節足雑踏イケタライク

日々思った事や、書籍・映画・その他の感想なんかを呟きます。あまりマジメではございません。

週遅れ二次元録・4 「モモワロウ(ポケモンSV DLC番外編)」

令和のハイグレ魔王、モモワロウ現る。

 

洗脳効果のある毒餅をばら撒き、人々を支配する恐るべきポケモンだ。多分普段は新横浜とかに居る。ドラルクが洗脳されかかるがダンスに耐えきれず死んで即解除されたりする。ファンの間で「一時的にとはいえドラルクを洗脳できるのは相当ヤバいのでは」みたいに言われたりする。口元を隠している野球拳あたりが攻略の鍵ですかね。

 

そう言えば洗脳されている連中が無理やりこちらの口の中に毒餅を押し込めようとするようなことは無かった。お婆さんが機械的に配っていたくらいか。それをすると絵面がいよいよホラーになり過ぎる+子供が真似できてしまうレベルの所業でマジに危ないという事だろうか。

 

それを言い出すとモモワロウがあの勢いで餅を射出するのもまぁ危ないと言えば危ないのですが、アレはモモワロウの狙撃能力と、射出されたよぉ解らんものが口に入った場合反射的に吐き出そうとするでもなくなんかもっちゃもっちゃと食っちゃう人達のコンボが為せる技なので……。

 

ゲーム中ではその性能は「どくくぐつ」という特性で表現される。モモワロウの行動により毒状態になった場合、混乱まで付随してしまう。極端なまでに物理防御に割り振った種族値(防御のみ160・他全部88 合計600)も相まって、「とにかく相手を毒・混乱にしてやる」という意気込みを感じさせる。陰湿で良い。

 

こういった物語中の描写というか、フレーバー的な設定を「ゲーム」として落とし込む工夫は好きだ。遊戯王とかFate(FGO)もよくやる印象。良いと思う。

 

だが更に「再現度」「設定と物語上での活躍の一致」を求めるのであれば、キビキビパニック中に操られた人々が徐々に毒で弱っていく、そういう描写を入れるのはどうだろうか。

 

徐々に弱っていく人々!

それでも止まらないダンス!

最初に操られたゼイユがいよいよ危なくなり、「タイムリミット」はあとわずか……!

 

……そういう話にするといよいよホラーというか、サスペンス風味が強くなり過ぎるのだろうと思います。やらんでええ、やらんでええ。

 

「なんだかゆるい雰囲気で進んでいるが冷静に考えると状況としてはかなり悪いな」というジャンルの危機からしか取れない栄養素が存在するのです。ギャグイベ特異点の終盤とかな。

 

あとモモワロウ、デザイン的にかなりツボ。飛行形態……そこから出てくる本体。本体がちっこくてねぇ。割と表情豊かで可愛さがある。可愛さとエゲツなさの同居。ナイスモンスターデザイン。

 

毒・悪・ゴーストポケモンは見た目的に好みの連中が多い。エゲツない連中も多い。そこに惹かれて結果無意識に見た目にも加点が入っているのか?

雑読ログ・1-2(了) 20歳の自分に受けさせたい文章講義

 

 

(-P246)

  • 「10年前の自分」に向けて書こう、という話
  • 10年前……確かに俺はこのブログみたいな記事を読んでいたので、現状に即しているとは言えなくもない。
  • いやまぁ完成度は天と地ほどの差がありますが。あれ、書いた事なかったっけ?……まぁまたいずれ。
  • ターゲットを絞り、しかし専門性に捉われすぎない事が重要。
  • 専門性の面白さを否定するものではない。
  • 「何を言っているのかはわからないが楽しそうなテンションで語られた文章」は個人的には好きなんですけどね。知らんキャラの推し語りとか。
  • まぁでも「キャラの推し語り」は割と用語というか慣用表現は俺知っちゃってるから完全に何を言っているのかわからない、というのはまた違うのか。
  • 嫌いな文章の嫌いな理由を把握しよう。
  • 「上から目線で偉そう」「一方的な決めつけが多い」……挙げられている中だとこれか。
  • 筆者は「やたらとへりくだっている」で「読者をバカにしているから」に結論づけたが、俺の2点もこう結論づけることができ、これ「どうされたらバカにされたと思うかテスト」になっちゃう気もするな。
  • 「一方的な決めつけが多い」は「普通は〇〇だと思うだろう」みたいな文章に俺が「いや××だけど……」と思う事が多いだけかな。
  • 「説得」と「納得」について。読者に文章を読んでもらうためには。
  • 「起転承結」という構成もある。この辺りは普通に使えそう。
  • 自己ツッコミの重要性。俺のブログにも自己ツッコミは多いように思う。ふざけまくって本論に直す時とか、一区切りする時とかで。
  • それはふざけまくる奴が悪いな。つまりは、俺が悪い。

(-読了)

  • 何を書かないか、が重要
  • これもよくあるアドバイスではあるんだけど、「書きたいことは脳内で山のようにあるだろう」みたいのを前提にしているからちょっとこの本を読み始めた時のことを思い出しました。
  • 題材の可視化の方法とかもちゃんとアドバイスとしてあるから「脳内でなんとなくモヤモヤする」をこれを使えば「書きたいこと」に変換できるのだ……というのが前提にはなっているようですが。
  • 「もったいない」は大敵だ、について。
  • 俺も公開時期を逃して消した記事が幾つかあってねぇ……。別に気にする必要もないはずなんですけれども。
  • 伝わりやすい文章についてのアドバイス……コレは普通に使いやすいやつ。
  • 文才について。結論としては綺麗だ。
  • まぁ取り入れることができる部分は取り入れることも視野に入れながら。
  • 真面目な話仕事で書く系の文章には普通に使おうかなと思います。
  • ただああいうのも結局は書式というかテンプレートから逸脱すると怒られるやつだしねぇ。

週遅れ二次元録・3「マルシル(ダンジョン飯)」

ダンジョン飯のマルシルが人気だ。アニメ1話をリアタイしたが、原作の1話を読んだ時より印象としてかなり幼く感じる。……実際、50歳ちょっとだったか、エルフとしてはかなり若い部類だったはずなので、ある意味設定どおりなのだけれども。

 

海外……ドイツ語の吹き替えが「愛らしいエルフの負け犬の雰囲気を完璧に表現している」と評され、話題になる。愛らしいエルフの負け犬……。恐らく翻訳の際に妙なニュアンスになってしまったのだとは思うが、特に序盤の「できれば魔物そんなに食いたくねえなぁ」なマルシルに対しては適切というか、なんというかな表現である。ある程度的を射(え)ている。

 

マルシル、序盤はある種のわがままが鼻に突く方もいるかもしれませんが……いやぁ、めちゃくちゃ頼りになる子なので。いなければ詰んでいた場面がかなり多い……それはあのメンバーの誰もがそうだけれども。チルチャックがいなければ詰んでいたし、センシがいなければやはり詰んでいたし、ライオスがいなければ……まぁどっかで詰んでたと思うし、あと「あのラスト」にはライオスでなければたどり着けなかっただろう。

 

そう。先日完結しましたね。ダンジョン飯

 

どういうラストだったかはネタバレになってしまうのでここでは言わないのですが、良いラストだったと思います。このくらいは良いだろ。良いよな?

 

最終的なスケールがかなり大きくなって……登場人物もかなり多くなった中で、そのすべてをうまく使って畳む……見事だった。

 

そんな「かなり多くなった登場人物」が、アニメOP(1話においてはEDでしたが)にチラ映りしていたのだけど、アニメはどこまでやるんだろうか。連続2クール、とは聞いている。どこまでやるんだろうか。カブルー辺りは出て喋りそう。宝虫回で初登場……だったっけ?

 

カブルーの「主人公パーティを外から見て『あいつらは変だよ』っていう奴」というポジションと、「ところでそういうお前はどういう奴なの?」という部分での人間性、あとさらに話を広げていく過去の因縁……と、なかなか好みの点は多い。彼もまた「ダンジョン飯」中盤から後半にかけて欠かせないメンバーの一人であった。

 

なんだかマルシルよりカブルーについての文面の方が多いような印象になってしまったけれど、「マルシルはこういうところがねぇ」という文章は割と中盤の山場だったり最終盤だったりのネタバレになってしまうのでアニメから入る人も多いだろう現状では書きにくいんだよな。

雑読ログ・1-1 20歳の自分に受けさせたい文章講義

 

 

(-P99)

  • 「話すように書けば良い」系のアドバイスを役に立たないと喝破する件は俺も同意しかけたのだが「話すのは簡単だけど〜」と続いたので俺は静かに座り直しました。 
  • いや社会人を一応やれている以上最低限は出来ているつもりだけど簡単ではねえよ?
  • 文章を書く時無意識に「良い事」を書こうとしてしまう人は意外に多い。これも同意。俺の中にもそういう無意識はあるだろう。
  • それに対抗するために意識してまるで関係ない漫画やアニメの話題を混ぜ、文章が良く、真面目な味になり過ぎないようにしている。そういう反骨精神もある。効果は知らん。
  • 「彼女とハワイに旅行するよりも台湾で食事メインで旅する方が安い」みたいな文章があって、これは文章は成立しているんだが、「違くねえか?」と思わされた……と思っていたら、実際違う事が明らかになり、伏線回収というかなんというか気持ち良い。
  • リズムとは論理展開……この辺り例えばセンテンスの切り方とか句読点とかの話にならないのは意外。一応そういう話もしますけどね。
  • 論理って話になると俺のブログは本当にノイズが多いな。まるで関係ない漫画やアニメの話題が多すぎる。
  • でもファスト〇〇みたいなのを求める人が来たら嫌だし……それで怒られるのはもっと嫌だし……「要約としては全く役に立たない記事」を目指していきたいですね。
  • ローリング・ストーンズが演奏する順番を間違えてしまった話で当初の予定では「サティスファクション」という曲を演奏するはずだった……というのを読んでから脳内の鬼柳さんがハーモニカを吹き出して良くない。
  • 最近はこの「ハーモニカ」で嘘喰いにも接続出来るようになってしまった。
  • ほら、こういう事なんですよ。

(-P153)

  • 断定なぁ……。
  • このブログはとにかく断定を避ける傾向にあり、これは中の人の価値観によるものという説が有力です。
  • 基本的には「やり得」だとは思うんですよねぇ。「〇〇です」と「〇〇だと思います」にそこまでの差はなく、実際××だった際に「俺は『思います』って言いましたよ!?」と言ったら言い訳すんなで終わるので。ただし俺はその状況が気に入らねえが。
  • アレを思い出した。「可能性を否定できない」でエンジニアと法曹関係者で受け取り方が180度変わるやつ。司法の場においては無遠慮に「可能性はない」と言い切った方がメリットがでかい的な。
  • で、そんな「断定」を文章においてする際にはどうすれば良いかも書いてあります。まぁメモってはおこう。
  • 「転」を求められない文章において起承転結の形式で書こうとするのは誤り。これは確かに言われてみれば。
  • しかしこの本かなり長い事論理展開の話をするな。それだけ重要なんでしょうが。
  • ミル・マスカラス。覆面レスラー。その素顔は入国審査官のみが知る。
  • 筆者はこの設定にときめいたようだが個人的には「入国審査官さえも知らない。殴り飛ばして無理やり入国したからだ」の方が良いと思う。
  • 試合前とかなんなら試合中にも警官っぽい人が現れ、逮捕しようとしては投げ飛ばされる。とか。そういう設定のレスラー。でも今のご時世だと真面目に叩かれそうですね。
  • 「書きたくもない細部を書くのが大変」……漫画家さんが嘆いているのを見たことがあるな。教室の椅子・机とか大変なんだってさ。
  • 俺も更新の字数決めるか?
  • 平均文字数取るとかするか。

 

週遅れ二次元録・2 「マグニフィコ王(ウィッシュ)」

ディズニー100周年記念作品、「ウィッシュ」の評判がなかなかに悪い。

 

炎上ってほどではないんだけれども、「100周年って割には……」くらいの熱感で冷えている。まぁ正直「ディズニー100周年」と言うハードルが高すぎるのはあると思う。「過去最高傑作」でようやっと飛び越せるとして、100年の重みがそれを簡単には許さない。それぞれ思い出補正とかありますしね。

 

もちろん、「そういうレベルの問題ではない」と怒りだす人もいるだろうけれども。そのくらいの熱感の差は個人差の範疇だ。集めてメドローアとか撃とう。

 

そんな「ウィッシュ」の中で最もウケているのがマグニフィコ王だ。劇中の役割で言えばヴィランである。吹替におけるCVは福山雅治が担当している。ミュージカル的な要素もある映画なので、歌う。福山雅治の声で歌う。それだけでもウケはしただろうな。

 

どうも作品のテーマに最も合致している存在が主人公ではなく彼になってしまう、という指摘が強いようだ。主人公やその他の登場人物が棚ぼた的に力を手に入れたり、ただ王が願いを叶えてくれるのを待っているだけだったりする中で、一人自ら願いを叶える努力を続け、力を手に入れた後はそれを(選別はすれども)他人の願いを叶えるために使う……そんな彼が徹底的にヴィランとして扱われるのがどうなんだ、と言う意見が否定派の主流のようである。

 

賛否両論ある中で賛成派・否定派の間で最も差があるのは「『叶える夢の選別』がどれくらいの重さの罪なのか」という部分か。

 

賛成派は「ディズニー史上最恐のヴィランに相応しい悪行!」くらいの熱感で燃え、否定派は「リソース・国家運営の観点からすりゃそりゃ数の限定と内容の精査はするだろ」「最終的に革命に使われるような願いを叶えなかったのは王としては正解でしかない」などの熱感で冷えている。

 

俺も敢えてどちらかと言えば否定派ですかねぇ。夢の国がお出しする最恐のヴィランがこれなのはある意味で納得しますが。独特の味があって良い。

 

正直「衣食住をそれなり以上のレベルで保証してくれる政治家」をフィクションの悪役として、革命を起こして退かす以上まぁどうしたって文句はつく御時世である。

 

確か「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のイモータン・ジョーでさえ、「ああ言う時代・環境の独裁者としては上位の統治具合」とか評価している人もいた……ような気がする。

 

あの馬鹿みてぇな水の配り方のヤツが!?

 

定期的に一定量確実に貰えるみたいな形にするとどうしても「貯める」奴らが出てきて独占体制が揺らぐのでそれをさせない+「我が国はこれだけ豪勢に水を使えるのである!」というアピールとして無くは無い、とか言われていたような。

 

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の時とは随分と時世も変わった。にも関わらず同様に騒がれると言うことは、時世だけの問題と言うわけでも無いのか。

 

国家運営を乗っ取る「革命」みたいなものを「今までやってきたアイツ(多くは『悪役』とされるキャラクター)より主人公たちは上手くやれるのか」と冷めた目線で見てしまう層が一定数居る、という事だろうか。

 

決して悪いことではない。

必要な目線であるとは思う。

 

ヴィランとしての魅力」は十二分にある(ありすぎて「ヴィランでいいのかコイツ」みたいに言われている)ので、ツイステとかに実装されたらいい感じにガチャが回りそうですね。

 

なんならそのまま来ても良いんじゃねえか。

学園ものだと若干年齢が……まぁ、髭剃れば……?

週遅れ二次元録・1 「タロ・カキツバタ・スグリ(ポケモンSV 蒼の円盤)」

蒼の円盤で登場したブルーベリー学園のキャラクター……特にブルベリーグ四天王を多く見かける。

 

最も印象に残ったのはタロちゃんだ。フェアリータイプ担当の四天王は彼女が初らしい。まぁタイプ的にも最も新顔なので、ここで初というのもさほど驚かないが。

 

ストレートに可愛らしい印象と、ジェスチャー付きの「そういうの良くないと思います!」など色々……言葉を選ばずに言うと決め台詞的に使い勝手が良く、ファンアート映えするのが良かったのかな、と思う。

 

キャラクター的にはカキツバタが印象深い。

 

なんかアカン方向に行ってしまったスグリへの対応は年長者というか先輩というか、その立場として順当なものかと思いきや、煽るのはめちゃくちゃ煽ると言う……腹に据えかねる部分もあったのだろうなぁ。

 

まー、スグリくんもかなりアカン方向に進行していたので、「なんとか元のスグリくんに戻してぇなぁ」の裏に「なぜなら今のスグリすげぇムカつくからなぁ」が来てしまうのはまぁ仕方のない事なのかなぁとは思います。

 

今のスグリに会えるのは、もしかしたらこれが最後かもしれない……。……最後に一言、煽っとこ。

 

それはそれとして煽るタイミングは良くない。「主人公が勝った後にこっそり隠れて」だから、そりゃあ悪印象を持つ人もまぁいるでしょう。

 

勝った直後にめちゃくちゃ手をさすりつつ主人公を持ち上げながらヤンス口調で言えば多少は違った。それをするにはキャラデザがあまりにも格好良すぎるのかもしれないが。

 

個人的にはこう言う「嫌な奴(悪い奴、まではいかない)」なキャラクターをちゃんと描いてくれるのは良いと思います。子供向け作品だからこそ、「まぁこういう人も居るよ」というバリュエーションの一つとして……良い子しか出ないより健全でしょう。

 

そう言うキャラに憧れちゃってアカン方向に行くのも……うん、まぁ、麻疹みたいなもんだから。子供のうちにやっておけ。

 

実際のところポケモンはもはや子供だけのものではない、と言うのはまぁそれはまずその通りと認めた上で、「子供」に今回のスグリくんやカキツバタがどのような受容をされたのかは割と気になる部分ではある。

 

割と配信者の皆さんのリアクションとかも割れていた。「なんでこんな事に」系のリアクションをする者。「まぁそう言う時期もあるよね」系のリアクションをする者。「やっとるやっとるw」系のリアクションをする者。「まぁこれはこれで」系のリアクションをする者。

 

そのリアクションでさえ「素」だとは、決して思わないけれども。

 

キャラデザで選ぶならゼイユですね。

あの見た目であの荒い口調。ベネ。

#成田作品ワンドロ「デュラララ!!SH」偉大なる蛇足!雲をもつかめ!

今日でワンドロ最終回ですって。マジでか。マジだよ。

 

何を書こうか迷ったところ、積んでいて読んでなかったデュラララ!!SHを読むことにしました。以下読書中に書いたメモです。わっしょい。

 

 

zattomushi.hatenablog.com

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いやぁ、読んでなかったのを後悔した。デュラララ!!とは全く違う……「続き」ではない「続編」としてしっかり独自の世界観を構築しておりますね!これは続編が楽しみになる気持ちもわかる……待ちましょう、おとなしく!

 

三頭池八尋

 

新キャラ3人組。直接戦闘担当。「力」よりも「技」、ただし「力」が人並みなのかというと、別にそんなことはない。強力な力を持つ奴が強力な技を使うのです。匿名希望(暗号学園)かな?何でもありなら暴力もありだぜ。もちろんそんな思い切った子ではない。選択肢として「暴力」を選ぶハードルは、普通の人と比べて若干高いまであるが、それでもやらなければならない際には躊躇なく選べてしまう。

 

そのあたりは深く生い立ちというか、育ってきた環境が関係している。周囲から化物扱いされてきた……と書くと静雄と被っているようにも思えますが、辿り着いた生き方は真逆と言ってもいいのが良いですね。同じ道を辿った人が同じ結論に辿り着くのかと言われれば、そういうものでもないでしょう。敢えて差を論ずるのも楽しそうではある。

 

生い立ちといえば、怪我が治るのやけに速かったり、聖辺ルリに奇妙な共感をしていたり、本当に本当の最初の「生い立ち」だったりからするに、この子もしかして……?……「怪我の治りが速いのは純人間の静雄もそうだろ」と言われればそれはそうなんですが釈然としなさはある。純人間で良いのかアレ。純人間と言うしかない。人間の可能性は素晴らしいな。

 

 

琴南久遠

 

新キャラ3人組。情報収集・状況操作担当。「折原臨也になろうとする者」。俺には「やめとけやめとけ」しか言えませんしその声が届くこともないのです。姉思いの悪ぶっている子。良い子、と言えるかどうかはまだやや判断しかねるが、本人の自認ほど悪い子ではない。まぁアフィリエイトの煽動とかは場合によってはかなり悪質と判断されそうではあるので、完全に良い子とも言えないとは思いますが。「子」なのは間違いないと思います。未成年とかそういう話とは別ベクトルで、「子供」。まぁ本人マジですげぇ嫌がるだろうけれども。

 

「状況を把握する能力」はまぁまぁだけれども、コントロール能力に関しては流石に臨也と比べてしまうと……これは臨也と比べるのが良くないというのもあるし、あとメイン情報供給元の青葉くんも割と上位のコントロール能力を持つので、どうしても後手に回りがちな部分もあるのかもしれない。まぁその分お姉さんのブログを使った扇動能力や、学生の割には豊富な資金力など、彼にしかない部分もあるので、今後その辺りをうまく使っていければ良いと思います。

 

成績も良いみたいだし、今後はそういう頭脳面での活躍にも期待したいですね。「高校の成績が上位」という、ある意味で地に足がついた頭脳派キャラ、なかなか珍しいので……いやいや十分大したもんですけどね。少なくとも俺は何も偉そうなことは言えないぜ。

 

辰神姫香

 

新キャラ3人組。紅一点。現状何担当と言う事もない……今後役割が出てくるのかな、とは思いますが。いや今のままでも全然良いですけどね!安易にデレないクール系ヒロインにはそれだけで価値があるから……。本当にさぁ、クール系ヒロインが1巻の前半とかもういっそマジで初対面で若干デレるのどうにかならんもんですかね。ヒロインレースは初速が重要と言うのは頭ではわかってはいるのだが。

 

1巻・2巻では黒幕の関係上、ある意味事件の中心に近い部分に居た。……マジで良かったですね、茜ちゃんの誘拐に成功してしまう前で……あと比較的話の分かる方の四木さんで……下手したら姉も妹もなんなら姫香ちゃんだのお母さんだのも含めて大変な事になっていたところだった。危ないところだった。泉井さんとか洒落にならんのですぜ本当に。

 

ご家族との関係にも関係しますが、なかなか二次元には居ない……少なくとも俺はあんまり見たことがない「温度感」の人だ。クール、という表現……は、さっき俺もしてしまいましたし、解りやすくはあるのですが、正確に言うと少し違うんですよね、本人の自認的にはあくまでも平熱で、普通に対応しているつもりなのだけれども、それが余人からは冷たく見えてしまい、若干軋轢を生むというか……なかなか難儀なことだ。そういう人もいる、とは思うのですが、今後どう変わっていくのでしょうか。変わらないでも良い。「安易にデレないクール系ヒロイン」同様、そこには確かに価値がある。

 

その他デュラララ!!からのキャラクター

 

セルティ、1巻の最後の最後まで出番がないので驚きました。帝人くんとの結末に思う所がありそうだったり、鯨木さんとの会話だったり、「デュラララ!!で答えを得た後なのだなぁ」という感があってよかった。帝人くんとの結末ってなんかひと段落ついたみたいな書き方をしてしまったが、どうなんだろう、街であったら会釈とか、軽い会話ぐらいはするのだろうか。

 

岸谷新羅。……あれ、九十九屋とまだ関わりなかったのか。意外。なんかセルティが絡むと……こんなに愉快になる人だったか。だったな。そういえば割と愉快な人でした。セルティとの恋路が「実った」というのも、影響しているかもしれない。そういえば結局八尋くんと直接会ってはいない……のか?その時はその時でなにやら愉快なことになりそうで楽しみだ。

 

竜ヶ峰帝人。理想的なまでの「前作主人公」ムーブをかましてくれる……。青葉くんと話したりはするけれども、とりあえずは堅気というか、「一般人」としての立場を崩さないようにはしているようで。まぁ関係者が事件に巻き込まれそうなときは、ちょっと目が赤くなったりはするけれども、うんまぁよくある事よくある事。

 

園原杏里。ダメだろ、と思いました。確か4巻の読書メモでかなり動揺していたと思う。あの後一回読み直したんですが、やっぱりダメだろ、と思いました。なんだろう……家元というか……マジでその辺りの風格がある。帝人くんと同い年で良いんですよね?大丈夫なのか色々。

 

平和島静雄。まさか今回1巻で膝をつく事になるとは……初見殺し的な側面もあり、また戦えば話は違うのかもしれないけれども、それはそれとしてこの始まり方は「新章」にふさわしかったのかな、と思います。……若干当時の反応を見るのが怖い部分はあるけれども。「強いという評判のキャラクターが倒される」……バキにおけるムエタイ理論ではありますが、それを静雄でやるかぁ……という……そういう怖さ。個人的には好きだが。人格的にも「デュラの頃ならもうキレてた」が多く、成長した印象。……ヴァローナ帰ってきてくれねえかなぁ。鯨木さん帰ってきたならアリだろうが。

 

鯨木かさね。お前だよ。「殺人鬼ハリウッドの罪を持っていく」とか言っていたので、警察に行ったのか……と思っていたら、なんか割と普通に生活していた。……まぁ、良かった。前にどこかの記事で書いたけど、俺は鯨木さんが割と好きです。存在自体がある種のネタバレなので、あんまり大っぴらには言えないけれども。狩沢さんのコスプレ会にも参加しているようです。楽しそうで良かった。……「澱切」の行いとかを踏まえると、割と悪い人なのですが、そこの因果応報はそんなに気にしない。応報したら「応報したなぁ」と思いますが。

 

折原臨也。……出ないのか……。1巻・2巻感想で俺が「このブログ……管理主は臨也!」とやっていたのが馬鹿みたいじゃないですか。まぁ別にそんな事は思いませんが。「そう思わせるための罠」には積極的に引っかかっていった方が楽しい。裏をかいても誰に褒められる事も無し。「出ない」というのがある種のネタバレにもなってしまうという具合に、本当に4巻までなんの出番もない……いや、合間合間にそれっぽい事をいう人ではあるので、出番はあるけれども、本筋には絡まない。まぁ外伝出てるのでそっちで楽しくなんかやってるのでしょう。

 

法螺田。……千両道化……!勘違いと運と場の空気でなんだかんだと良い感じに事を進めていく。コイツの立場を良い感じにしてどうするんだ。声優さんのアレで良い感じの愛嬌はあったけれども、よくよく考えると結構な悪人だぞコイツ。……いやぁ、まぁ、まだわからない。もしかしたら色々経た末に聖人化し、全ての罪を償ったうえで子供とか助けて車に轢かれるとかするのかもしれない。……もちろん変わらなくても良い。「ただのクズ」にもそれなりの価値がある。因果応報はそんなに気にしない。応報したら「応報したなぁ」と思いますが。法螺田の場合は泉井さんの時より多分笑いが増す。

 

ワゴン組。お元気で何より。お変わりなさそうで良かったです。

 

四十万・トカゲ。かつての黒幕……には成れなかった者たち。なんだかんだで使われてばかりの人でしたが、それでも彼らは牙を研ぎ、そして池袋に復讐する……!……そんな感じで登場したけれども、四十万が思ったより面白キャラになっていたし、それを踏まえた上でトカゲの服装を見るとより面白くなってしまう。……どうなってしまうんでしょうね。本当に。

 

その他の新キャラ……。嬰麗貝は嬰家の登場人物として「只者ではない……!」みたいな感じで出てきて、実際戦えば強いのでしょうが……なんか「裏の事情を色々教えてくれる人」に落ち着いている感。なんでもいいから戦いたいぜみたいなバーサーカーとはちょっと違うのだろうな。お姉さん2人も気になるぜ。

 

 

 

こんなところか。

 

ちょっとシリーズが途切れた間にインターネットも様変わりしてしまった。ツイッティアとかどうなってしまうんだろうか。展開上書かれたその描写のはざまに、「初めまして🤣 プロフ見て🙌」が紛れ込んでしまうのか。そんな展開も恐らく面白く料理してくれるとは思うけれども、「今のインターネット」が作り出す物語とは、やはり毛色が変わってしまいそうだ。

 

SHの続編……時間が空いてしまった中で出されたそれが、どのような変化をしているのか。不安でもあり、楽しみでもある。

 

もちろん、変わらなくても良い。

成田良悟の作品」はただそれだけで価値がある。

これからもそんな価値ある作品が、読めることを楽しみにしています!