部屋を片さなければならぬ。片すにあたってまず重要なのが本である。俺は同じ本を何度でも読む傾向にあるので、出来ればお気に入りの本はすぐに手に取れる場所に置いておきたい。
しかしこのような姿勢でいると、いつまでも部屋の隅に追いやられるのが「積読」である。もう良いだろ。お気に入りの本は多少手間のある位置においてもどうせ読むだろお前。
そこで部屋を片しながら、見つけた「まだ手をつけていない本」を簡単にここにリスト化し、積読がどれだけあるかを可視化する。その後、簡単に手に取れる位置に置く。
……来年は少しずつコイツらを消化していこう。先に言っておくと「読んだら確実にブログの記事にする」訳ではないです。「面白かったけれどもどう記事にすればいいのか解らない」とかで書かないのは全然アリ。
見つけた順ですよ。
独学大全
著 読書猿
……いきなりすげーのが出てきた。第一版ですよ。厳密にいうと「全く手付かず」という訳じゃない。ちょっとは読んだ。読んだけど、何を独学したかったのかは忘れてしまった。それなりの熱意を持って買ったと思うんだけれど。
十二人の死にたい子どもたち
著 冲方丁
ネカフェか何かで漫画をちょっと読んだら面白かった。ので小説を買った。ので手付かずではない。冲方さんは初めて……マルドゥック・スクランブルを漫画で読んだか。
モルグ街の殺人
著 ポー
犯人は知ってる。アレだろ?今やったらすごく怒られるヤツ。多分、古典を読んでおくべきだと思ったんだと思う。オリエント急行とか探してた。そっちも……なんだ、「仕掛け」は知ってる。
著 マイディー
暇なのでVRMMOでもやってみるかぁ、と思った際に買った。結局VRMMOはやっていない。社会性のあるゲーム、怖すぎる。
香水 ある人殺しの物語
著 P・ジュースキント
又吉さんの本で知る。某ドルチェ&ガッバーナの曲に絡めたら面白いかなと思い購入。タイミングを逃し続ける。今にして思えば、さほど面白くも無い考えだった。
著 カズオ・イシグロ
忍者と極道の超絶チート忍者、祭下陽日がカズオ・イシグロ好きだっていうんで、じゃあ、と購入。そんなもんだよ。結局読んでねえじゃねえか。
この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた
著 ルイス・ダートネル
なんだか面白そうで買ってちょっと読んだら、思いの外内容がガチだったので積んだ。何の解決にもなっていない。積んだら簡単になるわけでもない。お前がその間勉強とかするなら話は別だが。していない!
銀河ヒッチハック・ガイド
著 D・アダムス
地球が立ち退きを喰らうお話。全ての答えは42。そういう「ネタ」は知っている。古典を読みたかった時期だな。
著 S・シン
なんか決闘で死んだ人がその直前まで証明進めてたのは知ってる。ザビ家みたいな名前……ガルマ……?数学に興味があった時期の購入か?生涯においてそんな時期はねえよ。何かで評判だったのかな?
古典期の産物か。表紙がカッコいいからジャケ買いした可能性も否めない。紙(セルロース)の発火点だっけ?100℃より高いから非常時は鍋にもできる、みたいなのは何かで読んだ。試す気は無い。
椿姫
著 デュマ・フィス
コレは覚えてる。Fakeのキャスター(偽)がカッコいいんで、何か読もうと思って、1巻完結の奴が息子さんのしか置いてなかったんだ。三銃士が確か幾つかに分かれてて、何冊か買って文体合わなかったらアレだなー、でも何も買わないのもなー、と思った末に買い、今に至る。
東京夜話
著 いしいしんじ
「眠らない町、東京……その『夜』を生きる、様々な人の生活について……現代社会……」みたいな本だと思ったら、普通に短編集でした。ちょっと読んだけどいい感じ。片付け中に読むな。それはそう。
禅銃 ゼン・ガン
…………?……心当たりが……全く無い……。誰か友達の忘れ物か?星雲賞受賞作。SFが読みたい時期は確かにあったが……謎の多い一冊。お心あたりの方は連絡をください。リア友数名にこの間バレました。まぁ、良い。俺の身に何かあったらこのブログとTwitterのアカウント、消しといてくれ。
屋根裏の散歩者
著 江戸川乱歩
おそらくはミステリ・古典期。屋根裏から毒薬を垂らす人でしたっけ。いくつかの短編集みたいです。
著 ヘミングウェイ
コレはねえ、覚えてますよ。Fateの世界文学大図鑑の記事あるでしょう?あの中で一番興味のひかれた本を、買ったんですわ。……うん、まぁ、白鯨(メルヴィル)と間違えたんですわな。ざーっくり、「おじいさんが海でデカい魚と戦う話」と覚えていたのが敗因だった。
向日葵の咲かない夏
著 道尾秀介
作者さんの良い評判をどこかで聞いたのだと思う。カバー裏のあらすじでジャンルが解らないタイプの作品。なんだろう……青春モノにしては不穏。青春は不穏なモノだと言われれば、「せやな」なんだけど。
白ゆき姫殺人事件
著 湊かなえ
一時期「いやミス」とか話題になっていた頃、ミステリが読みたいぜと買って、その熱が冷めたら「嫌な話らしいぜ……」と敬遠してしまっている。なんなんだお前は。
著 藤真千歳
SFが読みたいぜ、の頃、古典だけだとちょっと「偏る」かなと国産の最近の作品を欲しがった成果だと思う。表紙の女の子がミクさんに似ているのが決め手になった気もするが、今改めて見ると、そんなに似てないな。オタクは長い緑髪を見るとすぐ「ミクさん」と云う。
縫製人間ヌイグルマー
著 大槻ケンジ
力一さんがオーケン好きだって言うんで、曲をいくつか聞いて、小説も書いてるって言うんでじゃあ、と購入。その流れならちゃんと読めよ。絶望先生のOPとかで前々から知ってはいたが。常月まといと加賀愛ですね。真夜ちゃんも好きだけど出番すくねえのよ。
著 三谷幸喜
コレは多分、相当に年季の入った積読ですよ。買ったの、たしか映画化の際だからね。色々忙しい時期で映画は行けなかったんだが、本ならつまみつまみで読めるかと購入し、今に至る。読めよ!映画2012年、8年前だぞ!
何もかも憂鬱な夜に
著 中村文則
「教団X」の人やね。あれゴツくてとっつきにくいから、じゃあ同じ作者さんの別作品で適性診断するか、と購入。あらすじの時点で重め。何もかも憂鬱な夜に読んだら翌日に響きそう。逆に「浸る」という解決策なのかもしれない。
ヨハネスブルグの天使たち
著 宮内悠介
比較的最近の「SFが読みたい期」に購入。ミステリとSFが一定周期で来る。買うと大体満足して、これこのように溜まるわけですが。読め!
きつねのはなし
著 森見登美彦
森見さんは学生時代よく読んでいたのだけれど、これはまだ読んでいなかった。いつだったか「お、まだ読んでないのじゃーん」と購入し、今に至る。もしかしたら清洲会議レベル。
著 米澤穂信
ミステリ期に購入か。「ダンガンロンパ」がブームの頃名前をよく見た。あらすじを見た感じ、ああ、と言うところ。
ヒトでなし 金剛界の章
著 京極夏彦
百鬼夜行シリーズから少し離れた頃、京極先生が新撰組の本を出したらしいぞ、と知り、うろ覚えでよく調べずに購入。結果、新撰組の本は「ヒトごろし」でしたとさ。よく見なかったお前が悪い。それはそれとして狙ってるなとは思った。ところで鵺の碑はまだですか。いつまででも待つぞ私は。
惑星カレスの魔女
著 J・シュミッツ
コレはジャケ買い。表紙描いてるの誰だかわかります?コレね、宮崎駿。見つけた時ナウシカの続編かと思ったっていうか、女キャラは完全にナウシカだろこれ。
……こんなところか。数としては大したことないのだが、心理的なハードルが爆上がりしている。まずはなんでも良いので読む事から始めよう。ここに書いちゃったら「あの本読んだか」みたいな声には「持ってないですー」で逃げれないしね。せめて元気よく「まだです!」と答えよう。
それはそれとして……コレはあくまで「実家」の「自室」にある分で……家族の共有本棚に積んである奴とか……一人暮らし部屋にある奴とかは、全然まだまだあるのですが。それはおいおい片付けましょう。へへへ、「銃・病原菌・鉄」が果たして何年積んであると思って……。
それから、SFとミステリに心動かされすぎている。ジャンル語りに参加したがっているのが透けて見えるようだ。もうやめましょう……貴方にできる論評など、既にやり尽くされているのです……。