節足雑踏イケタライク

日々思った事や、書籍・映画・その他の感想なんかを呟きます。あまりマジメではございません。

中二未満から中二理論で珈琲を飲む

知らない間に職場でコーヒーをよく飲む人、と認識されていた。意識して飲んでいるつもりはないが、言われてみれば確かによく飲んでいる。

 

 


銘柄にこだわっているとも認識されていた。これは間違い。休憩中飲んでいる缶コーヒーが一定しないのはその時々で使い分けているとかそういうわけではない。なんとなくだ。強いていうなら砂糖の量くらいの違いしか認識していない。ブランドとか全然わからん。以前ブルーマウンテンのそこそこいい(らしい)奴を飲んだことがあるが、「これが酸味か!」くらいの反応しかできなかった。嘘。正確には「……これが、酸味……か?」。そしてコーヒーに酸味は求めない。それはグレープフルーツジュースとかに求める。

 

 


では何を求めているのかといえば、これは「眠気覚まし」の効能である。職場でよく飲んでいるのは、うん。眠いから。解決しようと努力しているので目くじらは立てないでください。なのでノンカフェインコーヒーだか、カフェインレスコーヒーだかには心動かない。少なくとも自分では買わない。何かの拍子にのんだことはある。味は普通のコーヒーと変わらず、大したものだとなんとなく思った。大したものだとはおもったが、比べて劇的に旨いわけでもないので、やはり普通のコーヒーで良い。

 

 

 


こうして分析してみるとカフェインが入っているならコーヒーでなくてもいいのか。単純なカフェイン量は玉露だのの方が多いと聞く。なぜコーヒーにこだわるのか。その視点から考えたとき、逆転裁判3、ゴドー検事の存在が立ち上がってくる。攻撃モーションでこちらにコーヒーを投げてくる、常にコーヒーを飲んでいる検事さんなんですが。

 

 


……逆転裁判を知らない人からすれば、「なぜ裁判のゲームに『攻撃モーション』があるのだ」と思うかもしれないが、これに関してはそういうものだとあきらめていただくしかない。面白いゲームなので遊んでみるのもよかろう。自分は4までやっていた。例の作品に関しては、言われるほど嫌いではない、とだけ言っておく。

 

 


作品のネタバレになるので詳しくはかけないが、ゴドー検事は子供ながらに格好良かった。それまでの検事たちと比べても、自分だけでなく当時の仲間うちでも、人気は頭一つ抜けていた。その検事がとにかくコーヒーを飲む。うまそうに飲む。クライマックスでは主人公も飲む。そのコーヒーのなんと旨そうな事か!

 

 


あれで自分の中には格好いい大人の男。できる男はコーヒーをごくごく飲むという図式が出来上がったのだろう。ブラックを無理して飲むやつは中二、なんて俗説があるそうだが、なんてことはない。私は文字通りの意味で中二より幼稚だったのだ。そしてそんなに悪いことだとも思わない。かくも幼稚な理由で、今日もコーヒーをごくりと飲む。

 

 


余談に逆転裁判3の思い出を。ネタバレもちょっと含む……結構重大なやつを。やる予定のある方はここで読むのをやめていただきたい。当時、一緒に逆転裁判3をしている友達がいた。彼の方が先に進んでいて、私はそんなにネタバレ等気にしない人だったので、攻略の情報など聞いていた。最終章の説明の際、彼は興奮した様子で言ったのである。

 

 


「ゴドー検事……赤い色が見えなかったんだよ!」

 

 


……そらそうだろうな、と思ったのを、よく覚えている。

 

そして「真実」が明らかになった時は、「おぉ」となるのだから、人間とは不思議な物ですね。