節足雑踏イケタライク

日々思った事や、書籍・映画・その他の感想なんかを呟きます。あまりマジメではございません。

第10回「突発好きな物図鑑」まとめ 強くなければ生きていけないその他

 

合言葉だけを聴くと「正々堂々、何でもアリの真剣勝負がしたい人なんだなぁ」と思うじゃないですか。

 

大卑怯やぞ。コイツ本当に一部の人にしか自分の本性見せないから、相手は初撃の「反則技」を高確率で食らう事になるんですよ。そうすると「反則技」だからエライことになるんだ。目立たない外見も多分わざとだと思うね俺は。奇襲効果を最大まで高める為の。

 

そして非常に段階的に、ビビりながら、相手への負荷を掛けていく。初手反則技解禁は相手が「明らかな天才」と判明してから。もう戦う前からウズウズしていましたからね。そして放たれる業深き投げ技「切り落とし」。相手の落下時の衝撃が全部首に掛かるから絶対真似しちゃダメだよ。まぁ決まらなかったんだけどさ。

 

この小心者な性格とステルス性能、そしてその「迷惑さ加減」が実に好み。

 

まぁ、また遊戯王の例えで恐縮ですが、コイツは途中まで普通に戦うんですよ。多少性格の悪い地雷カードは用意するが、普通にガチ勢の範疇だ。

 

ところが負けそうになると突然リストバンドから禁止カードをボロンと取り出すんですね。数枚。

 

「俺が使用うカードはどれも俺に使用って良いカードです!」と叫びながら。堂々と。先に言っといてくれよ。こっちは用意してねえんだよ。というか、してたら駄目なんだよ。本来。

 

……しかしマキュラが緩和される御時世だからなぁ……エラッタで別物にはなってしまったが。正直禁止カードだけポンと手札に渡されてもねぇ……というのはある。いや、困るけどさ。けれど結局は使うデッキ全体との組み合わせの話になるよね。それはどんなカードでも同じ。

 

強欲とかはそらどんなデッキにも入りますが、それなら引きたいカードを仕込んだほうが早いし。けれどもそれだと「禁じ手を平然と使う感」が薄れる。……例え話って難しいね。

 

キース・ハワード(遊戯王)の話をしようかと思ったが長くなりそうなのでやめる。多分ダークマター(ビーダマン)の話とかしなくてはいけなくなる。

 

 

主人公、丹波と彼が戦い出したのが2010年。……それからもう10年以上決着する様子がありません。餓狼伝とはそんな漫画です。「ゆうえんち」とか展開はあるんだけれども、漫画の連載再開は……。面白いのは面白いよ。再開したら村瀬さん、案外あっさり倒される気がする。烈海王VSボルトで見た。アレは異世界で回収されるのかね。

 

鳴り物入りで登場して10年間鳴り物が鳴ってるだけ」という極めて特異な、狙って作れるもんじゃないキャラクター性ももちろん好きなんですが、まぁ普通に好きですよ。各地のジムでトップレベルの成績を取りながらも「20点」だと自嘲して、けれどもその「20点」を寄せ集めて勝ちに行くスタイルには、歪んだ美学を感じるぜ。

 

好戦性と真面目さの塩梅も好みです。狂化のランクだとBって所かな。状況判断はできる。力量も測れる。そのくせフラッと勝負に行き、手段を選ばず勝ちに行く。紳士的な部類のバーサーカーやで。

 

 

くしゃがら実写化記念。実写化するなら、その基準は「前鋸筋」であって欲しいですね。台詞がどんなに噛み噛みでも、「前鋸筋」が発達していれば合格だ。そんなオーディションはねえよ。

 

彼の魅力はほとんど短編「ザ・ラン」のあらすじになってしまうので、如何ともし難い部分はあるんだが、敢えて話の筋とは無関係の好きなシーンを挙げるなら、勝手に彼女のクレカ使って「暗証番号をどうやって解いたのか」と聞かれた際に「誕生日だろ?元カレの……」とこともなげに答えるシーンだろうか。

 

このシーンの陽馬さんはほとんどその人格を筋トレに支配されてしまっているのですが、その人間性の喪失っぷりを「台詞の言い方」だけで表現しているというか……「元カレの誕生日だろ?」だとまだムッとしたような感じがあるけれど、この言い方だと本当にどうでもよさそう。

 

全部俺の印象論ですけどね。実際、彼女のクレカの暗証番号が元カレの誕生日だった際の反応の「正答」って何?ムッとするのもなんか、束縛強い感じがするじゃないですか。

 

「暗証番号を誕生日(と取れる数字)にするのはセキュリティの観点からして良くないよ」

 

か?

 

今年はそういう事件もありましたね。

プルート・フォース・アタック!

 

 

メル画が2種類あるよ。

 

「話が進むにつれて」というか、「設定が固まるにつれて」というか。序盤で「コイツはこんなに強いです!」アピールをしたら、後々「強すぎねえ?」となっちゃった、よくある話。ゴルゴ13スパルタカスみたいなもんだ。……アイツ、30巻代も後半だけど……全体からすればまぁ、序盤序盤。小細工抜きでゴルゴの弾倉を空にした男よ。

 

コイツはそれが露骨すぎて「ウボォーギンを実はあと一歩の所で殺害出来ていた」陰獣の面々まで株を上げてしまっているところが特異と言えば特異。「こんなに強い奴を倒したクラピカはすごい」で終わらせず、「こんなに強い奴を倒しそうになったやられ役がすごい」まで行っているのだから。

 

戦車砲でも「痛ぇ」で済ませるウボォーギン!……を流血させた病犬!(毒が速攻致死ならそのまま勝っていた)……更に体内からの攻撃を実行した蛭!

 

……こういう「後から考えたら強かった」キャラとしても好きなんですが、いや普通に格好いいよウボォーギン。「別に何も」とか、痺れるよな。

 

 

基本は頭脳バトル、心理戦……ただキャラクターによっては「能力」を使う事もある……のですが、まぁそれでもそんなに強い能力じゃないから結局頭脳バトル、心理戦。そんな漫画に現れた超肉体系。

 

「味方チームが粘土で何を作ったか当てる。敵チームは付け足したり隠したりして妨害する。『完成品』はめちゃくちゃ硬くなるので崩せない」というゲームにおいて彼が作る物は、物理的にデカすぎて妨害の仕様がない。他にも色んな所でそのゲーム性を崩しにかかってくる。コレそういうゲームじゃねえから!「超絶無敵強」の能力を得たキャラクターと普通に素で殴り合うんじゃない!「超絶無敵強」は「超絶無敵強」だよ。島津涼はなんだ。島津涼か。

 

でもこの「産まれて初めて全力で殴れる相手」との戦いの後で得た「答え」とかは普通に好き。色んな意味でゲームの型に囚われないところも好き。

 

最終決戦では出番少ないんですけどねー……まぁ、いなくてはならない役割ではあった。出張ると最終決戦のジャンルも変な風になっちゃうしな。

 

 

 

今回「餓狼伝」のキャラクターから始まったという事で、意図的にパワーキャラで固めてみました。

 

藤巻十三とか入れてもよかったんだけど、ちょっと雄臭が鼻につくので。変な意味じゃなくて。藤巻さんが居るといちいちこういう補足をしなきゃいけなくなるし。

 

パワーキャラは良いですよ。一時期は噛ませ確定枠な印象でしたが、最近はちゃんと強いね。鬼滅の岩柱さんとか。