節足雑踏イケタライク

日々思った事や、書籍・映画・その他の感想なんかを呟きます。あまりマジメではございません。

#成田作品ワンドロ 「虫籠の錠前」キャラごとの雑感・感想など+答え合わせ

面白く視聴させていただいた「虫籠の錠前」。それでは感想を書いていこう。

 

 

視聴前にやったミリしら企画はこちらです。今回はこれの答え合わせも兼ねています。

 

 

zattomushi.hatenablog.com

 

それでは気楽にやっていきましょう。「虫籠の錠前」感想です!

 

ネタバレ注意

 

カズキ

逆ゥー(1回目)!

 

基本的には敵の発火能力者、カズキさん。部分点ぐらいは貰えないだろうか……。

 

まぁ色々書きましたけどね。発火能力をちゃんと活躍させようとすると、能力を発動する度に誰かが死ぬ(少なくとも暫く戦えないレベルで重傷を負う)ので、難しいんですよね。

 

軽そうな会話をしながらも、「コイツちょっと俺の事舐めてるな」と判断すると瞬時に燃やそうとして来たり、でもその状態から案外意気投合しちゃったり、「あ、立場的には俺の方が弱いんだった……」と思い出したり、割と表情というか姿勢がコロコロ変わる様が人間臭くて良い。

 

あのレベル(以上)の火炎放射をもっと頻繁にできるのであれば間違いなく強いので、教団に居た頃は色々大変だったのだろうなぁと思う。

 

そういえばカズキさんと意気投合した(演技でしたが)チョウさんの部下とか、あの後出てきませんでしたね……というかチョウさん自体が……良いキャラしてたんだけれどなぁ。

 

サンゾウ

逆ゥー(2回目)!

 

基本的には敵の念動力者、サンゾウさん。部分点ぐらいは貰えないだろうか……。

 

能力がかなりアレ……まぁ、言ってしまえば弱い。でも俺は「拳銃で良くね?ってなる能力」が結構好きなので、個人的な好感度は割と高いです。「拳銃が脅威である能力バトル」というか……SBRは一つの境地だよな。

 

暴走前も……まぁ……うん……今と比べればそりゃあ強かったんだろうけれども……。俺はサンゾウさんを嘗めすぎているだろうか。いやでも……一句は読んでたでしょう?多分……なんの意味もなく……。

 

マムの前では態度が若干変わったり、ナナミの嘘というかハッタリにも若干の耐性があったりで、そういう所の評価は高いんですが、能力はまぁ、うん……何度も言うが、俺は好きですよ。

 

最終的に彼が「撃たなかった」事であのルートに入ったのだと思えば、事実上のMVPだといえなくもないい。割と危ないところだったじゃねえか。

 

 

ヤナ

主人公ナナミの妹。なんだ全然外れじゃん……そう思っていたら「教祖の娘」でしたとさ。マジかよ。これは部分点は確定で貰える。

 

まぁ実況メモにもある通り予想できる部分ではあったのだが、「教祖も流石に娘に実験はしないだろ」という予想を上回って、実際のところしっかりやってましたね。マジかよひどい話だな。

 

……あー、でも進んで父の実験に協力したがるシャーネとかリーザとか居たな……当てられたか……。

 

能力的には「サイコメトリー」……真庭川獺が忍法「記録辿り」がなじみ深いか。

 

よりによって一番初めに思い浮かんだのが真庭川獺だったからさぁ、マムが長尺で死んで最後にヤナちゃんに詰め寄った時、「死体……『物』に変わった瞬間に自らの残留思念を読み取らせ……意識を……乗っ取ろうというのか…!」とか考えちゃいましたぜ。そんな事はなかったんですけどね。でもまぁ、狙いはそれだったかもしれない。明らかに意識してヤナの方に行ってたので……。

 

真庭川獺についてはまた今度改めて語ろうと思う。

 

物語の軸、というか中心には常に彼女が居た。ナナミの原動力になる部分も多く、最終的なまとめも彼女の一言が良い仕事をしていた。アレもあって「国」の態度も変わったのだろうし……この話をするとサンゾウさんにも加点が入るか。まぁもうちょっと加点しておこう。俺はサンゾウさんが割と好きなんだ。

 

ニト

これはもう何もかもが外れ。立場もキャラも能力も何もかもが。

 

WOWOWのキャストのページの写真の背景が「敵の本拠地」っぽさがあったりなんかこう余裕を持った笑みからこう「一筋縄ではない感」が良く出ていてですね……。実際一筋縄ではないらしいですが。コミカライズの主役だとか。あのマスターもまぁタダモノじゃねえよな。

 

物理書籍や買い切りの電子コミックスはないのか……?単話売りレンタルだけだとな……。

 

透明化はどんな状況でも腐らない良い能力です。ガンマバースト(笑)とは大違いだ。あれはあれでめちゃくちゃ低予算で事態を攪乱できる良い能力だと思ったんですけどね……。

 

ナナミの仕事を助けたりだとか、そういう事も多分あったのだろう。

 

能力の減退もあまり気にしていない(これはまぁ現象自体はしっかり起こせていることも大きいか)ようだし、現状にも割と満足していたのかな、と思う。それだけに「国」が敵に回った時の動揺というか、その辺りも大きかったのだろうが。

 

シラク

……男性だったの!?

 

WOWOWのキャストのページ……いや、まぁ、確かに……言われてみれば……だがしかし……。言うまでもなく立場キャラ能力全部外れ。なんなら特別に大減点くらっても文句はありません。

 

……定本 楓馬さん。テニミュ(3rd)の不二先輩とか舞台版呪術廻戦の狗巻先輩とか。はー……ファンの方は「何も知らない人が女性と間違えるほどの美形」とかそういう感じで推しの魅力を語る際の証拠にして良いよ。

 

定本 楓馬さんのファンがこの作品を面白いと思うかについては俺は関与しないけれども。いや、面白い、とは思う、んだけれども…………定本 楓馬さんの出番はその……大体村上和成さんの出番だから……。これを隠して勧めると本当に怒るファンの人いそうだから書いておくけれども……。

 

超回復+怪力。作中の超能力者が「彼」の暴走以降かなり弱体化していた事を踏まえると、弱体化前、全盛期の彼は恐らくもうマジで手が付けられないレベルでアレだったと思われる。拘束とか色々……実験とかも手酷く……その体験の中で強く自らを助けてくれる「ヒーロー」を望んだ結果、ああなった、のかもしれない。

 

最終的になんともなく終わったのだけれども、サオトメとかが庇う理由はないので普通に警察なり「国」なりに保護されたのかもしれない。……逮捕とか……処刑とか……難しそうではあるが。

 

「ヤナちゃんを救ってくれたのにそんなのひどい!」と思う人は、そんな事もなかったのだと思うが良い。実際あの後も犯行を繰り返す……とはあまり思いたくないが……ヤナちゃんが強めにメって言えば、多分そこそこ止まるよ。

 

サオトメ

警察官。そして悪い人。全体を通しての黒幕・ラスボスで良いのでは。部分点くらいは、まぁ、まぁ。

 

「最終決戦において最も早く脱落していた」にも点が欲しい。ここは先生に交渉に行くポイント。最終的に死にはしなかったけどよぉ。アレはまぁ脱落で良いだろ脱落で。

 

電気操作系能力者。そこまで細かな制御ができるわけではなく、単純な放電のみ+自分にも若干の通電がある(?)と考えても、そこそこ便利ではある。

 

ただあくまでもそこそこどまりなので、アンタが実験のログ手に入れてもまぁ何もできねえだろというのは実況メモで書いたかな。あの「国」の人とかだと強引に実験の試行回数を稼げるので、それは危なかったけれども。

 

成田作品には割と珍しい「悪い警察官」。まぁヤクザと手を組んでたりとかそういう事ですね。松本享恭さんの演技が光っていて良かったです。良い感じに怖かった。

 

……のと同時に、情けなさというか、そういうのも光っていた。マムが長尺で倒れるところとかもめちゃくちゃ戸惑っていたし、最終決戦ではアレだし。それも含めて良い感じ。

 

ナナミ

主人公。情報屋というか仲介屋というか。これはまぁあらすじの段階で明らかだったので配点は低かろう。だがこういうところで着実に点を稼ぐのがコツだったりする。なんのコツかは知らない。

 

「物語開始時点では視聴者には能力者だと解らないようにされているが後半それが明かされる」……みたいなところで部分点をもらえたら嬉しい。でもまぁ封印はしてなかったからなぁ。それはどちらかといえばヤナちゃんか。ダメ元交渉ポイントだな。

 

というわけで物語の割と根本のところに関わってくる人物でした。当初予想していたよりも割と作品全体を通してコメディ的なノリの作品だったんだけれども、これを真面目に「悲劇を生き延びた男……彼が保護した少女……」みたいな話にすると、恐らくめちゃくちゃ暗くなるというかなんというか。

 

ハニーが死んだあとの酒場のシーンとか、全部終わった後で見直すと面白いかもしれない。

 

カゴロク

主人公その2。天然(ダブルミーミング)高戦闘力。

 

素の善性さとかそういうところでも点は貰えるだろうか。……まぁこれは「成田良悟」において頻出ですから。抑えておくべきポイント。悪性の天然高戦闘力者って……八雲はまぁ元はアレだし……あー……ラッドとか……?クレアも善性かと言われると首をかしげざるを得ない場面はある。

 

「抑止力とかYAMA育ちではない」「あと『虫籠の錠前』というタイトルはカゴロクそんなに関係ない」とは成田先生の実況から知る。……じゃあ、何?

 

彼が何なのかという点については、恐らく本当に「ただの強い人」なのかもしれない……もしくはコミカライズで明かされているのかもしれない……。

 

アクションシーンのテンションが終始高くて良かった。楽しそうなのは良い。なんというか「成田良悟のキャラが動いてる」感が強く出ていた。

 

ナナミのところでも書いたが、本作一皮剥くと割と暗い物語になってしまうところで、ムードを明るくするのに一役買っていたのかな、と強く思う。

 

 

こんなところか。

 

ここに居ない脇役も全体的に良い味を出していました。チョウさんとかハニーとかヨシノとか……。

 

「教団の位置を知っているかもしれなくて」「鍵を持っていた事もある」ハニーがあの入っている物の大きさの割に妙にデカい金庫から金だけ奪って逃げた(カラにすると流石にこの後鍵を売った先から『お前盗っただろ』みたいな事を言われるので最重要のモノだけ残した)みたいな説もでっちあげられようと思えばでっちあげられますが、まぁでもアイツは死んでしまったからな……。

 

惜しいキャラでしたぜ。

 

ヨシノは……まぁ……いいか……。