節足雑踏イケタライク

日々思った事や、書籍・映画・その他の感想なんかを呟きます。あまりマジメではございません。

#成田作品ワンドロ「デュラララ!!SH」偉大なる蛇足!雲をもつかめ!

今日でワンドロ最終回ですって。マジでか。マジだよ。

 

何を書こうか迷ったところ、積んでいて読んでなかったデュラララ!!SHを読むことにしました。以下読書中に書いたメモです。わっしょい。

 

 

zattomushi.hatenablog.com

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いやぁ、読んでなかったのを後悔した。デュラララ!!とは全く違う……「続き」ではない「続編」としてしっかり独自の世界観を構築しておりますね!これは続編が楽しみになる気持ちもわかる……待ちましょう、おとなしく!

 

三頭池八尋

 

新キャラ3人組。直接戦闘担当。「力」よりも「技」、ただし「力」が人並みなのかというと、別にそんなことはない。強力な力を持つ奴が強力な技を使うのです。匿名希望(暗号学園)かな?何でもありなら暴力もありだぜ。もちろんそんな思い切った子ではない。選択肢として「暴力」を選ぶハードルは、普通の人と比べて若干高いまであるが、それでもやらなければならない際には躊躇なく選べてしまう。

 

そのあたりは深く生い立ちというか、育ってきた環境が関係している。周囲から化物扱いされてきた……と書くと静雄と被っているようにも思えますが、辿り着いた生き方は真逆と言ってもいいのが良いですね。同じ道を辿った人が同じ結論に辿り着くのかと言われれば、そういうものでもないでしょう。敢えて差を論ずるのも楽しそうではある。

 

生い立ちといえば、怪我が治るのやけに速かったり、聖辺ルリに奇妙な共感をしていたり、本当に本当の最初の「生い立ち」だったりからするに、この子もしかして……?……「怪我の治りが速いのは純人間の静雄もそうだろ」と言われればそれはそうなんですが釈然としなさはある。純人間で良いのかアレ。純人間と言うしかない。人間の可能性は素晴らしいな。

 

 

琴南久遠

 

新キャラ3人組。情報収集・状況操作担当。「折原臨也になろうとする者」。俺には「やめとけやめとけ」しか言えませんしその声が届くこともないのです。姉思いの悪ぶっている子。良い子、と言えるかどうかはまだやや判断しかねるが、本人の自認ほど悪い子ではない。まぁアフィリエイトの煽動とかは場合によってはかなり悪質と判断されそうではあるので、完全に良い子とも言えないとは思いますが。「子」なのは間違いないと思います。未成年とかそういう話とは別ベクトルで、「子供」。まぁ本人マジですげぇ嫌がるだろうけれども。

 

「状況を把握する能力」はまぁまぁだけれども、コントロール能力に関しては流石に臨也と比べてしまうと……これは臨也と比べるのが良くないというのもあるし、あとメイン情報供給元の青葉くんも割と上位のコントロール能力を持つので、どうしても後手に回りがちな部分もあるのかもしれない。まぁその分お姉さんのブログを使った扇動能力や、学生の割には豊富な資金力など、彼にしかない部分もあるので、今後その辺りをうまく使っていければ良いと思います。

 

成績も良いみたいだし、今後はそういう頭脳面での活躍にも期待したいですね。「高校の成績が上位」という、ある意味で地に足がついた頭脳派キャラ、なかなか珍しいので……いやいや十分大したもんですけどね。少なくとも俺は何も偉そうなことは言えないぜ。

 

辰神姫香

 

新キャラ3人組。紅一点。現状何担当と言う事もない……今後役割が出てくるのかな、とは思いますが。いや今のままでも全然良いですけどね!安易にデレないクール系ヒロインにはそれだけで価値があるから……。本当にさぁ、クール系ヒロインが1巻の前半とかもういっそマジで初対面で若干デレるのどうにかならんもんですかね。ヒロインレースは初速が重要と言うのは頭ではわかってはいるのだが。

 

1巻・2巻では黒幕の関係上、ある意味事件の中心に近い部分に居た。……マジで良かったですね、茜ちゃんの誘拐に成功してしまう前で……あと比較的話の分かる方の四木さんで……下手したら姉も妹もなんなら姫香ちゃんだのお母さんだのも含めて大変な事になっていたところだった。危ないところだった。泉井さんとか洒落にならんのですぜ本当に。

 

ご家族との関係にも関係しますが、なかなか二次元には居ない……少なくとも俺はあんまり見たことがない「温度感」の人だ。クール、という表現……は、さっき俺もしてしまいましたし、解りやすくはあるのですが、正確に言うと少し違うんですよね、本人の自認的にはあくまでも平熱で、普通に対応しているつもりなのだけれども、それが余人からは冷たく見えてしまい、若干軋轢を生むというか……なかなか難儀なことだ。そういう人もいる、とは思うのですが、今後どう変わっていくのでしょうか。変わらないでも良い。「安易にデレないクール系ヒロイン」同様、そこには確かに価値がある。

 

その他デュラララ!!からのキャラクター

 

セルティ、1巻の最後の最後まで出番がないので驚きました。帝人くんとの結末に思う所がありそうだったり、鯨木さんとの会話だったり、「デュラララ!!で答えを得た後なのだなぁ」という感があってよかった。帝人くんとの結末ってなんかひと段落ついたみたいな書き方をしてしまったが、どうなんだろう、街であったら会釈とか、軽い会話ぐらいはするのだろうか。

 

岸谷新羅。……あれ、九十九屋とまだ関わりなかったのか。意外。なんかセルティが絡むと……こんなに愉快になる人だったか。だったな。そういえば割と愉快な人でした。セルティとの恋路が「実った」というのも、影響しているかもしれない。そういえば結局八尋くんと直接会ってはいない……のか?その時はその時でなにやら愉快なことになりそうで楽しみだ。

 

竜ヶ峰帝人。理想的なまでの「前作主人公」ムーブをかましてくれる……。青葉くんと話したりはするけれども、とりあえずは堅気というか、「一般人」としての立場を崩さないようにはしているようで。まぁ関係者が事件に巻き込まれそうなときは、ちょっと目が赤くなったりはするけれども、うんまぁよくある事よくある事。

 

園原杏里。ダメだろ、と思いました。確か4巻の読書メモでかなり動揺していたと思う。あの後一回読み直したんですが、やっぱりダメだろ、と思いました。なんだろう……家元というか……マジでその辺りの風格がある。帝人くんと同い年で良いんですよね?大丈夫なのか色々。

 

平和島静雄。まさか今回1巻で膝をつく事になるとは……初見殺し的な側面もあり、また戦えば話は違うのかもしれないけれども、それはそれとしてこの始まり方は「新章」にふさわしかったのかな、と思います。……若干当時の反応を見るのが怖い部分はあるけれども。「強いという評判のキャラクターが倒される」……バキにおけるムエタイ理論ではありますが、それを静雄でやるかぁ……という……そういう怖さ。個人的には好きだが。人格的にも「デュラの頃ならもうキレてた」が多く、成長した印象。……ヴァローナ帰ってきてくれねえかなぁ。鯨木さん帰ってきたならアリだろうが。

 

鯨木かさね。お前だよ。「殺人鬼ハリウッドの罪を持っていく」とか言っていたので、警察に行ったのか……と思っていたら、なんか割と普通に生活していた。……まぁ、良かった。前にどこかの記事で書いたけど、俺は鯨木さんが割と好きです。存在自体がある種のネタバレなので、あんまり大っぴらには言えないけれども。狩沢さんのコスプレ会にも参加しているようです。楽しそうで良かった。……「澱切」の行いとかを踏まえると、割と悪い人なのですが、そこの因果応報はそんなに気にしない。応報したら「応報したなぁ」と思いますが。

 

折原臨也。……出ないのか……。1巻・2巻感想で俺が「このブログ……管理主は臨也!」とやっていたのが馬鹿みたいじゃないですか。まぁ別にそんな事は思いませんが。「そう思わせるための罠」には積極的に引っかかっていった方が楽しい。裏をかいても誰に褒められる事も無し。「出ない」というのがある種のネタバレにもなってしまうという具合に、本当に4巻までなんの出番もない……いや、合間合間にそれっぽい事をいう人ではあるので、出番はあるけれども、本筋には絡まない。まぁ外伝出てるのでそっちで楽しくなんかやってるのでしょう。

 

法螺田。……千両道化……!勘違いと運と場の空気でなんだかんだと良い感じに事を進めていく。コイツの立場を良い感じにしてどうするんだ。声優さんのアレで良い感じの愛嬌はあったけれども、よくよく考えると結構な悪人だぞコイツ。……いやぁ、まぁ、まだわからない。もしかしたら色々経た末に聖人化し、全ての罪を償ったうえで子供とか助けて車に轢かれるとかするのかもしれない。……もちろん変わらなくても良い。「ただのクズ」にもそれなりの価値がある。因果応報はそんなに気にしない。応報したら「応報したなぁ」と思いますが。法螺田の場合は泉井さんの時より多分笑いが増す。

 

ワゴン組。お元気で何より。お変わりなさそうで良かったです。

 

四十万・トカゲ。かつての黒幕……には成れなかった者たち。なんだかんだで使われてばかりの人でしたが、それでも彼らは牙を研ぎ、そして池袋に復讐する……!……そんな感じで登場したけれども、四十万が思ったより面白キャラになっていたし、それを踏まえた上でトカゲの服装を見るとより面白くなってしまう。……どうなってしまうんでしょうね。本当に。

 

その他の新キャラ……。嬰麗貝は嬰家の登場人物として「只者ではない……!」みたいな感じで出てきて、実際戦えば強いのでしょうが……なんか「裏の事情を色々教えてくれる人」に落ち着いている感。なんでもいいから戦いたいぜみたいなバーサーカーとはちょっと違うのだろうな。お姉さん2人も気になるぜ。

 

 

 

こんなところか。

 

ちょっとシリーズが途切れた間にインターネットも様変わりしてしまった。ツイッティアとかどうなってしまうんだろうか。展開上書かれたその描写のはざまに、「初めまして🤣 プロフ見て🙌」が紛れ込んでしまうのか。そんな展開も恐らく面白く料理してくれるとは思うけれども、「今のインターネット」が作り出す物語とは、やはり毛色が変わってしまいそうだ。

 

SHの続編……時間が空いてしまった中で出されたそれが、どのような変化をしているのか。不安でもあり、楽しみでもある。

 

もちろん、変わらなくても良い。

成田良悟の作品」はただそれだけで価値がある。

これからもそんな価値ある作品が、読めることを楽しみにしています!