節足雑踏イケタライク

日々思った事や、書籍・映画・その他の感想なんかを呟きます。あまりマジメではございません。

週遅れ二次元録・9「尾形・二階堂(ゴールデンカムイ)」

ゴールデンカムイの映画を見ました。

 

実写化発表当初は不安もありましたが、蓋を開けてみればなかなかの評判。俺も良かったと思います。

 

アクション面に関しては文句なし、「キャラクターの所属陣営に関係なく攻撃し、重要なアイテムを永久ロストさせる危険性も秘める」ゴールデンカムイの名物モンスター、「羆」はとても恐ろしく、あの局面で杉本の過去をあそこまで解像度高く描写出来るのは完結後に動き出した(撮影は連載中だったりするかな?終盤ではあっただろうが)プロジェクトだからこそというところでしょう。

 

しかし改めて見ると杉本以外も大概不死身だな。

 

尾形とか「その後の活躍」を知っている俺でも「まぁあの傷でこの寒さの中放っておけば死ぬよな普通」と思ってしまいましたし。死なねえのですが。死んだら困る…………犠牲者は減るか?……いやでも「尾形が居なければ詰んでいた場面」は確かにある……だが「尾形のせいで詰みそうだった局面」もそれなりに……「全く別の物語」になってしまうのは確かだ。

 

実写化の改変として尺を調整するための手段としてなくはないかもしれないが、尾形のキャラ人気が高過ぎるのでダメです。あそこで終わったら本当に「序盤の雑魚」になってしまう。

 

……初戦の尾形、実はいうほど雑魚でも無いんですけどね。銃の部品を即座に抜いたりしてるし。「近接戦もそこそこ出来る狙撃手」としての活躍はそれなりにしていた。まぁ、これからそれが誤差になるレベルで色々な意味で活躍するのですけれども。

 

……色々な意味で活躍するのは間違いないが、各陣営にとっての活躍を「正のベクトル」「負のベクトル」で現した際に「どの陣営にとってもプラマイゼロ(場合によっては若干マイナス)」になる様な気がしてならんな、尾形。

 

好きですが。キャラクターの活躍は絶対値の合計で見るべきだよな。

 

刺青囚人陣営にとっては特大のマイナスでしか無いのは確かだろうが……杉本組・新撰組・第七師団にとっては……後で改めて読み返そうか。

 

そして劇場版で活躍が盛られた二階堂。あの局面で情報を握っている杉本をガチで殺しにかかる狂犬である。お前も大概不死身だな。

 

追いかけて殺しに行くくだりは「なるほど任務より優先されるべき兄弟愛……敵討ち……」となるかもしれないが、騙されてはいけない。そもそも殺される前から殺そうとしていて、夜中にこっそり殺しに行った結果がアレである。

 

まぁ仮にあそこで二階堂に殺されるような杉本を殺した程度では大した処罰は受けねえんじゃねえかなぁという気もする。3枚……内1枚は写しの取れていない実物……まぁ、軽傷。撃たれた人のは実物を回収出来ただろうか。酒に酔って喋りすぎちゃう人の箇所は大したものでは無かろう。

 

逆にあそこで追撃するからこそ、二階堂は高く評価されたんだろうし。原作でもやや間を開けて追撃自体はしていた。劇場版の続編でその辺はやると思う。

 

続編が楽しみだ。次はキロランケ・岩永・辺見ちゃんが登場かな?ちょっとペース配分が心配だ。

 

辺見ちゃん、序盤に出てきた割にキルスコアはトップクラスですからね。マンスールと同格で良いだろうか。

 

片や「序盤に出てきたオッさん」であり、片や「終盤に出てきたオッさん」だ。同格で良いだろう。

 

マンスールが可哀想だよ。