオリーニョ、オリーヴァになると人間やポケモンにとって美味となるようだ。未熟なミニーブ時代は実在の一部果実同様、苦みや辛みでその身を守り、ある程度熟してきたら周囲との共生関係を築くのに適した味となる……合理的ではあるか。

 

オリーニョやオリーヴァを倒した際に手に入るのは「ミニーブのオイル」なのですが、これも無理やり「倒した」相手に渡すのはマズいもんで十分との気高さの現われであろうな。騎士らしくて良い。あるいは姫騎士か。

 

実際パルデアで描かれた「料理」には現実で言う「オリーブオイル」を使用する(と美味しくなる)ものが多く見受けられ、それらがオリーニョ、オリーヴァ産であるとするならばある程度流通経路に乗せられるレベルでは「生産」が進んでいるのだろう。

 

ただ「生産」つっても無理やり搾り取ったりはしていないと思いますよ?オリーニョはともかくオリーヴァなんてそこそこでけぇから暴れられたら怖ぇし、あとバイオレットの図鑑見たら「敵には岩石を砕く勢いでオイルを噴射する」とか書いてあるし。

 

ポケモンは怖い生き物です。共生ならともかく、一方的な搾取などとてもとても……ロケット団とか一部の「悪の軍団」だけだろうさ。少なくともゲーム中にそういう描写がしっかりされない限りは邪推でしかねぇさ。

 

コジオ系統

 

こちらは終始、普通においしい塩を分けてくれる有益な存在。ソルトアイスとかあったね。まぁ油断すると塩漬けにしてくるので、強奪とかは考えない方が無難だけれども。どうも「普通の塩」ではないようで、特にキョジオーンの塩は傷の治癒を促進する効果があるそうな。それで攻撃してるんだから、オンオフは効くんだろうな。

 

キョジオーンの図鑑サムネイル、歩いた後をほかのポケモンがついていってるのは、これは彼らも塩分補給に利用しているということだろう。野生の内陸に住む連中にとっては特に貴重、無理もなし。

 

絵本的というか牧歌的というかで良い光景だが、足元で小さいのがウロチョロしてると潰されそうで心配だ。特にパモ。キョジオーン、身体の下の死角になっている部分が広くてな……。

 

あとこれは流石にこじつけっぽいのですが、セレンディピティの一例として記録しておくと。

 

キョジオーンの英語名……Garganaclはどうやら「ガルガンチュアとパンタグリュエル」に登場する巨人、ガルガンチュア(Gargantua)と塩、つまりは塩化ナトリウム(化学式Nacl)を組み合わせたもののようです。敢えて日本語読みするとガルガナクルになるのかな?それともガルガナカル?

 

これでこのブログの記事に3連でガルガンチュアとパンタグリュエルが登場することになってしまった、そんなセレンディピティ。「読め」という神の思し召しか?

 

……読みにくそうなんだよなぁ……。

 

ノノクラゲ系統

 

初めて見たとき一番びびったかもしれぬ。メノクラゲにそっくりなきくらげポケモン。特性「きんしのちから」は悪用できそうではあるが……俺には今一つ使いこなせなかった。型の研究が進めばまた試してみよう。

 

作中で「間違いなく実際食われてる」珍しいポケモン。なんならプレイヤーも食えるよ。キュウリと酢の物にされていた。一応、「剥がれ落ちた」部分が美味しいらしいが。……無理やり引っぺがしたりしていないのであれば、まぁ。

 

「きのこのほうし」を「きよめのしお」や「おうごんのからだ」で邪魔されずに放てるのは強いと思うんですけどね……。後攻になってしまうリスクが思ったより高く、俺が使いこなせない。まぁ対戦そんなに潜ってないのもありますが。

 

シガロコ系統

 

シガロコ、またはベラカス。雑ネーミングは好み。フンコロガシモチーフではありますが、転がす「玉」はどうやら土・砂・エスパーパワーを混ぜこみつくられたものだそうで、まぁつまり「糞」ではないのだな。……そこで生々しさを消す必要はないんじゃねえかなぁ、とは思いますが。食物連鎖とかはすでに描かれているわけで、今更じゃない?

 

ちなみにエスパーパワーはシガロコの段階で使っているようだが、その割にはむし単タイプ。これに関してはシガロコの段階では「ポケモン特有の不思議なパワー」としての「エスパーパワー」であって、それが特に強い「エスパータイプ」まで昇華されたのがむし・エスパーのベラカスということか。

 

ベラカスの図鑑説明やサムネイルを見る限り、どうも本体は泥玉のなからしく。この場合の本体とはなんだろうか。フンコロガシが玉を作り、転がすのは「餌を安全圏まで運ぶため」であり、そして「卵を保湿するため」である。であるとするならば、ベラカスの本体は、卵(あるいは産まれてからシガロコになるまでの未熟な個体)……?

 

……いや、でも、ポケモンのたまごってアレだし……。まぁそれを言い出すと生まれてすぐに子供がいるガルーラとか、母親の骨をかぶっているカラカラとかがいるから今更ですかね。

 

カヌチャン系統

 

来たな問題児。

 

カヌチャンナカヌチャンデカヌチャン。専用技「デカハンマー」は連続で使えないというデメリットのようなものはあるが、正直そこまで気にならない。レベルを上げてポンと押せば、一撃で大抵の野生ポケモンは沈んでいくから。

 

その「図鑑の説明文」は、各所で話題になっていた。ハンマーを作るためにキリキザンの群れを襲い、アーマーガアを打ち落とす。こわっ。

 

この蛮族に追いやられてか、アーマーガアはエリアゼロの方まで追いやられてしまったし、あとキリキザンは対抗してか新たに進化したんですが、どうも「あく」で反撃をする方向に進んでしまったようで、うまくいかねぇなぁと思います。

 

蛮族に土下座は効かない!

 

「土下座すると見せかけて攻撃する」というコンセプトの攻撃技が専用枠でかぶるのはさすがにどうかと思うの。少しは拝一穴を見習ってほしいですね。あれもまぁ攻撃っちゃあ攻撃だが。

 

ウミディグダ系統

 

ディグダとは何の関係もない他人の空似。世はコレを「収斂進化」と呼ぶ。発売前から話題になっていた割には、割と序盤から出会えたな。

 

ゲーム中の図鑑では「偶然似た」という記述に落ち着いている。子供への難しい表現を避けた配慮か、あるいはこのような用語に対し厳密な定義を求める大人への目配せか。

 

それ言い出したらポケモンの「進化」って言葉自体が、とか色々ある。今回のシルシュルー→タギングルの「進化」は「進化」という事でよろしいでしょうか?

 

オトシドリ

 

コウノトリモチーフが「そこ」から物を落とすの、ダメだろ……。そもそも高所から物を落とすのがダメだ、という話にもなるか。それはそう、としか言えないな。

 

大空のヌシとしても登場。「ヌシとして」の危険度は、序盤の登場ながら最も高かったのでは……死ぬだろアレ。土震と良い勝負か……見るからにヤバいから「近づかない」という選択肢があるだけ土震の方がマシかもしれない。

 

ポケモンの「可愛いだけでは終わらない」……モンスター然とした部分が好きなので、多少のの悪趣味要素は個人的には好き。

 

どうもコウノトリだけがモチーフでは無いようだし。シュバシコウって鳥に似てるからそっちじゃね?とか見た。確かに目がそのまんまだ。悪い顔しとるな。

 

好きなポケモンのデザインが、あく・どく・ゴーストに偏る。そういう人もいる。まぁ普通の範疇さ。

 

キラーメ系統

 

オモダカさんはなぜキラフロルを抑えとして起用しているのだろうか……。

 

特性「どくげしょう」が発動した瞬間に俺の中の「陰」の部分にブッ刺さったポケモン。専用技の「キラースピン」も味がある。素の威力は、いやまぁ、うん。そこで勝負する人じゃないから。

 

毒性のある青い結晶ってこれは……「硫酸銅(五水和物)」だろうか?変な所からモチーフを取ってくるなぁ。

 

図鑑によるとどうやらビームを打つらしい。そこはキラースピンに対する説明であれよ。専用技やぞ。

 

ボチ系統

 

天才的なネーミングだと思う。

 

発売前から話題になっていたおばけいぬ。コイツは学校周りにいると思ったら出会ったのが割と後半だったな。

 

PVの彼は彼が悪いよ。ゲンガーやミミッキュに対して油断しすぎだ。ゴーストタイプはカジュアルに人命を奪うので気をつけなくては。学校で教わらなかったのか?

 

……そういう授業はありませんでしたね。ジニア先生やタイム先生にゴーストについて質問してから出掛けるべきだった。レホール先生はダメです。帰ってください。

 

ボチの説明文には意外にも「生気を奪う」という記述はなし。普通にその辺をうろついているので、ゲームの中では曖昧にしておこう、との判断か。まぁそのせいで若干「意味がわかると怖い話」感も出てるが。

 

ミガルーサ

 

「みをけずる」モーションに笑いました。思ったよりも削っていたな。

 

オージャの湖でレベル上げをしていたら闇雲に突進されまくった記憶。シビルドンのレベルの10くらいがコイツなんじゃねえかな。

 

どうもコイツから切り離された身は普通に食されているようで、恐らく元ネタは「メルルーサ」。白身魚のフライとかに使われているアレ。だから普通においしかろう。

 

ミオ図書館にある「魚の骨を綺麗にして水に漬けると再び身をつけて戻ってくる」という昔話は、もしかしたらミガルーサを指していたのかもしれない。

 

たぶんちがう。おくりのみずうみのアレじゃなかったっけ?

 

ドドゲザン

 

「進化方法が分かりにくすぎる」という事前情報があった。試行錯誤したが遂に進化せず、検索を解禁。

 

そりゃああんた無理だよ。

 

今改めて調べ直した結果、現状の認識すら正確には間違っていた事を知る。本人に持たせる必要は無かったのか……。

 

スカーレットの図鑑説明はまぁヒントっぽいっちゃあヒントっぽいんですが、それにしても難易度は高く、あとこのヒント読めるの入手後だから全然意味ないぞ。

 

偶然条件を満たす事はありそうと言えばありそうか。何も調べず進化させる事ができた子供のリアクションは見てみたいが、まぁ今の子は多分普通に検索するな。

 

特性「そうだいしょう」は面白くはあるが、正直「まけんき」の方が使いやすいような気がする。「いかく」でむしろパワーアップできるからな……。

 

 

 

……一般ポケモンだとこの辺りが今回琴線に触れましたか。読み返すタイミングによっても色々変わりそうではあるが。

 

ポケモンは「仮想」の生き物ではありますが、「こういう奴にしようぜ」と積み重ねられたアイデアには実在の重みがあり。それら積み重ね1008匹。夢のある奴もやや悪趣味な奴も、今後も増え続けていく事でしょう。それはなんだか、良い話だなぁと思いました。

 

夢だけでも悪趣味だけでも、「生き物図鑑」はやっていけませんやね。