私は今の今まで忘れていたよ!
にじさんじのポケモンお気持ちnote企画に触発され、俺も何か書こうかなと考えて、でもポケモンでそれやるのはあまりにも便乗が過ぎるかな、じゃあポケモン以外の生き物集めるゲームでやるか、デジモンはあんまり触れてこなかったんだよな、何かないか何かないか……トレジャーガウストだ!
そういう流れで思い出したが、今の今まで全然忘れていた。
せっかく思い出したので書いておく。
磁幽霊捕獲機、トレジャーガウスト。地球の磁気のズレから生まれた幽霊たち。様々な能力でイタズラを仕掛けてくる彼らに、懸賞金が懸けられた!トレジャーガウストを手にした君はガウストハンターとなり、ガウスト達を捕まえるのだ!
……結局お気持ち長文を書かなかった理由がこれで。ポケモンならね、「共生」とか「愛玩」とか「勝負の道具」とかそういう関係性のズレを着眼点とすれば書きやすいんだけれども、アイツらシンプルに害獣なんだよな。害獣絡みでお気持ちを書く……のも出来なくはないんだけれども、なんか「都会でクマの射殺を野蛮と非難する金持ち」臭が出そうで……ネタに出来る範囲を超えそうでやめたよ。
そういう設定の玩具でしてね。DSのゲームが出ていたり、おはスタで特集していたりもしたんだけれども、まぁ……2008年を最後に展開が終了しまして、かくいう俺も最初のディメンジョンロッド(ブルー)を買った……買ってもらっただけで、金銭的な貢献は全然出来なかった思い出があります。
……言い訳をするとですね……。
……マジで、全然、だーれも、地元の同年代が買わねーでやんの。
「コロコロがまた変な特集始めたね」で終わったの。
買った!って言ったとき、決して「ウケ」ではない笑われが発生したの。
だからその1回しか会話には登場せず。家の中でグルグル回りながら1人で遊んではいたけれども、通信対戦なんかがメインになるゲームや後発機は遊べませんでした。多分このくらいの時期からジャンプに移行していったような気もするし。
そんな俺の記憶を頼りに書いていきましょう。
若干の覚え違いや調査ミスもあるかも。公式HP、閉まってたわ。
相棒がサメ!
ディメンジョンロッド(ブルー)は初期の相棒がサメだった。
今調べたら、キザーク、という名前らしい。怒っている内に「なんで怒っているのか」を忘れるのはコイツのせいだという。……現在のネットの惨状は……もしかすると我々がハンターとしての活動をやめてしまったからなのかもしれませんね……。
最終的にはライザーク、という雷を司るサメに進化する。コイツは肘をぶつけた時にビリっとさせる。こんな奴がパッケージ飾ってるんですからね。基本的に平和な連中なんですよ。シャレにならねー奴もいるけれど。
対をなすディメンジョンロッド(レッド)の相棒はチャイドランという小さな竜で、風もない室内の火をむやみに揺らしている。コイツは最終的に物を自由に浮かばせるテレキネシス能力を手に入れて、カバンに入れたプリントを行方不明にしている。
コイツはシャレにならねー方ですね。俺がこいつのせいでどれだけ怒られたか。
でもこの中だとキザークが一番ヤバくないですか?
ネットはキザークだらけですよ。果たしてネットだけかな?
透過液晶!
要するに「透明なモニター」ですね。これにドット画を投影することで、「現実に存在する感」を増していたのです。当時ではそれなりに珍しく、「最先端の技術だ!」みたいに宣伝されていた覚えがある。
……今ではたまーにインテリアで見かけるくらいですねぇ。
みんなが「カメラで風景を取り込んだところに映した方が奇麗だな」ということに気が付いてしまったので仕方がない。もしかしたらポケモンGOとかも専用機でこの方式になる異文帯があったかもしれないが、それは剪定されてしまったのだ。
真面目に液晶が常時透明なメリットは……まー、思いつかないですからね。
待機中も透明で、その状態維持には電力食わないくらい?
でも結局使用中は見にくいからな。
白背景+透明にしたら、じゃあ白背景だけで良いじゃんってなるからな。
ラスボス!ウルティモノーズドラン!
本来俺が戦ったディメンジョンロッド(ブルー)のラスボスを務めるのは相棒と同じくサメのヘルサウスザークなのだが、印象に残っているのはレッドのラスボス、ウルティモノーズドランである。まぁ両方に触れるが。
ヘルサウスザークは地軸すら傾ける惑星規模の能力を持つ。「ものすごい念力」で良いだろう。奇跡とすら称えられる地球の奇跡的なバランスを崩す、恐ろしい能力を、コイツは人をベッドから落とすのに利用する。もうアレですね、好きにしてくれ、という気分になりますね。我々はコイツの気まぐれに生かされている。
修学旅行で広島の方に行ったんですが、朝6時くらいに同室の大江君以外が起きて他愛もない話をしている時に、寝ていた大江君がベッドから落ちて。それでも起きねえ様を見たのは、愉快でした。コイツのおかげだ。御老人とかだと割合シャレにならんのだがな。
さてコイツと対をなすウルティモノーズドランが何をするのかといえば、地球の自転を操って、夏休みなどの長期休暇をあっというまに終わらせている。凄いですよね、時間の流れを早くするとか、感覚を誤認させるとかではない、純然たる力技だ。
アメコミのスーパーマンが地球を自転とは逆方向に回転させて時間を巻き戻した事があるっていうのは、あれマジなんですかね。
コイツに関しては気まぐれで我々を活かしているというか、間違いなく「地球」を対象にとって能力を行使しているにも関わらず、なぜ我々が生きているのかは謎である。もしかすると死んでいるのかもしれませんね。
小学生の自分には自分が倒したヘルサウスザークよりもコロコロの特集で目にしたコイツの方が恐ろしく感じたというか、正直いまでもコレはこちらのほうが怖い。我々に屍人の可能性を生まないでくれ。
俺が倒したアイツはなんだったんだよ!という印象もあり、今に至るまで覚えていたのだが。
調べてみたらヘルサウスザーク、元々はウルティモノーズドランと同格の守護神だったのが闇堕ちした邪神とのことで、実際のゲーム中の扱いにおいてもヘルサウスの方が若干格下だった。最終作ではウルティモがボス級の扱いを受けているのにヘルサウスはその辺をうろつく雑魚になってしまったとか。
俺が倒したお前はなんだったんだよ!
……こんなところか。
子供のころ遊んだ玩具というのは案外ギミックが凝っていたりして、調べなおすと面白いものですね。
流石に今は、もう無いか。何度かの大掃除を乗り切ることは、ついにできなかったであろう。我々に対抗手段はもはや無い。
大人しく肘をぶつける度にかつての相棒に電流をながされるとしよう。
ネットで怒る人を見る度に相棒の子供時代を思い出すとしよう。
ロクなもんじゃねえなアイツら。