節足雑踏イケタライク

日々思った事や、書籍・映画・その他の感想なんかを呟きます。あまりマジメではございません。

#成田作品ワンドロ 技術満載サイボーグ進化サメ VS 褐色腹筋善良寄り女テロリスト ! 「炬島のパンドラシャーク」

 

勝手に戦え!

(映画 エイリアンVSアバター 日本版DVDキャッチコピー)

 

そんなこと言わずに見てくれよ。この二人の戦いを。楽しいから。

 

 

成田良悟の著作、「炬島のパンドラシャーク」は上下巻構成の単行本である。他シリーズとの関りも薄く、氏の作品を初めて読む、という方にも勧めやすい作品だ。

 

そんな作品の魅力は色々あるのだが、やはりアクション的な見せ場として、この二人……一人と一匹……あー、でも二人で良いか……記事タイトルのコンビによる「対決」を、外すことは出来ないだろう。

 

技術満載サイボーグ進化サメ

VS

褐色腹筋善良寄り女テロリスト

 

 

あー……良い。字面が良い。B級味が溢れている。溢れすぎている。机と椅子と床がびっちゃびちゃ。こういう表現を指して「B級」と言ってしまうのは簡単だけれども、いつでも誉め言葉だと解釈してもらえるとは限らないから難しい。『俺はA級を目指してるんだ』と言われてしまってはどうしようもない。

 

ただこの作品は下巻のカバー裏ででしっかり「成田良悟が放つ究極の“B級サメ小説”」と言われているので、なんの躊躇いもなくB級だと表現しますけれども。あゝ間違いなくB級だとも。間違いなく成田良悟が放つ究極の“B級サメ小説”だとも!

 

そんなわけでそんなB級感あふれる二人について語っていきます。

 

 

 

技術満載サイボーグ進化サメ カナデ

生存せよ。
  捕食せよ。
    進化せよ。
何者にも追いつけぬ速さで、いつか大海原の彼方へと泳ぎ着く為に。
己の正体が災厄か希望か、その答えを届ける為に。

(炬島のパンドラシャーク(下) P1)

 

かつて発生した未曾有の獣害……248名の犠牲者を出した人喰い鮫、ヴォイド。そんなヴォイドの亡骸から発見された「子供」……その「子供」に、狂気の天才、紅矢倉博士がなんやかんや色々したのが技術満載サイボーグ進化サメ……個体名を「カナデ」という。マジでなんやかんや色々しています。

 

サメとは思えないほどの思考回路と、サイボーグとして埋め込まれた機械の数々、そして「進化」していくその肉体……まぁ上巻で明かされる装備としてわかりやすいところで、「電撃飛沫」とかが解りやすいか。

 

帯電した水飛沫を相手に浴びせかけて大ダメージ+スタンを喰らわすという解りやすく恐ろしい技だ。移動に付随する形で特にタメや予備動作なく出すことが出来るので、基本的には出し得なのが良い。もちろん水場でしか使えない技ではあるが、サメなので基本的には水場での戦闘に……。

 

……とはあまり最近のサメの場合は限らないか。

 

まぁこんなのは割と序の口で、もっととんでもない進化をどんどんと遂げていくこととなる。最終形態とかねぇ、お前はもはやサメなのかといいたくなるような変化をするのですが……それでもしっかりサメなのです。そう、そこにそんなに意味はないので、だから……これはぜひ「決着」を読んでいただきたいところ。

 

さて未曾有の獣害をもたらした「ヴォイド」……その子供として産まれた一匹のサメ。それが彼ことカナデではあるが、彼にこんな名前を付け、育てたのは、他ならないヴォイド討伐の立役者、紅矢倉雫博士であり……彼女の弟にして、ヴォイドの被害者、その第一号の名前を、紅矢倉奏という。

 

何やらどろどろとした関係が見えてきそうではあるが……ややネタバレになるが言ってしまうと、その実態はひどくサッパリしたもので、雫博士はカナデくんの事を本当に、心の底から弟のようにかわいがっているだけなのです。

 

逆になんでそんなサッパリと普通の関係を築けているんだ、という話になってくるだろうか。成田読者向けに言うとダラーズ末期、ブルスクで活動している頃の帝人くん味が少しあるか。「なんでそんなに普通なんだ」というか……ただこの奇妙な姉弟の関係が非常によく描かれているので……気になる方はぜひとも読んでいただきたい。

 

全ての「お姉ちゃん」の味方、カナデの雄姿を、どうかその最後まで……!

 

成田作品内で全ての「お姉ちゃん」の味方であろうとするのは、そりゃあ貴方割と大変な事ですよ。それでもきっとやり遂げてくれるだろうけれども。

 

褐色腹筋善良寄り女テロリスト イルヴァ

――問題はそこだ。
――そんな甘ちゃんの偽善者が、なんで悪党どもの部隊のリーダーなんかやってると思う?
――さっき言ったような倫理観のねえ悪党連中が、どうして大人しく従うと思う?

 

――化け物だからさ。
――悪党だって命は惜しい。
――だから、化け物には逆らわねぇ。

(炬島のパンドラシャーク (上)P161)

 

そんな「ヴォイドの遺産」……カナデの身体やそこに施された技術を狙う研究者の集まり、「カリュプディス」。イルヴァさんたち傭兵集団、「バダヴァロート」の今回の雇い主は彼らであり、イルヴァさんは仕事の一環で、進化するカナデと幾度か相対する事となる。つまり雇われて仕事をしているだけの傭兵なので、テロリストともまた正確には違うんですが、まぁ犯罪行為専門の連中なのでわかりやすさ優先で。

 

他成田作品で言うと「虹色頭のテロリスト」や「池袋の首無しライダー」を引き合いに出して語られている。マジで。引き合いに出せる貴方は何者なんですか?彼らのパーソナル……人格的な部分まで語れる貴方はいったい……一応他の人からの伝聞もありそうではあるが、その内貴方本人も出てくると俺は見ていますよ。

 

そんな名も知れぬ彼が語るように、確かにイルヴァは甘い。子供が計画に巻き込まれそうなら顔を曇らせて心配する……そんなシーンも、上巻の冒頭には確かにある。まぁ、やめないんですが。巻き込まれないといいなぁ、と、思うだけなんですが。しかしその心配には、確かに一点の曇りもない。

 

非道な悪党をまとめあげ、それでも自分の中の「甘さ」を捨てず、それでいて全くそれが弱みになっていないという恐るべきリーダーである。部下のベルトランさんのセリフからするに、たぶん何人かの部下が「まぁ所詮噂は噂だろ」「最終的には甘いしなんとかなるやろ」的な感じで反乱しようとしたっぽいものの、それでもまだそこに立っている。それがイルヴァさんの強さなのだ。強すぎて付き合って日が浅いと信じらんねぇ。

 

そりゃあもちろん素の身体能力もかなりのものでしょうが、その強さを支える一番のポイントは危機察知の能力の高さ。「死の予兆」を虹色の光として視覚情報で直感的にとらえ、そのすべてを搔い潜る!

 

回避特化のスピード・テクニックタイプの強さですね。反面、攻撃は基本的に銃や爆弾など道具に頼っているので、素手の攻撃力はさほどでもない……?……いやこれは素手で銃や爆弾を超えるどこぞのバーテンダーとかがおかしいな。「攻撃を避けるようではまだ二流。一流は普通に耐える」とかも、それはレミングスとかがおかしいからな。

 

いやしかしマジで回避とそれに伴う移動性能は成田キャラで随一かもしれませんよ。グレネードランチャーの爆風を避けるとかやらかすからね。ビルの壁を蹴って加速しながら落下する、とかは葛原さんもやっていたけれど、イルヴァさんは駆け下りていくからね。臨也のパルクールがどうとかいう話ではない。これは本職の傭兵と比べるのは流石に臨也がかわいそう、というのもある。

 

そしてイルヴァさんを語る上では、やはりそのビジュアル面の魅力は外せない!褐色の肌に割れた腹筋……ツリ目……凶暴な笑顔……刺さる人にはとことんぶっ刺さるデザインと言えるでしょう!戦闘シーンも多くイラスト化され、嬉しい限りでございます。

 

……そしてそんなイルヴァさんは、最後には…………ぜひとも読んでいただきたいですね!

 

 

 

 

 

 

こんな2人が戦う炬島のパンドラシャーク!上下巻で完結済みなので、よろしければぜひご一読ください!

 

まだまだ魅力的な登場人物が盛りだくさんで……個人的にはイルヴァさんの副官、バダヴァロートのNo2ポジションのベルトランとか好きですよ。無駄な弾丸は使わない。無駄に人を殺したりはしない。部下や同僚を思いやる気持ちも、まぁ、ある程度はしっかり持っている。けれども必要となればクズなことも平気で出来てしまう、ある意味イルヴァさんの部下に最も相応しい人格の持ち主で……。でもこういう映画(小説だけども)で女子供をイジメる奴の末路は、ねぇ?

 

ご一読した際には、もしよろしければこちらの読書メモと個人の感想もどうぞ。お口に合えばよいのですが。割とネタバレあるから読む前に読んだらあかんよ。特に下巻。まぁその場合何言ってんのかわかんねぇと思うけど。

 

 

zattomushi.hatenablog.com

 

zattomushi.hatenablog.com

 

炬島のパンドラシャーク(上) 再読読書メモ・感想

 

今日のワンドロは炬島のパンドラシャークです。準備しようとしたタイミングで、「あ、下巻読み終わってから再読した上巻の読み直し再読メモを記事にするのを忘れてた!」と思い出したので今からやります。5割がたの準備はしてあったのでイケるとは思うが……これとは別に記事を仕上げるところまではどうだろうか……?

 

再読メモなので下巻の感想が普通に出てくる&読み返してから割と時間を空けて追記しているのでいつも以上にネタバレ注意です!

 

時系列としては①つぶやかずに読書する(1巻発売当時)②下巻発売が決まる③つぶやきながら読書(今回まとめた呟き)④下巻読書(読書メモ別記事で書く)⑤Twitterの呟きをまとめ、追記……しばらく放置⑥今 って感じですね。解りにくくてすみませんが。

 

 

 

モブ同然の扱いだけどな!

 

タコ、イカ、サメ、シャチ、ワニ!

 

我らB級映画海鮮組!

 

……ワニはどちらかといえば淡水か。一応海水も種によっては行けない事もないとかなんとか。

 

……今は亡き木曜洋画劇場で、「レッド・ウォーター サメ地獄」という映画をやっていたらしくてですね……この映画はなんというか……「湖でサメが暴れ回る」映画なのですが、予告で「なんで湖にサメがいるんだ!?」「突っ込むな!」みたいなやりとりが嘘字幕によって為されていたのが妙に印象に残っている。

 

その予告しか見た事がない、ともいう。本編もちょっとは見ていたのか?親にチャンネルを変えられた……?詳細は不明だが印象に残っているのはそのCMだけである。

 

調べてみたらちょっと面白そうなので困るな。サメとテロリストが別口で襲ってくる辺り、パンドラシャークと要素が若干被っているだろうか。

 

登場するオオメジロザメはガチで淡水にも適応可能なサメなので、実は湖にいるのもそこまで変な事ではないのだそうで。

 

まぁ普通のサメが特に説明もなく淡水にいても俺は受け入れるが。昨今の連中を思えば、水の中に留まってくれるならだいぶ温情な方では?

 

 

下巻まで含めて読了後に書いておりますが、結局この2人が直接仲間割れし、対立する、という事はついにありませんでしたね。

 

お互いに不満もありはするのだろうけれども、イルヴァさんは「自分には甘い部分があり、傭兵業務との両立は己の身体能力があって初めて成り立つ物なので、コレを他人にまで強制するのはあまり好ましい事ではない」とどこか遠慮していたし、ベルトランの方は「絶対勝てね〜」と反抗するのを最初から諦めていたのがデカかったか。

 

まー、大勢で揃って反抗しても、普通に鎮圧されて終わりますからねぇ。命まではたぶん取られんだろうが骨折の1つや2つは覚悟せんとあかんし。

 

やるとしても精々が「いよいよヤバくなったその状況下に於いて、自身の身を優先し、置いて逃げる」がギリギリのラインか。二度と顔を合わさぬ覚悟があれば…………いや、普通に「ケジメ」とか気にする方の人ではあると思うので、その後うっかり顔合わせたら危ないのだけど……まぁ、あんまり本腰入れて世界中を探したりは、そこまでは……?

 

私(イルヴァ)は許そう。

だが【ネタバレ注意】が許すかな!?

 

 

研究者組織、カリュプディス。マッドサイエンティストの集まりですね。

 

そこに所属するアイツがあんな感じだったので、なんというか……その末路もあってか、そこまで「大物の格」みたいなものは組織としてはなくって、それがかえって狂言回し役として良い感じ。

 

多分アイツくらいのノリで「ゾンビ」とか「恐竜」とかを研究しておるやつが居る。……実のところどちらも「居る」し、結構作れちゃうんだよな。困ったね。

 

ゾンビで事故を起こすとギャルドさんが冤罪を晴らすために多分来ちゃうし、恐竜で事故を起こすと恐らくは大財閥が敵に回ります。困ったね。

 

化学系の流出事故だと「水」とか「デュラハンの不思議物質」とかになるだろうか。……でもそういうのでヤバい規模のやつは、もうネブラが自社ビルでやってるし……あとBaccano!最新刊でアイツがやろうとしてるのって多分…………。

 

……やっぱり「本当にヤバいやつには勝てない」くらいの格なんだよな、現状。

 

まぁこうやって油断してると後々ヤバい奴が出てきた時にうわぁってなって楽しい。

 

 

……これどこのシーンを読んでの感想だっけ……?

 

該当のシーンが複数あって困りますわ。

 

 

これは逆にどのシーンで何を書こうとしたのかめちゃくちゃ記憶に残ってるんだけどここであんまり詳しく書くと総評で書くことなくなっちゃう。

 

まぁなんでしょう、「20周年」の区切りにこの作品を出した事の意味、みたいなものを勝手に感じましたとさ。

 

勝手にな!

 

上巻出たの厳密にいえば19周年だしな!

 

 

「電撃漁」と書いてビリと読む。

 

そんな純文学、文學界掲載の「足の間」の感想はこちらです。

 

 

zattomushi.hatenablog.com

 

 

こういうところで独自性を出していかねえとな。そしてそろそろ再開しねえとな。

 

「足の間」に登場する、「ウナギだけどウナギじゃない」存在はタウナギで良いのだろうか?

 

答えは出てこないんですよねー……。

 

関西の方だと割とその辺の田んぼとかに居て、しっかり焼けば意外と美味しいらしいので、興味はある。

 

ザリガニとかもちゃんと処理すれば美味いみたいな話は聞きますが……よほどの非常時でもなければ普段はプロに任せたさがある。こういう事を言っていると結局非常時にも何も出来ないんですけどね。常日頃から慣れておくことこそが肝要だ。

 

 

これはパンドラシャーク……もう名前を言ってしまうか。カナデとの決着(1回目)あたりの感想だと思う。

 

褐色ツリ目腹筋無愛想テロリスト(テロリストとしてはかなり善良で邪悪ではない方)のイルヴァさん、恐るべき属性の盛り具合であった。善良ではあるが仲間たちを止めたりはあんまりしないのでまぁ敵対しちゃったら残念でしたね。

 

そんなわけで上巻ではイルヴァ姐さんの勝利!複数個の爆弾を喰らったカナデは、傷だらけの状態で海に沈み……といったところで下巻に続く。ほかにも色々ありますが。ヴォジャノーイが現れたりしているが。

 

 

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キャラ毎の雑感みたいなものは上下巻まとめてワンドロでやる……1時間だけだとカナデとイルヴァだけになっちゃうかな……として、この巻で特に印象に残ったのは、142Pの紅矢倉博士のセリフでしたね。

 

「人間同士だろうと、家族だろうと、心が通じる事など稀有な事例だよ。 ただの押しつけだ。だけど、私は一方通行だろうと、心は常にカナデに向けているよ」

「……」
やはり致命的なズレがあると感じて黙り込むラウラに、雫は困ったように笑いながらその頬を優しく撫でた。
「善悪の問題じゃあない。 あの子に全てを捧げる事が私にとっての正義というだけさ」
それを聞いた青年が、ようやく落ち着きを取り戻しつつ、疲れ切った顔で精一杯の皮肉を口にする。
「確認するまでもなく一方通行でしょうね。向こうにとっては、博士もただの餌でしょうから」
雫はその言葉に一度キョトンとした目をした後、一際穏やかな笑みを浮かべて言った。
「ああ......そうだな。 それも、何度か考えた事があるよ。 結論はいつも同じだ」
「はい?」
再び戸惑う青年に、雫は己の胸に義手を当てながら目を伏せる。
「あの子を形作る栄養素になれるなら.…それはそれで構わない….…ってね」

(炬島のパンドラシャーク(上) P142)

 

俺はこのセリフというか、この場面全体で紅矢倉博士が主張する「論理」に、初読の際からどこか既視感があったのですが、読み返してついに思い出した。そうだそうだ。成田良悟デビュー作、「Baccano!」にすでにこんなやり取りがあったんだ!

 

「ひとつは………この不死には欠陥があった事だ……」
「欠陥だと?」
「この不死は……同じ力を持った者に『食われる』事で終わりを遂げる……」
「ふん……それは、悪魔が好意で作ったシステムだと言っていただろう?」

「違う……これは、憎しみはもちろん………愛し合う者同士にさえ『殺し合い』を起こさせる、まさしく『悪魔のような』システムだ…。考えてみろ、お前だって、自分を殺せる存在…つまり俺や他の同朋達は『始末しておきたい』と思っているだろう?そういう事だ。老いによる死すら超えた者達は、それまで以上に『死ぬ』事を怖れるようになるだろう。つまりは、自分一人が『最後の一人』になろうとする。そんな人間が一人でも現れたら、互いの疑心暗鬼が高まり、不死者同士の殺し合いが始まるのは必然だろう」

「………」
「愛し合う者同士も…永遠という時の中で、『相手の全てが知りたい』と思うかもしれない……相手も本当に自分を愛しているのか…………『相手の全てを知る』………その簡単な方法…つまり『食う』事によって、相手の全てを知る事ができる……この誘惑に耐えられなかったら……」
「そんな愚か者どもは、互いに食い合って死んだらいい」
「どうかな……今はそんな考えは愚かかもしれない。だが、この先「不死」を広めたとして……それが世界に浸透すれば、この世の倫理観や宗教、法律は一変するぞ。そのうちに、こんな考えも出て来るだろう……『相手の全知識を受け入れたのならば、その者は自分の内に生きていると言えるだろう』とな……。私は、未来が自然にそういう世界になるというのならそれも構わない。だが、自分がその原因を作るのは御免だ。私は、この世界が好きだからな」
「………ふん。それなら安心してもらおうか。私も愚鈍な連中にこの力を渡す気は……」
「そして最大の理由は—————」

(Baccano! The Rolling Bootlegs P244-245)

 

論自体は恐らく食人(カニバリズム)系の殺人鬼のセリフとかでBaccano!以前にも多分あったものでしょうが、20周年というこのタイミングで、デビュー作を連想させるセリフを回収というか、してきたという事に、上記の様に勝手にテンションをあげておりましたとさ。

 

いや、まったく同じ論理ではないか。Baccano!でマイザーが危惧していたのは、あくまでも「食った側、食う側」の主張であった。それが実際どの程度的を射たものだったかは一度おいておくとして、「食った側、食う側」がこのように主張し、「食う」事を正当化することこそが、マイザーの危惧していた未来だった。

 

本論からは逸れますがマイザーの「未来が自分の望まない世界に自然になるならそれは構わないけど自分がその原因を作るのは嫌だ」という思想は好きです。単なる現状維持にもキチンとコストを払うというか。

 

対する紅矢倉博士の主張を見てみよう。……おう、これは……「食われる側」が食ってもいいよ、としていますね……。しかもマイザー側の「食う」とは違い、この場合の「食う」は単なる食事……記憶や技能なんかの引継ぎはなく、与えられるのは単なる「栄養」だけであるが……紅矢倉博士は、それでも是とするのである。

 

見ているかマイザー、これが20年後の倫理観だ……!いや作中時間的にはたぶんもっと未来だし周囲にいる皆さんがドン引きしておられるのでこれが未来において一般化している、ということはもちろん無いけれども……!

 

20年の時を経て……これは成長、なのだろうか?アップデート……バージョンアップ……?……なんかよりすごい事になった成田良悟先生。ご活躍を益々応援していきます!

 

まぁちょっと突っ込んだ話をするのであれば紅矢倉博士にとってのカナデってもうマジで家族だから、余程の飢餓状態だったらしゃあない、くらいの感覚だと考えれば理解を得られる率もちょっと上がるかもしれない。

#naritalk 成田良悟先生お誕生日おめでとうございます語り

面白そうなのを見かけたのでつらつらと考えながらやっていく。

 

作品のネタバレ……「こういう作品があります」「こういうキャラが居ます」以上の、俺の主観においてちょっと深い部分は反転しておきましょう。一応な。一応そういう配慮はしておくけれども、でも知らん人が見たら「何言ってんだこいつ」とはなると思います。

 

うぇい。書いていこう。

 

01 いちばん好きな作品

 

今の所読んだのは全て楽しめていますが、「ここから成田作品に入った」という補正込みで「デュラララ!!」……になるのかなと思います。一週間後に聞かれたら多分その時は違うのになる。そのくらいその際の気分にもよる。単巻だと特に4巻のワチャワチャ具合が好きです。短くまとまっているし。

 

02 いちばん好きなキャラクター

 

グラハム・スペクター……怪人ソリティア……アレクサンドル・デュマ……うーん、今日はグラハムにしよう。これもその際の気分によって。

 

類型としては「テンションが高くて台詞の長いキャラ」になるのかな、と思います。


03 いちばん好きな「集団」(家族・組織・チームなど)

 

「虹」。

 

困ったさんも居るには居るがそれはまぁどこにでも数人はいますので。虹の良いところは人数がとにかく多いからノリの合う人が数人はいるでしょうというところですね。

 

居なかったら佐藤さんに胃薬を分けてもらおう。

 

04 いちばん好きなバトルシーン

 

これも迷いますね……Fakeの警官隊VS真アーチャー、とか。


05 幸せになってほしい子ども

 

チェスワフ……は、言うて2000年代なら周囲の皆さんにも割と恵まれてるから曇らされはするだろうがまぁなんとかなるやろの感があり、その理屈で行くと「病」ちゃんとかにシャレにならなさがある。

 

6/2 追記 『病』ちゃんではイルネスか椿ちゃんかわかりにくい事に更新してから気づく。まぁチェスワフを対にしてるんだから基本的にはイルネスだと伝わると思うが。そんな事に気づいた直後、『別に敢えてどちらかに絞る必要はねえんじゃないか』という事にも気づいたので、このままの書き方にしておく。どちらも幸せになれると良いですね)

 

06 巻き込まれてほしいおとな

 

エルマーが巻き込まれると話が面白くなりますね。あとエルマーが巻き込まれた事件にアイツも一緒に巻き込まれれば良いと思います。アイツだよアイツ。05のアイツだよ。

 

1931は惜しかった……そんなに嫌だったか……嫌だろうな。


07 心震わされたヒーロー

 

葛原宗司!テーマソングをバックにヒーローが復活する流れは良いですねぇ。


08 魅力的な敵役

 

敵。敵? 敵…………敵。

 

……割と誰を選んでも「そいつは主人公の1人だろ」と言われてしまいそうなのは考えすぎか。誰を選んでもそう言われるなら雑魚戦闘員さんとかをいっそ選んでしまおう。敵になったら絶望しかないですね。

 

鯨木かさねさんとかもかなり好きなんですがあんまり「敵役」とは言いたくなさがある。いやかなり黒幕度合いの高い人ではあるが。

 

おお、パンドラシャークのベルトランはいい悪役だった!弱すぎず強すぎず、適度にクズでそれでいて世渡り上手で。


09 印象的なアイテム 

 

伝染する妖刀、「罪歌」……初めて目にした成田作品のお約束、「個にして群」は彼女(?)でしたので印象に残っている。


10 好きな絵(表紙、挿画、コマ、カット)

 

カッコ良さ部門でバウワウ!の見開きページ。あと別軸でDMDPのOP(ネロ)でゆっくりみたいになっている小夜さん。


11 最初に出会った成田作品

 

デュラララ!!

 

アニメをきっかけにまとめ買いしました。


12 アニメ化・漫画化・ドラマCD化・ゲーム化・舞台化の思い出

 

デュラのアニメ化から入ったのを別とすると、シュコンさんの逸話は後から知って爆笑した。小気味良い男編!


13 お気に入りの主題歌や楽曲

 

「長い長い夢の中の宴」。

 

たまにTVから聞こえる気がする。気のせいか?と思っていたのですが、どうやら一部の番組で使われているらしい。


14 「コレもしや他作品のアレか!?」と気付いた瞬間

 

ステルス交響曲の最終話で彼らが訪れた街のビルの垂れ幕に「棺原ラディ」の名前が……!?

 

棺原ラディ、本編に出てこないかなぁ。ルリちゃん達との絡み(変な意味ではなく)も見たいんですが、世界線が違うんだよな。


15-a バッカーノDS版の好きなシナリオ

 

持っておらず。敢えて言えば「小気味良い男編」が生まれた経緯には爆笑した。2度目。


15-b これから触れたい・復習したい作品

 

デュラのSHと臨也の外伝はまだ読めていないので気になります。

 

16-a 『ダラーズ』『バネ足ジョップリン』、名乗るならどっち?

 

ダラーズは末期のアレさ加減が……。……でもジョップリンはそもそも活動場所がうっすら違法……。……ジョップリンで。なんだかんだ基本の行動指針は合議制だからあんまり変な暴走とかはしないはずなんじゃ。

 

16-b できれば遭遇したくないキャラクターはいる?

 

(……みんなアレでは?)

 

(いや流石に『みんな』ではないが……『デカめの熊』が割と安全な部類に入るのでは?)

 

黒幕陣営の中ではあの野郎が一番嫌ですね。

 

「遭遇した」という事は、多分もうなんか手遅れになっているでしょう。嫌だ嫌だ。近くに居たくない。知覚されたくない。


17-a グローワース島・人口島・光島・炬島、行ってみたいのは?

 

炬島が一番安全だろうか……。平時は……平時は普通に観光地のはずなんだ……。グローワース島も迷いますが……割と招かれざる客が来るからな。なんだ全然平気じゃん、と思っていても、実は「空気感染」していたりするからな。まだまだマスクは欠かせませんね。


17-b 実際に行ってみた作品の舞台、食べてみた料理はある?

 

所沢には行った事があります。別に何もありませんでした。……「彼」も「彼」視点ではきっとそう思っている事だろう。

 

デュマさん絶賛の「灰焼き」はいつか食ってみたいが、現地でダチョウを、というのはややハードルが……日本でも食えるとこないだろうか。牛とか豚とかで。


18-a 職場体験してみたい新聞社または出版社は?

 

……乙野辺さんにはフツーに怒られそうなんだよな。

 

……いやでも怒られるだけで済むのであれば……新聞社の方割と高い頻度で怖い人来るし……。

 

18-b 『北斗七星局』『帝国』『V&V』、就職するならどこ?

 

北斗七星局ってなんだろう……ドラマのやつに出てくるのかな。V&V、楽しそうな職場ではあれども、ただの人間には荷が重く……帝国の一般兵士として頑張るしかないか。死ににくくはあるはずだ。幸か不幸か。

 

6/2 追記 北斗七星局は『クロハと虹介』の組織だと教えていただきました。ありがとうございます。死神さんたちの組織ですね。『死神の組織』という字面の印象よりはるかに働きやすそうな環境ではある……少なくとも『働ける身体になる』のであれば恐らく一番身体的には安全な職場なのですが、まー、割とグロいモノを頻繁に見なければならんのがな…………あー、でもマジで一番安全なのはここかもな……迷いますね……)


19-a 『酒』と『水』、使うならどっち?

 

『酒』……SNSで実名縛りが付くのは不便か。定着するレベルのあだ名がアウトだとダメっぽさがある。まぁでもそれくらいは許容すべきか。不老不死のデメリットなのだからそれぐらいで済むなら安いもんよ。裏技もありそうだし。


19-b 「サメ」といえば?

 

小夜さんのテンションが上がっている様は見ていて楽しく思います。


20-a 『悪魔』『情報屋』『不死商人』、取引するなら?

 

『悪魔』は別に魂奪ったりはしないし、嘘ついたりもしないし、個人的に気に入れられれば+αもあり得るので……『悪魔』か。

 

でも俺が呼べるレベルの何かがあったと考えるとおそらく1935年の時みたいな状況だろうから、めちゃくちゃ機嫌が悪いかもしれない。どうしようね。殺されはしないと思うが。

 

20-b 「赤」といえば?

 

「赤き血潮」のゲルハルト!

 

たぶんこの文字数だと体積がだだ余りになりますね。

 

21 言葉選びが好きなタイトル

 

バッカーノ! 1932 summer man in the killer」の元ネタというか捩り元ってマイケル・ジャクソンの「Man in the Mirror」で良いんだろうか。

 

直訳で「殺人犯の男」であり、そして本編における「男の中の殺人鬼」……二重になっていて良い感じ。殺人鬼の中の男っていう方が適切なのかもしれませんが、まぁ、まぁ。それはそれで。

 

22 ベスト・コンビ(きょうだいを含む)

 

コンビ……。割とカップルと紙一重だったりしますからね。どうしようかな。

 

シャーロック・シャーロット姉弟で!

 

23 ベスト・カップル 

 

ここでアイザックとミリアを出すのは負けた気がしますね。だれと勝負をしてるんだという話にはなるが。

 

完全に俺の趣味と今の気分だけで決めるなら、幽ルリ。


24 何度でも笑ってしまう場面

 

「がるぐる!(下) 80P」の潤さんのあのシーンは、普通に読むとまぁ普通に面白いんですが、色々踏まえた上で再読するとどういう感情で君らはこれを見てるの?」となり、妙な面白さが増す。

 

あの人後々言及してるから、まぁ、見てるんですよね何してんだお前年頃の男子にとって不自然ではない程度のリアクションをアドリブで瞬時に求められる割とピンチだったのかもしれない

 

そしてお姉ちゃんはそんな表情をしている場合ではないのだがここでその表情ができてしまうからこそのお姉ちゃんなのだすげぇなアンタ

 

6/2 追記 該当のシーンの収録が上巻だと勘違いしていたので訂正。)

 

25 毎回泣いてしまう場面

 

小説読んでいて泣く事っていうのは基本的に無いんですが、1711年のアレとかはこう。

 

26 名台詞・名シーン

 

絞り切れませんが……今の気分で選ぶなら、針山さん2巻、「柏木クロスの真っ赤な死」で、柏木クロスが子供たちを守るシーンだろうか。ヒーローは子供を守るものさ!

 

子供を襲っているのもヒーローだし、なんならマジで子供なのかって聞かれたら割と怪しいんですが、それでも子供を守るものさ!

 

いやマジでそういう話なので。この流れでとある雑魚戦闘員Aと柏木クロスが会話するシーンとかも良いんですよ。双方、そこに至るまでのドラマというかなんというか……。

 

27 迷台詞・迷シーン

 

グラハム・スペクターやいわゆる「テンションが高くて台詞の長いキャラクター」が意味があるんだかないんだかな台詞をぶちまけているシーン全般は好きなんですが、その中でも特に1932‐Summerの「うーん……テスカトリポカが……テスカトリポカが生贄を……(P108)」やその前後は印象深い。

 

何故って、ここを読み返した後でガチャ回したら、クソエイムお兄さんが出てきたんですよね。そんなことがあるか。あるんだなぁ。

 

 

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28 今後の展開で楽しみなこと

 

ファルデウス君の最終的な末路は楽しみにしています。

 

あともう1回くらいなんかやらかしてくれるんじゃねえかな、と思っている。

 

誰が呼んだかスキル「藪蛇(EX)」。「発生した事態への対処」は割としっかりやってるんですよ?対処したらそれが原因で新たな問題が発生するだけで……。

 

……「スクラディオ暗殺」については本人を暗殺した段階で「残機の暗殺をするかどうか」ハサンさんが一声かけてから行動してくれれば周りへの影響は減らせたんじゃねえかな、と思いますが、まぁ本人の暗殺に成功しちゃった時点でバズディロットからのヘイトはどうしようもねえからしょうがねえか。

 

29 忘れえぬあなたへ

 

数多くの作品の中で、数少ない「もう会えない」人物の一人。

 

モニカ・カンパネルラの魂に安らぎあれ。

 

願わくば彼との再会を。

 

令和にコミカライズが動くとは正直思っていませんでした。

 

30 成田良悟先生へ!

 

お誕生日おめでとうございます!

 

今後も末永く先生の作品を楽しみにしていきたいと思っておりますので、お身体にはお気をつけて!

 

#成田作品ワンドロ 「デッドマウント・デスプレイ」の「怪人ソリティア」が本格的にアニメに登場する前に色々語っておく、そういう記事

 

ネタバレ注意!この記事にはネタバレが含まれます!

 

 

「私には種も仕掛けもある だが私はこの世に『本物のファンタジー』があると信じている…!」

 

「私の犯罪はその本物の魔法使いや超能力者に対してのメッセージだよ!! 私の事を『同類』だと思って『本物』が接触してくれればそれは一つの証明だ!」

 

「この世界に 種も仕掛けもない幻想が存在するという事のね!」

 

(デッドマウント・デスプレイ 3巻 P37-38)

 

はい、そういう記事です。

 

まずは怪人ソリティアの基礎情報から。

 

怪人ソリティア。本名、雪車村天鵶は要するに「天才マジシャン」だ。

 

東京都庁消失事件」、「ジャンボジェットテレポート事件」、「新宿御苑夢花火事件」等、奇想天外なパフォーマンスを繰り返し、挙句の果てには「総理大臣誘拐事件」まで引き起こす。

 

この辺りご時世柄何かしらの改変がされそうではある。

 

デッドマウント・デスプレイはフィクションであり、実際の事件・ 個人・団体とは一切の関係がなく、また怪人ソリティアの犯行には一切の政治的信念や特定の政党・思想に肩入れする意図はないので、総理大臣だけでなく同日のうちに他の全野党党首まで平等に誘拐されたのだが、なんのフォローにもなるまい。

 

ちなみに誘拐された総理は夕方帰ってきました。たぶん野党党首も同時に開放されたんじゃないかな。気が付いたら漫画喫茶で漫画読んでたらしいです。良いリフレッシュになったんじゃないだろうか。この総理も俺はそのうち物語に絡んでくるとみているよ。他国の政府筋との交渉とか、そのうちやりそうではあるし……。

 

このように様々な意味で迷惑極まりない騒動を引き起こした彼は、ある日警察に出頭する。冒頭のセリフを土産として、「ここまでしても『本物』からの接触がない日々に疲れてきた」と……。

 

……マジで迷惑ですわねこの愉快犯おじさん……。

 

さて、アニメの3話でも語られましたが、そんなわけで怪人ソリティアは現在収監済み。まぁ「人並外れちゃいるが技術の極致でカタがついた(デッドマウント・デスプレイ 1巻 P177)」人ですのでねぇ、本物の死霊術師がやってきたとあってはやや役不足(誤用)の感が……。

 

 

「続きまして速報です」

 

「雪車村天鵶という存在を皆さんは覚えておいででしょうか」

 

(中略)

 

「総理大臣と各政党の党首を誘拐し一日で解放する事で 正規の大事件をスピード解決させたマッチポンプの色男」

 

「警察内部では『怪人ソリティア』というコードネームで呼ばれていた男は 人の手では不可能と思われていた事をいくつも成し遂げてきました」

 

「幼き頃から天才奇術師としてもてはやされ 天狗となり悪の道に堕ちたマジシャンの面汚し」

 

「故に彼の存在を見てマジシャンを貶めるのはとんだ筋違いというものです!」

 

(中略)

 

「この速報は世界の悲報 あるいは朗報足りえるだろうか?」

 

「日本中の観客諸君! 君たちの愛すべき敵 雪車村天鵶がここに復活――――― いや『怪人ソリティア』として再デビューする様をその目に焼き付けたまえ!」

 

「名付け親である警察諸君には採用の副賞として猶予期間をプレゼントしよう!」

 

「私の公演再開は今から一週間後だ それまでせいぜい退屈だが美しき人生を味わってくれたまえ!」

 

「アディオス… チャオ… しっくりこないな」

 

「うむ 別れの挨拶は次までに考えておく グッドナイト!」

 

(デッドマウント・デスプレイ 3巻 P45‐51)

 

……えー。

 

……逃げました!

 

「火事現場で動き回る骨」に対して「本物」の香りを感じたソリティアはテンションの上がるままに脱獄し、堂々と「復帰予告」まで果たす始末。これはえらい事になってしまった、というのが3巻だった。この長台詞が高橋広樹ボイスで聞けるとはうっひゃあだぜ。

 

ソリティアの厄ネタとしての「厄介さ」はその人脈の広さ。警察曰く、「厄ネタの仲介人」ともいえるレベルのその人脈を基にして、事態をより混沌とした盤面へと引っ搔き回す事に特化している。


ちなみに怪人ソリティアが実際「仲介人」として機能しているかといえばかなり怪しく、手を組む(?)事になった火吹き虫とも初回の接触では戦闘に発展しているし、事態をより混沌とした盤面へと引っ掻き回す事は得意だが、その結果普通にソリティアに害を及ぼすような事態を引き起こすこともザラにある。

 

具体的に言うと、現在(11巻)怪人ソリティアレミングスに追い掛け回されています。これがどれほど危機的な状況であるかは、まぁ明日放送されるアニメ(5話)を見ていただければ理解していただけるのではないかな、と思います。


もともと因縁はある組み合わせだったし、レミングスさんが何を目的に追いかけているかはちょっとまだよくわからないのですが…………アレたぶん結構怒ってるんじゃねえかな……。たぶんだけど。心当たりは……アレかなぁ……。

 

 

「ふふ……わからないかね?」

 

(そう……貴方にはこちらの意図がよめまい警視総監殿 想像できるかね?)

 

(ここから先 私が完全にノープランだという事を!!)

 

(デッドマウント・デスプレイ 5巻 P117-118)

 

……基本的に愉快犯だから「ソリティアそこまで考えてないと思うよ(元ネタと違いマジで考えてない)」が普通に起こるんですよね。

 

さてそんな基本的には愉快犯(最も『これソリティアでは?』とされている事件の中には殺人と思しき証拠不十分のモノもあり、実際ヤッてたとしても俺はそこまで驚きませんが)なソリティアの言動はあんまり信用できないのだけれど、唯一「それが『本物の』オカルトであるかないか」について、これを見極めるその眼力に関しては信用しても問題ないだろう。

 

実際出てくるきっかけになった「骨」、これは間違いなく本物であり、そうした直感に狂いはなく……また目にした「不思議なモノ」に関しては、基本的にはまず疑ってかかる。

 

 

(ふうむ……ただここまでは普通のホットリーディングだな)

 

(短時間でまだ新聞沙汰になっていない「会社の粉飾決済の情報」まで調べたのは見事だが…… 『ばあや』の言っていたハッカー君…繰屋匠の仕業だろう)

 

(ううむ 外(廊下)で聞いた評判は良かったのだがなぁ)

 

(デッドマウント・デスプレイ 4巻 P87‐88)

 

(色々なモノが浮かんでいる場所に呼び出され「浮かせた人たち」に「ネットの方法じゃ君は超常現象とかを追い求めてるようだけど 今のこの状況にあまり喜んでるようには見えないね」と言われて)

 

「いや?内心では期待に胸を膨らませているとも」

 

「ただ……判断できないのだよ」

「判断?」

 

「そのぐらいの事は——」

 

「種と仕掛けで再現出来てしまうのでね」

 

(無作為に呼び出された箇所に落ちていた瓦礫やカラーコーンを浮かしながら)

(デッドマウント・デスプレイ 9巻 P19‐20)

 

……本当にこの人の手品「技術の極致」で説明がつくのか……?

 

いや、「やっている事」としては瓦礫やカラーコーンを浮かせるのは全然レベルが低い方なんですよ。この人建物の一部をトランプに置換したりするから……。「まさかそこまではしないだろう」という下準備の入念さこそが奇術師の真骨頂だと語っていたのは……バキのドイルだったかな?たぶんあちこちに色々仕掛けてはいると思うんですが、いやしかしそれにしても。

 

ただ不思議なモノを鵜呑みにはしないその姿勢から読み取れるのは、「そのくらいには自分にもできる」という奇術師としての矜持か、はたまた……「本物」がこの程度のはずはない、自分に出来ない事を容易くやってのけてこその「本物」だという憧れか。

 

 

「ああ東京よ東京よ…」

 

「我が足元にありて遥か遠き幻想なりしや! TOKYO!」

 

「東京砂漠と言いさらばえど月夜の果てにアラビアンナイトの資格有り!」

 

「あれは超常に恋い焦がれ過ぎた故の妄想か それとも塗り替えられた現実か 大地は自然にめくれあがり炎と風が人の身より生まれ出でる」

 

「果ては何かドラゴンのようなものが魔法陣から現われ…いや待ちたまえよ情報が情報量が多過ぎる」

 

「…」

 

「一度寝て落ち着いたが思い返すとこれは た た 耐えられん!*1

 

「何たる事! 過度な喜びは黒歴史を思い出して悶絶するのと似た動きになるというのか————…!*2

 

(デッドマウント・デスプレイ 10巻 P103-105)

 

そしてこれが現状作中最大規模の異能バトルを目の当たりにしてテンションがおかしくなってから一夜明けたソリティアの姿だよ。当日はビルの屋上で喜びのあまり過呼吸になったりバトルに巻き込まれかけたりレミングスに追いかけられたりして割と大変だったみたいだよ。

 

一応この規模を見ても「手品として種と仕掛けで再現可能かの検証は必要」としつつ、流石にこの規模になると「手品というならそれはそれでアッパレ」と認めるみたいだよ。まぁ矜持も憧れも両方ある、という事でしょうねぇ。

 

ちなみに「具体的にどういう規模だったんだよ」という話になると10巻までのどういった事があったのか事細かに説明したうえで各キャラクターについてその詳細を語りその上で伝わらないであろう事を承知の上で「ここでこういう技がこういう風に出て…」と語らなきゃいけないからもうそういうのが気になる人は読んでくれ。損はさせん。

 

セリフ回し以外だと、この辺りの「矜持と憧れ」がソリティアについて持っている好印象の鍵なのかな、と思います。なるほど確かにファンタジーは素晴らしい、自分はそれに強く憧れており、その探求のためになら人生を費やしても何ら後悔はないだろうという「憧れ」と、しかしその憧れが確かなモノだからこそ安易にその存在を認めてはならない、ちんけな幻想ならばこの身でも再現可能なのだという自負、その元となる「矜持」……これよな。

 

あとはこれほど長期にわたって応援できる……応援なんてものは勝手にやればいいし俺は今も全然応援してるな……コンスタントな供給が為される「成田良悟の描く手品師キャラ」が初めてだ、という事もあるかもしれない。

 

ロニー・スキアートを「手品師」と騙るのはやはりちょっと違うし……じゃあ誰なんだ、となればそれはヴぁんぷ!のマジーとかドゥー・ヒューリーとかになり、この辺りは本当良いキャラしてるんだけど新規の供給がもうマジで……俺は待ちますよ……となり、敢えて他に探すならば針山さんのデヴィル天竺とかステルス交境曲のMr.ロップとかになるのかなと思いますが片や本編に出番はねえし、片や本編がもうないのでまぁ「機会」を待つしかないのです。

 

そんな彼らの分もソリティアには頑張ってもらいたい……と思いながら情報を集めていたら成田さんの呟きで「ステルス交境曲があとちょっと続いてたら出す予定だったキャラが怪人ソリティアの原型」だと知ったり。

 

……まさかお前だったのか、Mr.ロップ……。「手品と言いながら手品とは思えないレベルの芸当を為す」はデヴィル天竺にも言えることだし……人生は続くものだなぁ。

 

さて、そんな怪人ソリティアの公演はどのような末路を迎えるのか。

本物のファンタジーに手品が並ぼうとするのは、無謀な「勝てぬ遊び」なのか。

 

デッドマウント・デスプレイ、今後も目が離せない!

 

ソリティア並みに事態を引っ掻き回し、その上でレミングス並みに戦闘も出来る」秋葉原の魔人、カタシロさんについては、いずれまたの機会に語ることもあるだろう……。

*1:ビルの屋上で転がっている

*2:頭を抱えながら頭頂部と足を支えにブリッジしている

デッドマウント・デスプレイ 1話感想

2話も直前ですがTwitterでリアルタイムでつぶやいたものに肉付けしていく感じでやっていきましょう。言っておくが毎話やるわけではない。あとネタバレ注意

 

まだ見てない奴は俺の記事とかどうでもいいから一回見てこい!

 

 

 

 

 

 

そんなわけで冒頭。

 

『災厄潰し』シャグルアVS稀代の死霊術師「屍神殿」!

 

まー、腹に穴空いたり腕がすっ飛ばされたり大変だ。ちなみに原作の成田先生も言ってたけれど、結構な確率で皆さんの傷は治るのでご安心だ。

 

【完全無欠に神聖】皆様と世界を守るゲルドウッド教団【邪悪が一才ない】

 

漢字二文字を思い浮かべた人はもう少し我慢してね。まぁそのうちやるとは思う。いやシャグルア殿はマジで高潔なお方なのだが。


死んだ生き物の魂を観測してしまう亜眼。それを持ちながら尚最前線で戦い続けるシャグルア殿はまさしく勇者であり主人公の器……。

 

……ここでなら言っていいか……?

もうちょっと待った方がええか……?

 

……原作1巻ではそんなシャグルア様の過去や、「最前線に立ち続けた結果、見える霊魂がどのようになっているか」まで知る事が出来るのでよろしければそちらも是非!

 

血とかの規制がないのは良い事だ。別にそれを売りにしているわけではないが、やはり集中は削がれるからな。あと主人公……もう少し我慢や……がアレなのでどうしても多少は血が出るし、なんだったら主人公が大人しくしていても現場に血は流れるし。

 

世界観が割と殺伐してますのでねぇ。

愉快ではあるのだが。それはそれとして。

 

実際の新宿と同じように考えたらあきませんよ。実際の池袋で自販機が飛んでたりもしないように、実際の新宿とは違うのだ。

 

……カラーギャングって今どんな感じです?デュラ当時でも「もういねーよ」みたいに言われていたが、逆に一周して居たり……せんやろうな。

 

 

……というわけで怪人ソリティア、CMにて先行登場。これはサプライズ。順当に行けば……10話くらいまでには出てくるとは思うが、いわゆる「3話切り」を判断ラインとする人の目に入るかどうかは微妙であったのだ……。

 

真面目な話配信サイトとかで見る人用になんかこう、なんとか3話までに本編でも台詞というかノリというかがわかるシーンをねじ込んでほしいところではあるが……。

 

怪人ソリティアがどんな人かというと一言で言えば俺の推しです。二言で言えば「テンションが高くて台詞の長い男」です。愉快犯です。

 

ちょっと声を聞いただけで「この声は〇〇!」と出来る人はすげぇなぁと思います。俺は全然なので……CV石田っぽいキャラがCV石田だった時にCV石田だ!となるくらいで全然なので……。

 

猗窩座がCV石田なのは意外でしたねぇ。納得はそりゃあできなくはないんですが、童磨のCV石田度が異常だったからさぁ。宮野は宮野で宮野かとなり納得ですが。

 

 

魔法陣による魔法発動。

 

とりあえず「どこ」に作用しているかが分かりやすく、作中の詳しい人になると「効果が〇〇っぽい」とか「このデザインは××さんの……」とかそういう話を挟む事も出来るのですが、何も知らん読者からするとやや分かりにくい演出なのでは……。

 

……と思う事もあったような気がするが、しかし「基本的に単色なんだなー」と慣れてきたタイミングでゲーミング魔法陣が出されるとこれは不気味でなかなか良きかな。実際他に例を見ない異質な魔法ではあったのだ……。

 

 

アニメに若干の不安があるとすればそこだったのよねぇ。杞憂でしたが。

 

事前に公開されていたPVとかビジュアルが、総じてリアル等身だったから、もしかしたらシリアス・ダークファンタジーとしての路線を行くために、デフォルメ演出を削るのかと、割と心配していたのです。……いやぁ、まぁ、究極それでもいいんだけどね……?プロとしてのアニメーターの皆さんと原作者の成田先生が、それでいいと判断したのなら、それはそれでおいしくいただく覚悟はあるが。それはそれで新鮮なお味だと楽しむ余裕はあるつもりだが。

 

しかしですねー……やはり、「なじみの味」というか……期待していた通りの味が、期待していた以上のクオリティで出てくることに対する嬉しさみたいなものは確かにあるのです……。

 

デッドマウント・デスプレイという作品の空気感でいうと、むしろ重要なのは日常というか、緊迫した中に挟み込まれる独特の「緩さ」ではないかというのが俺個人の見解であり、こう、こう……(轆轤を回すポーズ)。

 

 

あなたがた、あなたがた、黒く染まっていくのかい?

 

というわけでデッドマウント・デスプレイOP「ネロ」!

 

TVサイズの外の歌詞や原曲PVも、作品のあれこれがチラチラと見えて良い感じです。

 

OP映像についてこの時点であんまりああだこうだとは言えませんが……敢えて一言だけ言うと小夜ちゃん(サメが出てきた後すげぇデフォルメされる娘)が可愛くてええなぁと思います。一時停止したタイミングによるとマジでゆっくりみたいになる。

 

 

「……死んでる……」のシーンですね。リアル等身で淡々と済ませるのも考えていたぞ。杞憂だったぞ。(2回目)

 

 

見た目だけナイスミドルおじさん。

 

Twitterの方で予告したけど今度のワンドロでしっかり語ろう。

 

というわけでCV、高橋広樹さん!城之内とかフォルゴレとかの人ですね!

 

この2人が同じ声優さんってのも知りませんでしたが、いわゆる「おじさん」系のイメージはなかっただけに衝撃でしたねぇ……「おじさん」というよりは「お兄さん」くらいの年齢のイメージが……俺の中についたのが……城之内とかフォルゴレとかだと……〇〇年くらい前だから…………なるほど、そりゃ「おじさん」にもなるか。

 

物凄い独特のテンションの長台詞をめちゃくちゃにやるソリティアですが、大ベテランのお方なのでなんの心配もないでしょう!

 

 

はい、そんなわけでDMDP1話でした!

 

実際見入っちゃってて内容的な部分にはほとんど触れていませんでしたが、それでも「なんだか知らんけど楽しく見ることができたんだなぁ」という事が伝わったのならこれほどうれしい事はめったにありませんが貴方が「そんなに言うなら俺も見てみようか」としてくれるのであればそのうれしさを即座に更新することができるのでやろう。

 

今後も楽しみな良いアニメだったと思います!

多少まじめな話・今後のTwitter運用について

まじめな話なんぞしたくないのですがせねばならん局面というのは来てしまうものだなぁ。

 

近頃Twitterの方が若干きな臭くなってまいりました。たぶんもっと詳しい人がちゃんと事情とか裏事情とかちゃんとしたソースのある話とかデマとか諸々まとめた上で色々書いていると思うので、俺の方で「これこれこういう感じにきな臭いです」という話はいたしません。なんか色々あるみたいです。

 

まー、「それについて俺がどう思うか」みたいな事だけを書いておくと……そうですねぇ。

 

……イーロンにだけ問題がある、とは思わない、くらいで。勘違いめされるな。イーロンに問題がない、とは言ってないですよ。買収前から資金繰りに関しては割とアレだったり、JPの方がアレだったりするのは少なくともイーロン関係ねえし……たぶん……。まー、アレ具合が加速したというか、ベクトルが変わっただけで結局アレというか、言うほどベクトルが変わったわけでもねえな、とかは、まぁ、思いますが。

 

結局のところSNS……「趣味が合う人同士がゆるーくつながる場所」としては妙に政治利用されたり、なんというか「影響力」みたいなものを強く持ちすぎてしまったので、いつの日にかこういう事は起こるかな、とは、思っていましたが……思ったよりも変化が劇的だったな。

 

サービスとして完全になくなる、という事はないとしても……規模としては縮小していくかなぁ、というのが見立て。まぁ縮小した後の居心地が良さそうならそれはそれで。案外また誰かが買うかもしれんし。そんなわけでさほど悲観はしていない。さほど。

 

いくつか馴染みのBotが活動を停止したり、集まりが散逸しかかっているのは残念に思うが。これに関しては本当に残念に思う。……旧運営時代からマネタイズをしっかりしていれば、ここまで急激な変化はなかったのだろう、とは思うが……まぁそれに関して無料で使っている自分がえらそうなことを言う権利はない。今後も払うつもりはそんなにないし。

 

それはそれとして、活動の場としてどうにも落ち着かねえのもまた事実。

さりとて「じゃあインターネットやめるか!」とまで潔くなれねえのもまた事実。

 

そんなわけでTwitter以外にも居場所を作ることにしました。

 

とりあえず色々噂のMisskeyに参加した。分散型SNSという事で、正直よくわからん。色々勉強中である。とりあえず半年……まではいかずとも三か月は基本的にROMる覚悟を決めている。

 

新しい環境ではまずROMる。そういうインターネットリテラシーで育ってきてしまった。別にネットに限らず、例えばクラス替え、サークルへの参加……それぞれでROMり続けてきた人生だった……それなりに後悔はまぁ、している。

 

とりあえず最も人数が多いインスタンス(?)に参加したのですが、タイムラインが早すぎて難儀している。もう少し控えめな人数のところの方が良かったのか?いやでも人数が少ないとそれはそれでもうなんか人間関係ができあがっているところにこう、不慣れな人間が入っていくみたいな感じになるからさぁ……。

 

……これはインスタンス、後から変更できるのだろうか?

 

(追記)変更できそうです。移住先もどこにしようかよくわからんが。

 

……このレベルで勉強中なのでご迷惑をおかけしましたらごめんなさいね。

 

……完全ROMではなくて少しずつ慣れていくか。

後悔を晴らす良い機会だ。

 

さて。で、Twitterの方なんですけれども。

 

とりあえず、基本の活動というか拠点というかはまだしばらくTwitterになるかなと思います。理由は二点。

 

  • ツイートをそのままブログに貼り付けることができる。
  • ブログの更新状況をつぶやくのもまた簡単である。

 

と、大きく分けてこの二点が大きい。

なんだかんだ言うても大手のサービスなのだなぁ。

 

ただ、「ブログ貼り付け」についてはもしかしたらAPI規制?とかの?影響で出来なくなる?かもしれないと若干心配ですね……いや今回のAPI規制は乗り越えられるのかもしれんけどイーロンその辺り急に変えるからさぁ……。

 

あとなんかインスタ?の?リンク?とか他SNSへのリンクも貼れなくなったとかいうとるのではてなブログのリンクもそのうち貼れなくなるかもしれない、とも思っているが、まぁたぶんその場合恐らくショバ代払わないすべてのサイトのリンクが貼れなくなるのと同義じゃねーかなーとも思っているので、まぁあと3年は大丈夫じゃねえかなと思います。知らんけどな。

 

ただ、これらの機能を差し引いても現状の更新の形態である「読書しながらメモを誰にでも見える状態で置いておく」→「メモの補足を記事にする」→「その補足をまとめて書籍感想とする」は割とやりやすさを感じているので、なんとかTwitterで続けていくなり、あるいはMisskeyで続けていくなり、なんとかうまい事やっていきたいものですね。

 

そういうわけで。

 

もし今後俺に何かあり、その上でTwitterで連絡が取れなくなりましたらMisskeyに居ると思いますので、御用の際はそちらにお越しいただくか……。

 

……適当なブログの記事のコメント欄に書き込んでいただくと、とりあえず俺の目には留まります。正直たぶんそれが一番早くて確実だ。承認制にしとるので、もし「みんなには見せたくない!」という事でしたらその旨書いていただければ配慮はします。

 

まとめ

 

  • Misskeyはじめました。よろしくお願いします。
  • Twitterはやめません。ノリも変わらんでしょう。

 

……終わってみればさしてまじめな話ではなかったな。

 

ともあれ皆さん今後もよろしくお願いします。

雑読メモログ(4/8)

 

キドナプキディング雑読メモ続き。前回はこちら。

 

zattomushi.hatenablog.com

 

さてあっさりと始めていきましょう。

 

 

 

 

千賀雪洞(ちがぼんぼり)ちゃんの挿絵を見て。

 

やはりあの3人組の子供らしく、若干の警戒をしてしまった。いや俺は3人組の中ではてる子さんが一番好きだが、「戦闘力」についての警戒は必要なので……。

 

ノーカラテ・ノーメイド。

 

ロベルタ=サンもそう言っている。

 

聞く限り3人組の誰が母親か、を特定する事には多分意味がないのですが、それでも敢えて「最も強い影響を受けたのは誰か」という話をするなら……あかりさんかなぁ。性格的にも名前的にも。

 

父親についてはノーコメントで……やりそうかやらなそうかで言えば、うーん……メイドさんが絡むと様子がおかしくなる人ではあったのよなぁ……。



「二回読んで初めて意味がわかる叙述トリック」。あるいは第1巻の書き出しについて。今回の事件についてはそんなに関係ないので、あくまでファンサービス、というところ。

 

ディクショナルで本人も「変な事しなくていいから」と言及していたような気がする。

 

まぁ、そうは言えども、思いついたらやるよな。しゃあなし。切り替えて行け。

 

切り替えていたら恐らく今日の西尾先生はまた別のルートにいたのだろうと考えると趣深い。大成はしただろうが。

 

 

やりかねないんだよあの人、娘としてあんまり言及したくないけど、若い頃十歳の少女を奴隷にしてたこととかあるしー!その人がのちのシッターさんだしー!

(キドナプキディング P72)

 

……改めて文章にしてみるととんでもねえ話だな。

 

一応フォロー的な事をしておくと、主人公が「奴隷になれ」とか言い出したとかそう言う話ではなくて……なんというか……向こうから志望してきたというか……。……「悪質さ」がより増したような気もするなこの表現……。

 

幼少期の盾ちゃんに「仙水忍の過去」を読み聞かせていたとか、深読みは多分やろうと思えばいくらでもできるのだろうけれども、これに関しては恐らく素でやっている。

 

まぁ多分普通に上手いこと関係を構築してやっているとは思うが、それはそれとしてその役職は、教育上あまりよろしくないのでは…………(周囲の面子を思い浮かべる)……(御両親を思い浮かべる)……まぁ、誤差か。

 

 

 

呟きを3つまとめたので、機械的に斬っていく。

続きは今度、また次回。