節足雑踏イケタライク

日々思った事や、書籍・映画・その他の感想なんかを呟きます。あまりマジメではございません。

【廃ビル】とは異世界であり、サメのぬいぐるみも動き出す「デッドマウント・デスプレイ」

デッドマウント・デスプレイの5巻が4/25に発売する。

 

その前に「やるかなー」つってたデッドマウント・デスプレイの味方中心まとめをしておこう。これを読んで、さぁ、5巻を購入しよう!勿論1巻から4巻も!購入しよう!私はマーケティングとは無関係にお勧めしています。アフィリエイトとか一切やっていませんのでね!

 

 

あ。「敵キャラ(というのも少し違うけれど)」まとめはこちらです。

 

zattomushi.hatenablog.com

 

で、こっちの記事でも書いたんだけど、主人公陣営を紹介する際には1つ気を付けなければいけないことがあって。それに今回どうやっても触れざるを得ない……触れなくても紹介は出来るっちゃあ出来るんだけれど、まぁ、そこまで中途半端にやるのであれば、やっちゃった方が良い、なんかもうそこまで隠して紹介しても、大体想像できちゃう、と判断しました。俺の技術がもっとあれば、エンタメ性を損なわずにイケたかもしれないけれど。申し訳ない。

 

が、開き直るにもある程度の配慮は必要である。「おおっ!」となる機会を奪ってはいけない。なので該当人物…………いいや、言っちゃうと「主人公」は、最後に触れます。まぁアレだよ。ゴルベーザ四天王MADでゴルベーザポジションの奴が最後に堂々登場するみたいな。そういう感じ。真打登場!な感じで。なので、「主人公」の情報を知りたくない人は警告するので、それを見たら回れ右してください。

 

そして「主人公陣営」というのも定義が難しくて。まだまだ物語は続くので、うーん、仲間、かなぁ?くらいの判断難しい奴が何人かいる。敵だけど敵の敵でもあるんだよな、とか、まだプロフィール欄に黒塗りが多いな、とか。

 

なので、今回は5巻への導線として、4巻最後の勢力図において主人公の居住する「廃ビル」組に属している事を基準に選出した。

 

では!気合入れていくぞ!

 

 

 

 

崎宮 ミサキ

(…………あ、難っ!)

 

この漫画のメインヒロインである女の子です。まだ若く学生くらいの年齢ですが、職業は殺し屋。堅気の世界とは程遠い生き方をしています。何故そんな生き方をしているのか。これにはキッカケがあって、彼女の両親もまた殺し屋に殺されてしまっているからなんですね。

 

回想でのご家庭の様子は、それはもう円満な様子です。

 

「ミサキは可愛いな」「ミサキはよく笑うわね」

「笑うのはいい事さ」「あなたの笑顔はきっと人を幸せにするわ」

 「みんなと幸せになりなさい」

 

こんなご家庭に、問題があるわけがありませんね!……俺、単行本派だからせいぜい「あれ?」くらいなんだけどさ。完全に憶測だけど若干怖いんだよな。ミサキちゃん基本表情が笑顔なのもあって、若干のエルマー臭がするんだよ……。

 

ゴホン。で。そんなご家庭での幸せな日々は殺し屋の手によって、残酷にも終わりを告げるわけですが……彼女は同じ殺し屋の道を選んでしまうんですね。それも、殺し屋やヤクザを選んで殺す、同業狩りの「殺し屋殺し」として……!

 

彼女は仇討ちのつもりでそうしているのでしょうか。彼女に殺される同業者は叫びます。

 

「殺し屋だのヤクザだのを選んで殺して正義の味方のつもりか!」

「この偽善者が!」

 

ところがどうもそういう事ではないらしい。彼女なりに別の理由があるようで。

 

「私が見たあなたは人を殺すのがとっても楽しそうだった」

「今の私は」「あの時のあなたと同じくらい幸せに見えるかな?」

「私が殺し屋を殺すのは……面白そうだから」「それだけだよー?」

 

との事で、ミサキは両親を殺したその因縁の殺し屋を、アッサリと殺します。……ん?「両親を殺した殺し屋」を殺す姿が「殺し屋を殺す自分」に重なるだろうか?両親は一般人だろうから、同一視するには……あ。……【思考停止】!……まぁガチで今思いついちゃったので記録しておきますけど、ガチで憶測で言ってますからね?

 

で、あんな口ぶりではあったもののこの殺し屋を殺す事は割と人生の目標ではあったようで、ミサキちゃんは自身の価値観について少しの疑問を抱き……その辺りの疑問について一応の答えが出た事で、ビルから身投げを……ですが、主人公がその命を助けるのです!いわば主人公とは「生命のやりとり」をしているわけですね……これは正にメインヒロイン。

 

2巻で主人公の実家に行ったり、色々イベントもありますが、その魅力はやはり3巻か。主人公との関係が進展したり……助けた子供に真っ当にお礼を言われたり……4巻で主人公の家族……お、後で出てくるじゃん……と一緒にお風呂入るシーンとか、単なるサービスシーンにとどまらなくて、お互いの価値観が垣間見えるすごくいいシーンなんです。

 

バトル映えもするし、今後もっといろいろな面を見せてくれそうで期待大のヒロインです!

 

 

 

繰屋 匠

ヘッドマウントディスプレイがトレードマークの情報屋さん。回収屋もやっているとか。死体や遺品の回収とか?情報屋っていうと折原臨也が出てくる?あぁ、解る解る。新宿だしね。でも多分アレと比べたらずっと良い人。いや、勿論良い人ではねえけど。比べたらね、ダメ。

 

元々は愚連隊の情報屋をやってたけれど、色々あって今は殺し屋の仲介人の下で働いています。ミサキちゃんのサポートとかしている。主人公とであってからは、主人公とミサキちゃんのサポートを。カタカタタイピングするよりはプログラムを走らせる派。

 

まぁアレですよ?情報屋ってのはアイツの件が無くとも、信用してはいけない部類の人間です。それにこの漫画のタイトルを見てください。ヘッドマウントディスプレイに似ている。そんな漫画のヘッドマウントディスプレイ付けてる奴がただのお手伝いさんな訳はない。なのになぜ他作品のアイツ(臨也)よりマシとお前は物語の途中でも言えるのか。匠さんのセリフがこちらです。

 

「黙れ三次元!」

「俺はそういう『自分のキスはすべての男にとってご褒美になるはず』とか考えてる自意識過剰な女には断固NOと言い続ける所存だ!」

「そういうのは初対面で『褒美に俺の女にしてやろう』って言う男と同レベルだからな!」

 

俺はこれで「ある程度信用しても大丈夫」枠に入れました。結構な権幕で言ってますからね。多分結構な早口と声量ですよ。そんな事言いつつ、全然裏切られても「やられた!」で済ませるけれどね。

 

まぁ真面目な話割と重要人物っすよ。メタ的には一般人に近い感性から色々情報を提示してくれつつ、しかしただの一般人ではない、ちゃんと悪寄りの感性も持ち合わせているっていう。

 

「俺は自分の命が大事だからな」

「脅されりゃお前(主人公)の情報なんざ簡単に売っちまうぞ」

 

まぁ、こんな風に警告してくれる時点でっていう話だとは思いますけどね。

 

 

 

サメのぬいぐるみ

廃ビルのマスコット。ぺしぺし動く。ツギハギだらけのデザイン。【地獄のサメボーグ】シリーズDVDBOX特典。『フランケ●ジョーズ』のパクリっぽいけれど、監督は参考にしたのは『フ●ンケンウィ●ー』だと主張、容疑を否認している。

 

……えーっと……あらすじで分かる通り、これは転生物なんですね。主人公、異世界から新宿に来てるんです。それで、魔法掛けたら動いたよ、みたいな。とりあえず、今はそれだけ。いるとだけ。ここではね。

 

 

 

細呂木

(……無理だよ……)……シャーペン。主人公が魔法かけたら、動いた。話せはしないけれど、サラサラと文字を書いて意思疎通。案外ぺらぺら喋るよ、もとい、サラサラ書くよ。人格もしっかりとあるよ。

 

「私を敵の鼻の穴に入れて上部に突き上げればいい」「脳幹周囲を破壊し絶命必至だ」

「おっと手を下すのは私ではなくあくまで君達……だがね」

 

……後でな!

 

 

 

四乃山 小夜

主人公の姪に当たる。メカクレ無職(自室警備員)の20歳。どんな人かって……えっと……上にサメのぬいぐるみがいるじゃん。それ(動かないように頑張ってる)見た時の台詞が、こちらです。

 

「……『地獄のサメボーグ』」

「そのデザイン……パート2のクライマックスバージョン……」

「………3までは間違いなく名作…でも4はサメボーグが完全な人型になってフォルムからサメの要素がなくなるのが生理的に無理……だけど5で出てきたシャチドロイドの美少女は個人的にはアリ………ただ最後にサメボーグが口から火炎の竜巻を吐き出すのはシャークネード4を意識し過ぎだと思ー」

 

……初台詞ですからね、コレ。お爺ちゃんにロスト・バケーションを勧め、次は海底47mかパニックマーケットだな、と企む、恐らくは優しくしておいて突然沼に突き落とすタイプのオタク。ちゃんとB級……ひょっとしたらZ級までイケるぞコイツ。「地獄のサメボーグ」が3まで誰にとっても名作であるはずがねえんだから!知らんけど!

 

しかし昨今のサメ映画人気に便乗した一発ネタのキャラではないんですよ。ミサキちゃんとお風呂に入ったのこの娘なんですけど、しっかりミサキちゃんの心理分析して、最適行動とりましたからね。けしてギャグ要員ではない、ただのサメ映画マニアとしてではなくて……。

 

「サメ映画は私にとって教科書であり学校であり恋人であり家族よ」

「誰が最初に欲望に囚われるか誰が最後に贖罪として身を捧げるか」

「人間の心の動きも含めて人生で大事な事はサメ映画で全て学べると言っても過言じゃないわ」

 

……もっとおぞましい何かの可能性があるな。

 

 

 

雷 小幽

レイ・シャオユウ。中国語読みですね。黒髪のおかっぱショタ!諸事情あって廃ビルに住むことになった小夜の付き人としてやってきました。

 

……その本性は旧き毒と最新の義肢を併せ持つ暗殺者!初仕事で四肢が断たれ毒や細菌を培養するための生きた器になりかけていた所を四乃山のお爺ちゃん(小夜がロストバケーション勧めた人。年齢的にはお爺ちゃんだけど、主人公にとってはお父さん)に、護衛として買われました。お爺ちゃんは小夜ちゃんと主人公の護衛をお願いしたのですが……小幽君、主人公を殺す気満々です。

 

「あんな軟弱な奴が御館様の息子だなんて」「納得いかない」

「僕の方がずっとずっと呂算様(お爺ちゃん)の息子としてお役に立てるのに…!」

 

……良くねぇ?「傲慢」にして「未熟」!影となるべき護衛対象になり替わろうとしている、これはもう、護衛としては論外ですからね。ブチャラティトリッシュを殺そうとしたらアカンやろ。しかし大恩ある相手の役に立てるのは俺なんや。俺が息子の方がええやろ!違う。そうじゃない。そういう事では無いっ!だが結局「じゃあ何が悪かったんだ」って言われたら、コレは「…………生まれ……」としか言えないから、そこまで辛辣な事も言えない!

 

これはねえ、バレた時の周囲のリアクションの期待込みで俺好きなんですよ。気の毒だとは思うけれど、絶対すげぇ怒られるから。いや、アンジャッシュで最後まで「理想的な護衛」を演じきっても面白いんだけど。ちょっと、個人的に好きですね。

 

あ、小夜ちゃんの世話はちゃんとやってます。ご飯は作るしサメグッズも買うよ!

 

 

……さて。そろそろか。

 

 【警告!この先かなり重大なネタバレが含まれます!】

 

【読むならせめてヤングガンガンの公式ページ「連載作品」にある1話を試し読みしてからにしてください!】

 

 【リンク貼っていいのか微妙で怖いから貼らなかった。許してくれ】

 

【……読んだ?】

 

 

 

その異世界には英雄が1人。

 

災厄潰し。ゲルドウッド教団、聖兵。

シャグルア・エディス・ルグリッド。

 

対する災厄の名は『屍神殿』。

生死を、命を、魂を。

玩具の様に弄する、稀代の死霊術師である。

 

2人の戦いは、シャグルアの勝利に終わった。

その異世界から『屍神殿』は、完全に消失したのである。

 

 

 

ところで。この物語の舞台は「新宿」であり。

このお話は「転生モノ」だ。

 

 

 

四乃山 ポルカ(屍神殿)

 

……詳しい人に言っとくと「転生」っていうよりは「憑依」に近いんだけれどね。

 

というわけで主人公、四乃山ポルカ……の死体に入り込んだ異世界の死霊術師、屍神殿です。本名はこちらの人間には発音不可能。くとぅるふ!

 

ポルカ君本人の魂(死んですぐに「屍神殿」が入ったので、まだ近くに浮いてた)は上の「サメのぬいぐるみ」に入ってます。細呂木さんは、近所にいた中でマトモそうな魂を、シャーペンに憑依させたモノです。

 

当然こちらの世界の常識も倫理もなく、向こうの世界でも国家を敵に回した災厄だ。

 

「軽々しく」「命に触レるナ」

「命ハ全部…」「僕ノ玩具ダ」

 

そんな彼の望みは、異世界では得られなかった「平穏な生活」。……なんと恐ろしい。どこぞの手フェチの殺人鬼よろしく、身勝手に不幸をばら撒きながら、自分だけが平穏な、そんな生活を望むのか!?

 

「人の命なんて結局は誰かの玩具だよ」

「…でも」「僕は玩具は好きだ」

「…子供を笑わせる事が出来るからね」

 

……そんな事はなく、案外良い子です。良い……?……まぁ、そんなに悪い人ではない……作中もっと悪い人はたくさんいるしね。無駄に人を殺したり、そういう事は必要が無いならしない感じ。

 

台詞からもうっすらわかるけれど子供好き。異世界でも色々大変だったみたいなんですよ。「えー?じゃあ屍神殿が実は正義で、シャグルアさんが腹にイチモツあった腹黒勇者なパターンかよー」っていうと、それはそんな事は絶対に無いんだけれども。シャグルアさんは、うん、良い人。良い……?……そんな簡単な言葉でまとめて良い物かね。

 

彼の平穏な生活には暗雲がめちゃくちゃ立ち込めておりますが、果たしてこの先どうなって行くのか。そもそも。死霊術師が、異世界に望む平穏、とは、具体的にどういう物なのか。

 

彼がどういう答えを出すのか。とても楽しみにしています。そんな彼の日常を巡る戦いの新たな幕が、4/25に上がるんだ!忘れずに買おう!

 

 

……ところでポルカ君(真)、今のところ普通の子っぽいけど、まだ一言も明確には喋ってはいなかったり、ペットがアレだったり、やけにあっさり崎宮ちゃんを許したりするあたり、若干ステルス交響曲の「あの子」の感じがするのは俺だけかな。